瀬戸臨海実験所 山守 瑠奈
白浜水族館では2026年7月1日から、企画展「ウニ展」を開催しています。解説展示内容は、ウニの体の基本的なつくりや多様性から、寿司ネタに使われるウニの種類、毒を持つウニ、ウニの寄生・共生者など、子供から大人まで楽しめるトピックを取りそろえました。また、標本展示では瀬戸臨海実験所のほか、東京都の板橋区立教育科学館と東京大学三崎臨海実験所に協力していただきました。約50点の展示標本には、直径 30 cm ほどの世界最大級のオオキタムラサキウニから数ミリのナミダノシズクカシパンまで、様々な大きさのウニのほか、長く美しいトゲを持つヤマトベンテンウニ、ドングリのような形の棘を持つドングリウニなどが含まれ、見ていて飽きない多彩なウニが楽しめます。さらに、このような種類の豊富さだけでなく、身近なウニの殻を一片ずつ分解して展開したプレートや、ウニの断面ブロックなども展示しており、ウニの秘密の一端を覗くことができます。
また、展示スペースの角には顕微鏡モニターが設置されており、数種類のウニの殻を来館者の方が自由に観察できます。ウニの棘が付いていた場所や、管足という手足の役割を担う器官が出ている部分が代表的な観察ポイントです。観察用のウニ殻にはシリコンが充填されており、小さいお子さんが落としてしまっても簡単に割れることがなく、安心して観察してもらえます。そして、ウニ展をじっくり見た後には、水槽で暮らしているウニたちを観察することもできます。水槽で暮らすウニたちの棘や管足、またラッパウニのラッパ状の叉棘(3本の爪がある、防衛や採餌に使われる器官。ラッパウニの有毒なラッパ部分)などは、特に動きがあって見ていて面白い部分です。知れば知るほど見え方が変わる、面白い生き物の世界をぜひ体感して下さい。本展示は2027年1月11日まで開催の予定です。多くの方に足を運んで頂けますと幸いです。
(開催案内) 白浜水族館企画展「ウニ展 〜この夏、ウニを知り尽くす~」(7月1日~1月11日開催)
ニュースレター70号 2026年11月
