
つい先日までの暑さが嘘のように秋めいてきました。
葉が落ちて見通しが良くなってきた構内を、エゾリスがオニグルミを探し求めてウロウロしています。
最低気温も氷点下となり、ヒトも冬に備えて慌てて冬物の服を出したり、暖房を付けたり、脂肪をまとったり(?)しています。

つい先日までの暑さが嘘のように秋めいてきました。
葉が落ちて見通しが良くなってきた構内を、エゾリスがオニグルミを探し求めてウロウロしています。
最低気温も氷点下となり、ヒトも冬に備えて慌てて冬物の服を出したり、暖房を付けたり、脂肪をまとったり(?)しています。
9/21-25の5日間、京都大学の1回生を対象としたILASセミナー「北海道のきのこの多様性と生き方」が開催され、学生6名が参加しました。
22日は、標茶区の広葉樹天然林と針葉樹 (トドマツ) 人工林で調査を行い、天然林と人工林のきのこ相比較を行いました。約半日の調査で100種を超えるきのこが採取され、きのこの多様性の高さを実感する実習になりました。室内に戻ってからの同定作業では、きのこの同定は初めてという学生が多い中、教員の解説を聞きながら皆で協力して作業を進めました。
23日には、川湯のつつじヶ原自然探勝路を訪れ植生ときのこの観察を行いました。また、夜には芦生研究林で同時開催のILASセミナー「芦生研究林の菌類多様性に触れよう」とZoomで繋いで林内の様子や採れたきのこの比較を行いました。北海道で多く採れた分類群が芦生では全く採れなかったという報告もあり、場所によるきのこ相の違いを感じられたのではないかと思います。
24日には、再び標茶区林内できのこ相調査を行いました。調査2日目となるこの日は採取の時点で種名を挙げる学生もおり、学習の成果が感じられました。
実習期間中は晴天に恵まれ、予定していた調査と見学をすべて終えることができました。最終日、標茶駅前で解散した際に、学生たちが植え込みを覗き無意識にきのこを探していたのが印象的でした。実習をきっかけに、自然の見方が広がったなら幸いです。






9月14日から20日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から8名、北海道大学から10名、大阪産業大学から1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。
実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」と「川」を主軸に1日目は天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、2日目はカラマツ人工林の見学、標茶区内の天然林で源流域の水生生物の調査を行いました。3日目は中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。
後半は北海道大学厚岸臨海実験所に場所を移し、「海」の調査を行いました。4日目は厚岸湾および厚岸湖の数地点で水と底生生物を採取し、河川を通じた陸からの流入物が水質や生物相に与える影響について考察しました。実習最終日となる5日目は、森川里海のつながりについて実習で学んだことや考えたことについて発表してもらいました。活発な議論が交わされ、森里海連環について、さらに考えが深まったのではないかと思います。
5日間で森・川・海の調査を行うハードな実習ですが、参加した学生は自分から学ぼうとする意欲が高く、実りのある実習になったと思います。












9月2日から9月9日にかけて農学部森林科学科3回生を対象とした研究林実習Ⅲが開催されました。実習には16人が参加し、道東の森林や林業について学びました。
1日目は白糠区で天然林毎木調査を行いました。傾斜地で歩きづらい中、役割を分担して協力して作業を行いました。



2日目はアカエゾマツ人工林で間伐調査を行いました。山での作業はプロット内の毎木調査。胸高直径だけではなく木の形質や位置、樹冠の大きさも記録します。樹高測定の練習もしました。事務所に戻ってから樹幹投影図を作成、木の形質や配置などから間伐木の選定を行いました。



3日目は前日の間伐木の選定の評価を行った後、間伐作業の一連の流れを見学・体験しました。
伐倒は職員の作業を見学し、その後の枝払い、採材調査を学生が行いました。その後は2グループに分かれ、片方は集材作業の見学と、もう片方はチェーンソー練習と造材、検収作業の体験を交互に行いました。





4日目は午前中にクリーンラーチの植栽、午後に樹木識別を行いました。
植栽は日差しの降り注ぐ中の過酷な作業でしたが、予定本数を植え終えることができました。
樹木識別は天然林遊歩道周辺で行いました。


5日目は2年前に植栽を行った人工林で獣害による被害調査と菌類相調査を行いました。被害調査では4グループに分かれて、列状に植栽された苗木の幹や葉を観察し、ネズミ、ウサギ、シカによる被害の有無を調査しました。見慣れていないこともあってか、どの動物による傷なのか。そもそも、獣による傷なのかの判断にとても苦戦していましたが、最後の方は獣による被害が判断できるようになっていました。
菌類相調査は、3グループに分かれて、トドマツ林・アカエゾマツ林・天然林の3か所で行いました。採取調査後は事務所に戻り、図鑑と見比べて種名の同定作業を行いました。様々な菌類が取れていましたが、ベニタケの仲間やテングタケの仲間といった晩夏に発生する菌類が多い印象でした。





