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フィールド 業務報告

マツ枯れ防止のための樹幹注入剤施工2023

2023年4月13日にマツ枯れ防止樹幹注入剤を施工しました。薬剤は昨年から施工を開始したマッケンジーで、樹脂流出の少ない時期に施工が限定される従来のマツガード等の薬剤に比べて施工適応時期が広いため、この時期の施工が可能です。施工は4.5~6mm径のドリルで深さ3~8cmの孔をあけて、その孔に薬剤を注入します。幹径によって孔数が変わり、当試験地では省力化のため薬効を2年間持続させるため、2ml/孔としています。昨年は5mm径で5cmの孔をあけて、2mlの薬剤を注入するのに10分程度かかったため、今年度は6mm径で6cmの孔としたところ、2mlを20秒程度で注入することができました。注入後は、孔を木栓や癒合剤で塞ぎますが、孔から樹脂が出てくることを確認するため、後者を採用しています。
また、今年度はゴヨウマツ類に加えて、現存数が減少している2葉マツの一部にも施工しました。今後は他のマツ類や剪定したマツにも施工対象を広げることを検討しています。

text/長谷川 敦史