実習担当の教員の皆様
連日猛暑となっていますが、芦生や美山町・京北地域もとても高い気温となっており、熱中症のリスクが高くなっています。また、依然としてコロナの感染者も確認されています。
芦生研究林での実習や、学生さんが研究利用を計画されておられるかと思います。令和7年に改正された労働安全衛生規則では、事業者に熱中症対策の強化が義務づけられています。実習におきましては、実習担当教員や指導教員から熱中症・感染症対策の指導や事前の対応協議をお願いいたします
以下の注意点を読んで頂き、実習や調査のご準備・スケジュール変更など適切に熱中症・感染症に対し、学生とともにご対応いただきますようお願いいたします。
※注意事項
・体調管理と実習・調査参加の検討
寝不足、朝食を抜くなどは熱中症になりやすくなるので、学生に十分体調を整えて実習に参加するように伝えてください。また、日頃ずっとクーラーの効いた部屋で過ごしていて、実習に参加すると、暑熱馴化されていないため、熱中症になりやすいです。日頃から運動する、お風呂に入浴するなど暑さになれるよう指導ください。
また、コロナ等感染症が京都府内でも確認されております。芦生研究林は都市部から遠く、万が一の際にも病院受診がすぐにできません。また、宿泊施設も個室対応が難しいことも予想されます。そのため、体調不良を抱えての参加は控えてください。体調と参加について、担当教員と参加学生の間で十分な相談をお願いします。
・水分の準備と摂取指導
熱中症対策として、実習や調査中も十分に水分補給を行うよう指導ください。学生のなかにはトイレのことを心配して水分摂取を控える学生もいることに留意ください。また熱中症になってしまった時のために、経口補水液をご準備ください。経口補水液は校費購入ができると思いますが、経口補水液が不足する場合は研究林に相談ください。
各自で最低1ℓの水分を持ち歩くようご指導ください。保冷状態を保てるよう、水筒などをご用意ください(500mlのペットボトル1本だと不足します)。実習中の飲料準備として、ペットボトル飲料を購入されることが多いと思いますが、荷物が増えて大量の持ち込みは難しいかと思います。その場合は、予備の飲料は経口補水液の粉やお茶パックを準備してください。実習中に調理室のやかんなどを使って用意し、冷蔵庫で冷やしたものを各自の水筒に入れるなどしてください。調理室には持ち出し用のウォータージャグがあるので、山に入る際に持っていくことを推奨します。
熱中症対策には、水(麦茶)と塩分摂取が推奨されています。水分にプラスして塩分タブレット等の持参をお願いします。研究林周辺では購入できません。くれぐれも事前にご準備ください。(スポーツ飲料は糖分が多く、塩分が少ないため、熱中症対策には不適切とされています。)
・保冷剤・冷水などの携行
体を冷やすものも携行してください。
・節度ある飲酒
前夜の飲酒により脱水状態になります。未成年の飲酒は厳禁、それ以外については指導教員の判断とさせていただきますが、飲酒による体調不良が生じないように、十分な指導をお願いします。急性アルコール中毒等救急搬送が必要な場合、救急要請から病院受診まで2時間程度必要となりますので十分にご注意願います。また、嘔吐等により寝具が汚れた場合は個人弁償となることも併せてご理解ください。
・実習プログラムの検討
実習プログラムの熱中症のリスクを検討してください。例えば、熱中症特別警戒アラートが発動した場合は、室内でのプログラムにするなど必要に応じて内容を変更してください。20人を超える大人数の実習ではクーラーの効いた部屋に全員集まることができません。
芦生研究林の宿泊所の一部しかクーラーがありません。朝夕はクーラーがなくてもなんとか過ごせていますが、持病(糖尿病、高血圧、心疾患、腎不全、神経疾患、広範囲の皮膚疾患、肥満症)などリスクの高い学生がいる場合は、開催時期の延期を含めて対策をご検討ください。
・熱中症や感染症患者が出た場合の対応
熱中症や感染症患者が出た場合の対応についても担当教員・TAの間で十分に相談しておいてください(対処方法の勉強、装備、救急搬送、保護者への連絡など)。万が一、救急要請が必要となったときは、救急車がくるまで事務所でも30分以上、林内ではあれば1時間以上となります。くれぐれも症状が出る前の対応を心がけてください。
頭痛のときには熱中症の可能性が高く、熱中症の場合は頭痛薬を飲まないようにしてください。水分・塩分摂取、体を冷やすなどの対応をしてください。
もし、実習中に体調不良等が出た場合は速やかに申し出てください。感染症防止の観点から消毒、隔離といった措置を講じる必要があるためです。また、その場合には、芦生から自力で移動していただく必要があります。感染症が疑われる患者が出た場合、どのように患者を移動させるか、また実習を中断するかの基準などを事前に決めておいてください。
以上、安心安全な実習を実施できますようご協力をお願いいたします。
芦生研究林 林長 松岡 俊将
