沿革

2003年4月1日
 フィールド科学教育研究センター発足 森林ステーション:芦生研究林・北海道研究林・和歌山研究林 里域ステーション:上賀茂試験地・北白川試験地・徳山試験地・紀伊大島実験所 海域ステーション:舞鶴水産実験所・瀬戸臨海実験所 センター長に田中克が就任 (略称:フィールド研)
2003年度
 全学共通教育として、少人数セミナー(ポケゼミ・5科目)および森里海連環学実習(由良川流域:芦生研究林・舞鶴水産実験所)を開催(以後、ポケゼミは毎年開催:2005年度14科目、2010年度19科目、2013年度13科目。2016年度からILASセミナーに名称変更。実習(由良川流域)は2005年度以降毎年開催)
2003年7月31日~8月2日
 公開講座森のしくみと働き-芦生研究林への招待-」を開催(1991年から2015年まで、ほぼ毎年夏に芦生研究林にて開催)
2003年9月7~14日
 瀬戸臨海実験所が公開臨海実習を開講(以後、2011年度まで年2回開催)
2003年11月7日
 フィールド科学教育研究センター 創設記念シンポジウムおよび式典、祝賀会を開催
2004年度
 全学共通教育として、リレー講義「森里海連環学」、森里海連環学実習(古座川流域および北海道別寒辺牛川流域:厚岸・標茶)を開催(以後、毎年開催。森里海連環学実習(古座川流域)は2006-2012年度まで開催。)
2004年度
 瀬戸臨海実験所附属水族館で通年開館および解説ツアーを開始
2004年度
 WakWak(若狭湾河口域)プロジェクト・古座川プロジェクトを開始 1)
2004~2008年度
 21世紀COEプログラム「昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生」に参加 
2004年6月1日~8月29日
 京都大学総合博物館春季企画展「森と里と海のつながり-京大フィールド研の挑戦-」を開催
2004年7月17日
 時計台対話集会を開催 (2004年度は年2回、2005~2010年度は年1回開催)
2004年10月4日~11月29日、2005年3月14~16日
 JTBカルチャ-サロン講座「“森は海の恋人”をフィールドから探る『森と里と海のつながり』」を開催
2004年12月21日
 全日本空輸株式会社との「森・里・海の環境再生教育に関する合意書」の締結(2014年12月解消)
2005年1月28日
 MIREC(京都・まいづる立命館地域創造機構)との学術交流協定の締結(2008年10月終結)
2005年 3月13日
 第1回古座川シンポジウムを開催 (2011年までに14回開催 2007年度からは紀伊大島実験所主催事業となる)
2005年 3月26日、 4月12日
 畠山重篤氏およびC.W.ニコル氏にフィールド研社会連携教授の称号を授与
2005年度
 全学共通教育として、リレー講義「海域・陸域統合管理論」を開催(以後、2012年度まで毎年開催)
2005年4月1 日
 北白川試験地においてj.Pod 建築モデル施設の公開と記者発表 2)
2005年7月19日
 NPO法人エコロジー・カフェと「生物多様性保全のための市民参加型教育研究に関する協定書」を調印
2005年9月3日
 「由良川フォーラム(第1回)~森・里・海の連携 由良川流域エコネットワークの形成に向けて~」を開催(以降、2008年まで毎年開催)
2006年2月23日
 高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科及び高知県産業技術委員会と「横浪林海研究交流センターを活動拠点とした研究・交流に関する協定」を締結 同年4月27日「横浪林海実験所・横浪林海研究交流センター」の開所式 (経費負担は2012年度まで)
2006年度
 全学共通教育として、リレー講義「水圏生物学入門」「森林学」を開催(以後、毎年開催)
2006年6月19日
 芦生研究林で芦生生物相保全(ABC)プロジェクトが防鹿柵を設置
2006年7月24日
 マレーシアサバ大学ボルネオ海洋研究所との学術交流協定に調印 (2018年5月21日解消)
2006年11月1日
 森里海連環学プロジェクト支援室を発足
