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学生実習

東邦大学「野外生態学実習Ⅱ」実習報告

2025年5月26-30日 東邦大学の学生実習「野外生態学実習Ⅱ」が行われ、16名の学生が参加しました。

27日は森林軌道、28日は上谷において、生物相の調査を行いました。生き物好きの学生が多く参加していたこともあり、上谷ではサンショウウオやマムシを見つけて熱心に観察していました。また、松岡講師の解説のもと、関西地域の森林の特徴や、シカ過採食による植生被害と排除柵による保全について現場を見ながら学びました。28日の午後は、技術職員の指導のもと長治谷のイヌカラマツ人工林で毎木調査を行い、毎木調査データの取り方を体験しました。

29日は、実際に芦生研究林の毎木調査データを使って解析に取り組みました。芦生研究林がこれまで取得した毎木調査データは膨大で、学生達は取り扱いに苦労していましたが、グループごとに考えたテーマに沿って解析を行い、最後には樹木の成長や多様性に関する立派な発表をしていました。

芦生研究林は生き物や植生などの点で東邦大学のある関東とは異なっているので、たくさんの経験が積めたと思います。この実習が将来の研究に役立つよう願っています。