環境

 本研究林(約4,200ha)は京都市の北約35km、福井県と滋賀県に接する京都府北東部に位置する。標高は355~959mで、標高600~800mの部分が全面積の約2/3を占める。丹波高地にみられる準平原状の地形を呈しているが、斜面部は全般的に急峻であり、傾斜は30~40度のところが多い。由良川の源流から5次谷までが含まれ、人工構造物のほとんどない河川となっている。地質は中・古生層に属する丹波帯と呼ばれる砂岩や泥岩(頁岩)の基盤岩に東西に延びるチャート層を挟む。チャートが卓越する場所では急岸や滝が形成されている。土壌は大部分が褐色森林土となっており、やや粘質で腐食に富んだ表土の厚いBD型が多いが、稜線や小尾根の乾燥地にはBD-d型土壌も見られる。また、沢沿いにはBE型やBF型土壌が、標高800m以上の稜線にはポドゾル土壌が局所的に認められる。

 事務所構内(標高356m)の2012~2020年の年平均気温と年降水量は、それぞれ12.0℃と2,490mmである。冬季の積雪深は1m前後であり、年間を通じて降水量が多い。京都市内に比べると、平均気温で3~4℃低く、降水量は約1.5倍となっている。長治谷(標高640m)の積雪深は2m近くにも及び、12月半ばから4月初めまで根雪に閉ざされる。事務所構内に較べると、年平均気温は約1℃低く、降水量は400~600mm程度多い。