2007年2月20日
 フィールド研編『森里海連環学-森から海までの統合的管理を目指して』(京都大学学術出版会)を出版(2011年9月10日に改訂増補版を出版)
2007年3月2日
 京都府立北桑田高校との高大連携に関わる 記者発表および特別講義を実施
2007年4月1日
 センター長に白山義久が就任
2007年11月18日
 神戸大学海事科学部とともに市民公開講座を開催(2008年度まで計4回・財団法人日本財団助成)
2008年7月11日
 瀬戸臨海実験所の海洋観測研究実習船「ヤンチナ」の完成披露会
2008年10月1日
 海域陸域統合管理学研究部門が発足(日本財団寄附講座)
2009-2013年度
 文部科学省の概算要求事業「森里海連環学による地域循環木文化社会創出事業」(木文化プロジェクト)を京都府由良川水系と高知県仁淀川水系で実施
2009年3月7日
 京都大学・厚岸町地域連携講座「厚岸湖と厚岸湾はなぜ生産性が高いのか?」(第1回別寒辺牛川地域連携講座)を開催
2009年9月5日
 第1回由良川市民講座「森・里・海の対話」を開催(財団法人日本財団助成、以降毎年開催)
2009年10月4日
 第1回仁淀川地域連携講座「森から里を経て海に至る連環を再生するために」を開催(財団法人日本財団助成、2011年まで毎年開催)
2009年10月13日
 海域陸域統合管理学研究部門の発足ならびに連携研究推進棟完成披露式を開催
2009年11月21日
 別寒辺牛川地域連携講座「森と海をつなぐ川の環境をどう守るか」を開催(財団法人日本財団助成、2011年まで毎年開催)
2010年1月14~15日
 国際シンポジウム「International Symposium on Integrated Coastal Management for Marine Biodiversity in Asia」を開催(財団法人日本財団助成)
2010年8月2日
 NaGISA (Natural Geography In Shore Area) プロジェクトが、日本近海の生物多様性についての研究成果を発表(2001-2010年、瀬戸臨海実験所が国際的な海洋生物研究ネットワークの本部として活動していた )
2010年9月6-8日
 公開森林実習(近畿地方の奥山・里山とその特徴)を開講(以後、毎年開催)
2011年4月1日
 センター長に柴田昌三が就任
2011年4月4日
 舞鶴水産実験所と瀬戸臨海実験所が、教育関係共同利用拠点として文部科学省から認定 3)
2011年8月26-30日
 京都大学による「森里海連環学で東北復興を!京都大学学生ボランティア」の派遣に協力(2013年度まで年2回(計6回)派遣)
2012年4月1日
 海域陸域統合管理学研究部門を改組し、森里海連環学教育ユニットが発足(学際融合教育研究推進センターに所属・日本財団との共同事業)。事務部門として森里海連環学教育ユニット支援室を設置。
2012年度
 大学院地球環境学舎の基幹分野として「水域生物環境論」を提供(2020年3月終了)
2012年6月10日 
 フィールド研編『森と海をむすぶ川 沿岸域再生のために』(京都大学学術出版会)を出版
2012年9月27日
 周南市との連携協力に関する協定に調印
2012年12月2日
 シンポジウム「流域研究と森里海連環学」を開催
2013年4月1日
  センター長に吉岡崇仁が就任。北部構内共通事務部が設置。
2013年4月1日
 流動分野「河口域生態学分野」が交代となり、新たに農学研究科から「海洋生物環境学分野」の教員3名がフィールド研に配置換
2013年4月17日
 森里海連環学教育ユニットが森里海連環学教育プログラムの開講式および記念講義、記念パーティを開催
2013年6月19日
 森里海シンポジウムを開催 第1回第3回第5回第6回第7回第8回
2013年8月1日
 部門および分野を改組
2013年11月26日
 10周年記念式典を開催
2013年11月26-28日
 森里海連環学国際シンポジウム「Integrated Ecosystem Management from Hill to Ocean」を開催
2014年3月28日
