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学生実習

京都大学「環境マネジメントセミナーB」実習報告

 5月27日、京都大学大学院地球環境学堂・地球環境学舎・三才学林実習「環境マネジメントセミナーB」が行われ、留学生26名、日本人学生16名が参加しました。

 この実習は、地球環境学に関する幅広い素養を身につけ、自らの力で地球環境の理解に必要なデータを収集する能力を養うことを目的とされています。5日間で、「森林」・「地域」・「土」・「動物」・「川」という5つのテーマについて、各1日ずつ実習を行います。

 この日は「地域」をテーマに、芦生で伝統継承・地域資源利用を進める地域の団体との協働作業を体験しました。

 学生は芦生わさび生産組合のワサビ圃場で作業を行うワサビ班と、芦生研究林事務所構内の竹林で作業を行う竹林班の2つに分かれ、午前と午後で入れ替わることで両方の作業を体験しました。

 ワサビ班では、作業に入る前に、芦生わさび生産組合の方々から、芦生地域の人々とワサビの関係(狩猟の安全や豊穣を祈るために正月から4月10日のわさび祭りまでワサビを食べない)と、わさび生産組合の始まった経緯、そして伝統継承と若い世代が地域で暮らしていけるような産業として育てたいという思いについてご説明いただきました。

 その後、組合の方々から指導を受けながらワサビの植え付けを行いました。

 参加した留学生からは、「今回の作業(と説明)で日本の精神のようなものを感じることができた」、「座学では経験できない貴重な作業を実際に体験できてよかった」などの感想がありました。また、作業中や作業後を問わず多くの質問があり、学生の皆さんは積極的に実習に参加していました。

 竹林班は、昨年の作業の続きにあたる形で、出てきたタケノコが鹿などの獣に食べられないように防鹿柵の設置と、低木や下草の処理を行いました。また、新規柵の設置に係り、ネットの支柱設置、ネット上げ、ネットの下部固定アンカーの打ち込み等を行いました。

 技術職員から整備を行った竹林のかつての姿や、芦生区での生活における竹林との関わり、獣害に関する説明を行いました。参加した学生からは、竹林が回復した暁にはタケノコを食べたいという感想が多く聞かれました。

 当日は日差しも強く暑い中での除草作業、ネット設置作業となったことから、暑くて疲れましたという言葉も聞かれましたが、とても充実した様子でした。 

 本実習の「地域」をテーマとしたパートを芦生で実施するのは、昨年度から始めた試みです。ワサビの栽培と利用、獣害による竹林の衰退という、芦生の特徴的な事柄を扱い、芦生という地域を実感してもらえたと思います。今後もワサビ圃場の作業の継続と、竹林回復過程のモニタリングを行っていく予定です。

昨年度の様子はこちらから。