6日目の前半はハイランド小清水725から藻琴山の登山を行いました。晴天のなか、ハイマツなどの高山に生息している植物や、火山性の地形やカルデラ湖を観察しました。
後半は川湯ビジターセンターから硫黄山まで、樹木や菌類の観察を行いました。天然のアカエゾマツから硫黄山に近づくにつれて植生が変化し、少なくなっていく様子を観察しました。




8月25日から28日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生14名が参加しました。
26日はアカエゾマツ人工林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を量ります。伐倒は技術職員が行い、その後の枝払いや生重量の測定を学生が行いました。また、職員指導のもとチェーンソーで玉切り作業を体験しました。
27日はクリーンラーチの植栽、毎木調査、土壌調査、植生調査を実施しました。
植栽は、ここ数年の中では人数あたりの本数が多めでしたが、皆の頑張りにより植えきることができました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して、設置してある方形プロットを測量するところから行いました。調査対象の本数はそこまで多くありませんでしたが、事前に勉強した樹木の識別方法を活用できたでしょうか。






8月18日から22日の5日間、東邦大学の野外生態学実習が行われました。実習には理学部生物学科の2年生16人が参加。異なるタイプの植生での昆虫相の調査や見学を通して、野外調査法やフィールドで得られたデータの解析手法などを学びました。
19日はアカエゾマツ造林地の間伐前後それぞれの区画で、植生調査とピットフォールトラップ、ライトトラップの設置を行いました。林業体験の一環としてチェーンソーの体験もしました。
20日はトラップの回収とサンプルの仕分け、データ解析を行い、21日は摩周湖、川湯にて火山が作り出した地形や植生、温根内木道では釧路湿原の見学をしました。






8/6-10の5日間、北海道研究林標茶区で、全国の大学生を対象とした公開森林実習Ⅱと、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催され、両実習合わせて12名の参加がありました(京都大学7名、京都工芸繊維大学2名、龍谷大学・京都女子大学・同志社大学各1名)。
期間中の気温は7月のように30℃を超えることはありませんでしたが、雨に降られ日程を変更することとなりました。
8/7は、雨のため研究林内で行う予定だったチェンソー体験を屋内で行い、講義室で植物の同定方法を学んだ後、午後からは標茶町博物館を見学しました。



8/8は、アカエゾマツ人工林2カ所(間伐前、間伐後)と天然林において、植生調査・昆虫相調査(ライトトラップ・ピットフォールトラップ設置)を行いました。



8/9は、昆虫相調査(各種トラップ回収)・捕獲した昆虫の分類・データ解析を行いました。



予定していた、摩周湖・硫黄山・釧路湿原などの見学はできませんでしたが、北海道の自然を少しでも感じられていればと思います。
林内を歩いていたら、倒木の上にナヨタケ科のキノコが生えていました。
なんだかかわいらしい風景ですが、翌日には傘が多少とけてしまう不思議なキノコです。

北海道研究林では市民の皆様を対象に、標茶区で自然観察会を実施します。普段は研究教育に活用している研究林を少人数で散策しながら、スタッフの解説で動植物の営みについて学びます。秋の森を満喫しましょう。
なお悪天候や各種感染症等の流行状況により、中止・変更する場合がございます。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。
個人情報は当イベント運営のみに使用します。
当イベントは「国立大学フェスタ2025」の参加イベントとなっております。
詳しくは下記のチラシ及びリンクよりご覧ください。

7月9日から11日の3日間、北海道教育大学釧路校の山岳生態学実習が標茶区で行われ学生5名が参加しました。
9日は林道を歩いて動物の痕跡を調べました。
ヒグマの爪痕やこすり痕、シカの食痕、キツネの糞などを観察しました。
木の上の方まで子グマの爪痕も見られ、実際に木に登っていたのだということがわかりました。
途中でヤチボウズを構成する植物の調査も行いました。




10日は、魚類相の調査を行いました。多和川支流の上流域・中流域で、網を用いた魚の捕獲方法や、魚の種名や大きさの記録の仕方といった調査方法について学びました。



11日は前日よりも下流の幅が広くなっている箇所で魚類の採取を行いました。同じように捕獲調査を行った10日とは違い、魚類が少なく、採取に苦戦していました。結果として、合計26匹捕ることができ、体長の計測や種の特定を行いました。計測後は、前日までと比べてなぜ捕れる量が減少したのか。今回採取に使用した道具は適切だったのかの検討を行いました。

