9月2日から9月9日にかけて農学部森林科学科3回生を対象とした研究林実習Ⅲが開催されました。実習には16人が参加し、道東の森林や林業について学びました。
1日目は白糠区で天然林毎木調査を行いました。傾斜地で歩きづらい中、役割を分担して協力して作業を行いました。



2日目はアカエゾマツ人工林で間伐調査を行いました。山での作業はプロット内の毎木調査。胸高直径だけではなく木の形質や位置、樹冠の大きさも記録します。樹高測定の練習もしました。事務所に戻ってから樹幹投影図を作成、木の形質や配置などから間伐木の選定を行いました。



3日目は前日の間伐木の選定の評価を行った後、間伐作業の一連の流れを見学・体験しました。
伐倒は職員の作業を見学し、その後の枝払い、採材調査を学生が行いました。その後は2グループに分かれ、片方は集材作業の見学と、もう片方はチェーンソー練習と造材、検収作業の体験を交互に行いました。





4日目は午前中にクリーンラーチの植栽、午後に樹木識別を行いました。
植栽は日差しの降り注ぐ中の過酷な作業でしたが、予定本数を植え終えることができました。
樹木識別は天然林遊歩道周辺で行いました。


5日目は2年前に植栽を行った人工林で獣害による被害調査と菌類相調査を行いました。被害調査では4グループに分かれて、列状に植栽された苗木の幹や葉を観察し、ネズミ、ウサギ、シカによる被害の有無を調査しました。見慣れていないこともあってか、どの動物による傷なのか。そもそも、獣による傷なのかの判断にとても苦戦していましたが、最後の方は獣による被害が判断できるようになっていました。
菌類相調査は、3グループに分かれて、トドマツ林・アカエゾマツ林・天然林の3か所で行いました。採取調査後は事務所に戻り、図鑑と見比べて種名の同定作業を行いました。様々な菌類が取れていましたが、ベニタケの仲間やテングタケの仲間といった晩夏に発生する菌類が多い印象でした。





6日目の前半はハイランド小清水725から藻琴山の登山を行いました。晴天のなか、ハイマツなどの高山に生息している植物や、火山性の地形やカルデラ湖を観察しました。
後半は川湯ビジターセンターから硫黄山まで、樹木や菌類の観察を行いました。天然のアカエゾマツから硫黄山に近づくにつれて植生が変化し、少なくなっていく様子を観察しました。









































