2023年9月9日に第5回里山おーぷんらぼが開催されました。
参加人数は参加者、スタッフ併せて22名でした。舘野教授の「上賀茂試験地での工藝の森づくり」についての説明の後、参加者全員で意見交換を行い、その意見も踏まえて工藝の森候補地の視察を行いました。次回は工藝の森候補地の植物調査を行う予定です。
安全管理及び記録、技術補助として紺野技術職員が同行しました。
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文:紺野絡
9月9日(土)に京都光華女子大学が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)から採択された事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」が昨年に引き続き上賀茂試験地で行われました。試験地における先進的な研究内容を体験的に学ぶことで、農学・森林学的観点から一人でも多くの女子中高生に理系進路に関心を持ってもらうことを目的として行われ、高校生6名、保護者1名、教員1名が参加しました。はじめに京都光華女子大学の高野教授からJSTプログラムの概要説明があり、続いて西岡技術職員から試験地の歴史や背景について説明があありました。その後フィールドに移動し炭焼き窯の見学を荒井技術職員の解説を交えながら行いました。続いて薪割りについて西岡職員が解説を行い、実際に枚割りを体験しました。その他に構内にあるラクウショウの気根の見学、ガラス室の見学、標本館で資料の見学を行いました。当日は、記録・安全管理・解説を行うため荒井技術職員、西岡技術職員が同行しました。
文:西岡裕平
8月23日に人間環境大学の奥山里山管理実習が行われました。当日は18名の学生が受講しました。はじめに石原教員から実習ガイダンスと上賀茂試験地の概要説明が行われ、続いて紺野技術職員から林内での注意事項の説明がありました。ガイダンス終了後、薪割り場に移動し、西岡技術職員から斧の説明と薪の割り方の説明が行われました。時間の関係上3名の学生が代表して実際に薪割りを体験しました。続いて紺野技術職員によるチェンソーの説明と円盤採取のためのチェンソーのデモンストレーションが行われました。その後炭焼き窯に移動し、炭の作り方や炭窯についての説明を紺野技術職員が行いました。その後林内を少し散策し、明日以降の実習現場である芦生研究林へバスで移動しました。
文:西岡裕平
7月22日(土)に大学院生を対象とした前期集中講義「里山再生論」が行われました。当日はTA(Teaching Assistant)1名を含む21名の学生が受講しました。午前は、柴田昌三教員による里山の現状と再生に関する講義が行われ、現在の日本の森林について、暖温帯における森林の垂直構造の一例や、日本人と森林の関わりを歴史的背景をもとに解説されました。また、里山の代表的管理手法として萌芽林施業の紹介があり、薪炭や緑肥を継続的に得ることが可能な管理形態であると説明されました。午後は、午前の講義内容を踏まえ、京都市の里山でみられる代表的な樹種を観察しながら、皆伐後20余年経過したプロットを見学し、現在のプロット内の生育種との比較を行いました。見学後は講義が行われ、皆伐当時からのプロットの種構成の推移がデータで示されました。最後にまとめが行われ、無事に終了しました。当日は、記録及び安全管理のため、長谷川技術職員が同行しました。
text/長谷川敦史
2023年7月15日に、大学コンソーシアム京都の京カレッジ市民教育講座「環境を評価するということ」の講義が上賀茂試験地で行われました。
この市民教育講座は大学の授業科目を一般にも提供する、社会人の学習ニーズに応える生涯学習事業として、約30の大学・短期大学等が特色ある授業科目や公開講座を提供しています。
今回はフィールド科学教育研究センター 吉岡崇仁特任教授が放送大学で実施している講義の市民教育講座版で、里山の見学・散策と樹木識別体験を上賀茂試験地で行いました。当日10時から11名の受講生を迎えて、試験地講義室で講義が始まりました。講義終了後、昼食時間を挟んで試験地で一般的な樹木10種類のサンプルを使って、葉の形や枝の付き方等で、樹木を同定する樹種識別体験を行いました。識別体験の後上賀茂試験地内を散策し、10種類のサンプル以外の樹木同定、試験地内の森林の解説等が行われ後、15時に全てのプログラムが終了しました。
受講生たちは実際に林内を散策して、「勉強になった」「散策が楽しかった」と大変喜んでいました。安全管理及び記録、技術補助として紺野技術職員が同行しました。
文:紺野絡