白糠の構内にアズマイチゲ(Anemone raddeana)が咲いていました。
先日投稿したキタミフクジュソウ同様春を告げる花で、白糠区ではよく目にします。
東日本で発見され、茎の先に花が一つつくことから東一華と書いてアズマイチゲです。
白い花びらのように見えるのは実は萼片です。
アネモネやクリスマスローズなどキンポウゲ科の仲間には花弁がないものが多いそうです。
だからといって春先に枯草の中から現れる白い花の美しさが損なわれるわけではありません。
白糠の構内にアズマイチゲ(Anemone raddeana)が咲いていました。
先日投稿したキタミフクジュソウ同様春を告げる花で、白糠区ではよく目にします。
東日本で発見され、茎の先に花が一つつくことから東一華と書いてアズマイチゲです。
白い花びらのように見えるのは実は萼片です。
アネモネやクリスマスローズなどキンポウゲ科の仲間には花弁がないものが多いそうです。
だからといって春先に枯草の中から現れる白い花の美しさが損なわれるわけではありません。
白糠区での天然林調査を行っています。
森林の動態と多様性維持機構の解明のため、20年前に谷から尾根にかけて設定された3.6haの調査区内の樹木の樹種と直径と位置を調べています。
傾斜は標茶より厳しく崩れやすいため、緊張感もあり心身ともに疲れがたまるのですが、先日の調査は気候が良く、オオモミジやハウチワカエデといった紅葉も美しく、いくらか疲労も軽減されたような気がします。
多くのスタッフによって支えられ、長い期間続けられてきた調査です。個人的には15年ぶり。うまく成果につなげられるよう、できるだけの努力をする所存です。
9月1日から9月8日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から19名の学生が参加しました。
2日に植栽、樹木識別が行われ、植栽では雨の降る中、どろどろになりながら予定されていた本数を植えきりました。
3日に人工林間伐調査、選木、チェーンソー体験が行われ、全員が玉切りを体験し、各班の代表者が伐倒を体験しました。
4日に白糠区で天然林毎木調査・土壌調査、5日に火山灰層に覆われた根釧台地で場所を変えながら土壌調査、6日に標茶区研究林内で土壌調査、7日に西別岳で高山植生の観察を行いました。
西別岳では、強風の吹き荒れる中、登山口から摩周湖第一展望台まで縦走しました。
天気が悪い日もありましたが、予定されていたプログラムを無事実施することができました。
皆自分から学ぼうとする姿勢が強く、実りある実習になったのではないかと思います。
白糠区で初夏の花観察会を開催しました。今回は釧路管内から9人が参加して天然林内の林道や川辺を歩きながら花を探しました。
研究林では林内に生育する動植物のリスト作成を行っており、今回は、昨年北海道全域で行われた開花中の植物を探すイベント(北海道フラワーソン)に準じた内容で参加者と一緒に調査を行いました。今回は64種の植物(開花55種)を見つけました。観察終了後には研究資料としての押し葉標本を作製する体験もしました。
林内は昨年職員が同じ時期に実施した調査と比較し、春の花はすでに終わっているものが多く、夏の花にはまだ少し早いといった様子で、花の種類が少なく、少し寂しい感じでしたが、参加者は図鑑や配布資料を見比べながらハコベの仲間やアカネ科の○○ムグラの仲間、カラマツソウの仲間など、姿が似ている植物の識別ポイントなどを確認しながら観察しました。参加者からは「同じように見える植物でも何種類もあることに驚いた」などといった感想が寄せられました。
観察会で発見した花(抜粋)はこちら
北海道研究林では市民の皆様を対象に、白糠区で初夏の花観察会を開催します。
5年に1回(前回は2022年度)、北海道全域で野の花を一斉調査する北海道フラワーソンに準じた内容で行うもので、林内に咲いている花を探してリストアップし、種構成や開花時期の変化を参加者の皆様と一緒に調べます。
植物に詳しくなくても参加可能です。研究林スタッフと観察のポイントを確認しつつ、図鑑片手に花探しに挑戦しましょう。
新型コロナ感染症の状況によっては、中止する場合がございます。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。参加される際は、マスクの着用等感染拡大の防止にご理解、ご協力をお願いします。個人情報は当イベント運営のみに使用します。
秋には標茶区でも自然観察会を開催予定です。
白糠区構内にキバナノアマナとアズマイチゲが咲いていました。
春の訪れとともに開花し、夏までには地上から姿を消す花たちを「スプリング・エフェメラル(春の儚いもの)」、「春の妖精」と呼びます。先日投稿したフクジュソウ以外にエゾエンゴサクやニリンソウ、カタクリなども同じような生活史を持つ仲間です。
他の大型の植物が開葉する前に光合成と繁殖を済まして、地下の栄養器官や種子に栄養を蓄えるもので、儚いと呼ばれるような弱い印象とは裏腹に積極性と見切りの潔さが特徴といえます。
次々に花が咲く様子は散歩をして目にも楽しい季節です。
10月22日に、白糠区にて「京大ウィークス2022 自然観察会~秋の森の生態系~」を開催しました。
観察会には9名が参加しました。
研究林の教職員により、植物の説明や、キノコに対する深い知識と情熱が語られました。
ちょうど紅葉の季節で、色づいた葉を眺めながらの散策となりました。カツラの落葉の甘い匂いを感じたり、クマゲラの声を聴き飛ぶ姿を目撃したりと各々発見があったのではないかと思います。
マレーゼトラップやリタートラップを用いた研究の説明もありました。
参加者からは「倒木にツリガネタケがたくさんついているのがおもしろかった」「もみじの紅がきれいだった」といった感想が寄せられました。
来年も標茶・白糠での観察会を予定していますので、ぜひご参加ください。
小春日和の白糠区
落葉が進み明るくなった林内では、柔らかな日差しを受けてオオモミジなどの紅葉がとてもきれいでした。
基本的に黄色に色づく標茶の山と比べるとオオモミジやハウチワカエデの赤が目立ち、トドマツの濃い緑とのコントラストが景色にリズム感を生み出しています。
初雪の便りももうすぐです。
8月26日から9月2日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から18名の学生が参加しました。
天然林毎木調査、土壌調査、植栽、樹木識別、人工林調査、選木、チェーンソー体験、西別岳登山といった活動を行いました。
北海道研究林では市民の皆様を対象に、白糠区で自然観察会を実施します。
普段は研究教育に活用している研究林を少人数で散策しながら、スタッフの解説で動植物の営みについて学びます。秋の森を満喫しましょう。
なお新型コロナ感染症の状況によっては、中止・変更する場合がございます。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。
参加される際は、マスクの着用等感染拡大の防止にご理解、ご協力をお願いします。個人情報は当イベント運営のみに使用します。