12月25日から近畿地方にも強い寒気が流れ込み、当試験地でも、その寒気の影響により一面銀世界となりました。試験地内では、積雪日数は年間を通して数日程度と少ないため、本格的な冬の到来を感じられる数少ない1日となりました。


12月25日から近畿地方にも強い寒気が流れ込み、当試験地でも、その寒気の影響により一面銀世界となりました。試験地内では、積雪日数は年間を通して数日程度と少ないため、本格的な冬の到来を感じられる数少ない1日となりました。
秋も終わり、本格的に冬が到来し始めました。落葉樹の多くは葉を落とし、これからしばらくの間は休眠に入ります。その中でも、この時期に開花したり、果実を付ける樹木があります。その一部を紹介します。写真左からアブラツバキ(Camellia oleifera Abel.)、キシツツジ(Rhododendron repense Makino)、クチナシ(Gardenia jasminoides Ellis.)、マンリョウ(Ardisia crenata Sims)。
2021年も残すところ一ヶ月を切りました。今年も秋から、カエデ類、メタセコイア、ラクウショウなど多くの樹種で紅葉(黄葉)が見られました。試験地では、11月下旬頃までに見ごろとなる樹種が多いですが、今年は晩秋から初冬にかけても紅葉(黄葉)している樹種をいくつかご紹介します。写真左から順に、メタセコイアとラクウショウ(Metasequoia glyptostroboides Hu et Cheng and Taxodium distichum Rich.)、カラムラサキツツジ(Rhododendron mucronulatum Turcz.)、ミズナラ(Quercus crispula Blume)、ハリグワ(Cudrania tricuspidata Bur.)。
11月6日(土)に秋の観察会(京大ウィークス2021参加イベント)を開催しました。116名の応募がありましたが、今年度も新型コロナウィルス感染対策として、例年より定員(30名→20名)を減らしての開催となりました。当日は、受付後、舘野試験地長より試験地の概要説明を行いました。その後、テーマごとに3班に分かれて、各班の教員により、研究紹介も含めて、樹木や菌類の識別や里山の環境等について解説しながら、試験地内の林道沿いを散策しました。その他、ガラス室で育成している導入種や標本館、各種見本樹など、施設や業務の特色についても紹介しました。
散策後に参加者の皆様から記入していただいたアンケートには、「種々の樹木の特徴を詳細に教えていただいた」、「里山利用の実践の場を見ることができた」、「他の季節にも訪れてみたい」といった感想が多く寄せられ、好評をいただきました。イベント中は終始晴天に恵まれ、美しい紅葉とのコントラストによる爽快感に包まれたまま閉幕となりました。
この授業は、放送大学専門科目の一つである「自然と環境」コースに位置づけられており、11月6、7日に10名の学生が受講しました。初日は、森林生態系および樹木識別方法についての講義の後、多様な樹種の識別方法、土壌および環境の見方、簡単な毎木調査が行われました。2日目は、樹木識別の復習を行った後、身近な自然環境である里山において、その生態系の特徴を推察し、最適な生態系管理について検討しました。さらに、授業を通して得た知識をどのようにして周囲の人に伝えるのか、表現方法や伝達方法について養成しました。