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2022イベント イベント

ひらめき☆ときめきサイエンス

10月23日にひらめき☆ときめきサイエンスのイベントが行われた。この取り組みは中高生を対象に日本学術振興会の科研費によって行われている研究を紹介することで、科学の面白さを感じてもらうプログラムです。上賀茂試験地では「身近な自然から持続可能性について学ぼう」というテーマで実施した。
京都府内外から10名の中高生が集まり、午前は舘野試験地長による講義「里山と物質循環」が行われた後、試験地内の施設見学を行った。午後からは3つのコース(1. 薪割り 2. 炭焼き 3. 土壌の調査)をそれぞれ体験してもらい、身近な自然である里山での物質循環を理解し、持続可能な資源利用についての知見を深めた。
参加者の皆さんからは「里山での物質の動きを学んで、木材は持続可能な資源であることがよく分かった」「普段できない体験ができて面白かった」などの意見があり、好評のうちに終了した。

文:大橋健太

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フィールド 業務報告

見本樹への殺虫剤散布

5~8月にかけて、見本園に植栽している各種樹木(主にマツ属)に殺虫剤散布を実施しました。特にマツ属は外国産も多く、マツ枯れ防止のためには重要な業務の一つで、その病気を引き起こすマツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリの活動時期に合わせて散布することで薬剤の効果が発揮されます。抵抗性害虫の出現を抑止すること、残効期間と使用限度回数を考慮して、薬剤は2種類を併用しています。これらの薬剤は毒劇物に指定されているため、化学防護服等の着用が必要で、真夏の時期は特に熱中症にも注意が必要です。散布にはトラクターの後部に散布用のアタッチメントをつけて、ノズルから高圧噴射させているので、高木性の樹木にもある程度は対応できます。

また、今年度よりトラクターが進入できない山地斜面に植栽されている一部のマツ属数種についても、新たに散布を開始しました。これらの種は、噴霧器で散布可能な樹高に限られますが、試験地内で生育数が少ないもの、新植や補植したものを中心に長谷川及び紺野技術職員が行いました。

text/長谷川敦史

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お知らせ

夏季休業について

上賀茂試験地は、本学一斉休業により下記の期間中は休業いたします。当試験地をご利用の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

2022年8月15日(月) ~ 2022年8月17日(水)

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2022イベント イベント

公益財団法人イオン環境財団視察

7月19日に公益財団法人イオン環境財団と京都大学フィールド科学教育研究センターによる「新しい里山・里海共創 プロジェクト」の連携に伴い、イオン環境財団の職員4名が上賀茂試験地を見学されました。当日は午前中に記録的な大雨が観測され、見学の中止も検討されたが、幸い雨が上がったので予定通り決行されました。はじめに舘野試験地長による概要説明が行われました。その後、薪生産現場の見学、紺野班長による薪割り機を使用した薪割りのデモンストレーションを行い、炭焼き窯の見学、里山実習を行っている19林班の見学を行いました。最後に講義室に戻り、上賀茂試験地で行われた実習をVR動画で見て見学を終了した。当日は紺野、荒井、西岡、山内の4名が同行し、作業の説明、記録及び安全確認を行いました。

文:西岡裕平

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2022実習 学生実習

ILASセミナー:里山の物質循環―燃料・肥料・食料から考える―

2022年度より新規開校科目としてスタートした「ILASセミナー:里山の物質循環―燃料・肥料・食料から考える―」の第1回目を5月28日に実施しました。この科目は全学の1回生向けの授業で、9名の学生が受講しました。10時よりガイダンスが行われた後、上賀茂試験地の概要説明と「里山の物質循環」と題した講義が行われました。13時より、物質循環に関する基本的なフィールド調査として植物調査方法を学び、試験地見本林の見学を行いました。その後、里山から利用できる燃料について、薪割り作業体験や炭窯見学を通して学びました。14時30分頃より、京都市の里山における代表的な樹種を中心にその同定方法を学んだ後、実習地で下刈り体験をし、里山の管理方法について考察しました。その後、土壌調査方法について学び、土壌断面や地中の樹木根を観察しました。最後に次回(8月9日、10日)に向けての検討事項及び情報交換を行って終了となりました。当日は、長谷川技術職員が同行し、作業の技術指導および記録、安全管理等を行いました。

text/長谷川敦史