 英文教科書『Connectivity of Hills, Humans and Oceans -Challenge to Improvement of Watershed and Coastal Environments』を出版
2014年4月1日
 北部構内共通事務部が北部構内事務部に改称。
2014年4月26日
 舞根森里海研究所竣工式
2015年3月2日
 株式会社たねやと森里海連環学教育ユニットが、森里海連環学の理念に基づく連携に関する覚書を締結
2015年7月30日
 芦生研究林・北海道研究林・上賀茂試験地が教育関係共同利用拠点として文部科学省から認定
2015年10月15日
 海洋研究開発機構(JAMSTEC)と京都大学が連携協力協定を締結
2016年3月10日
 舞鶴水産実験所「緑洋丸」お披露目式を開催
2016年3月14日
 長崎大学、広島大学、北海道大学の部局と、水産海洋実践教育ネットワークに関する協定を締結。2017年度から公開実習の提供開始
2016年4月1日
 林野庁近畿中国森林管理局と京都大学(フィールド研を含む3部局)が協定を締結
2017年3月19日
 公開シンポジウム「ひろげよう、フィールドの世界」を開催
2017年4月1日
 センター長に山下洋が就任。事務部門としてフィールド科学教育研究センター事務部が設置。
2017年10月28日
 森里海国際シンポジウム「森里海連環を担う人材育成の成果と展望」を開催
2018年4月1日
 森里海連環学教育ユニットを改組し、森里海連環学教育研究ユニットが発足(学際融合教育研究推進センターに所属・日本財団との共同事業)。事務部門を森里海連環学教育ユニット事業推進室に改組。(2022年3月終了)
2018年5月18日
 (附属演習林が大韓民国慶州大学校緑地環境研究所と2000年2月28日に締結した学術交流協定を廃止)
2018年6月13日
 京都府(京都府立植物園)と京都大学(フィールド研を含む5部局)が協定を締結
2018年11月22日
 フィリピン・東ダバオ州立大学地域統合沿岸資源管理センターと部局間交流協定を締結
2019年3月4日
 タイ国農業・共同組合省水産局と学術交流協定を締結
2019年4月1日
 センター長に德地直子が就任
2019年7月~
 高大連携事業「京大 森里海ラボ」を実施 2019芦生2020オンライン2021オンライン2022オンライン(2019-2021年度は、森里海連環学教育研究ユニットが主催)
2019年12月13日
 環境省自然環境局と協定を締結
2020年1月24日
 公開シンポジウム「福島の森・里・川・海の今~放射能問題からウナギ・カレイの新発見まで~」を開催
2020年度
 大学院地球環境学舎へ協力分野として「生態系連環論」を提供
2020年11月12日
 株式会社モンベルと包括連携協定を締結
2021年1月15日
 京都芸術大学と連携協定を締結
2021年3月15日
 (研究林100周年記念式典・講演会
2021年3月19日
 和歌山県有田川町・有田中央高等学校・有田川林業活性化協議会と包括連携協定を締結
2021年4月1日
 センター長に朝倉彰が就任
2021年8月29日
 オンライン公開講演会「芦生の森を未来につなぐために」を開催
2022年6月~
 株式会社モンベルとの協働で「山の健康診断」プロジェクトを実施(実施期間:2022年6月1日-11月30日)モンベル案内ページ
2022年7月19日
 フィールド研およびイオン環境財団による「新しい里山・里海 共創プロジェクト」連携発表ならびに寄付贈呈式を開催
2022年8月11日
 京都丹波高原国定公園ビジターセンター運営協議会と、京都丹波高原国定公園の生態系や生物多様性の保全、持続可能な利用の促進等を図るため、包括連携協定を締結
2022年8月21日
 公開講演会「芦生の天然林と着生植物 -芦生の森を未来につなぐために-」を開催
2022年10月29-30日
 (舞鶴水産実験所設置50周年記念シンポジウムと企画展
2022年11月27日
 (瀬戸臨海実験所創立100周年記念式典・講演会
2022年12月1日
 フィールド研および男女共同参画推進センター、カリモク家具株式会社は、次世代への地球環境を保全する教育、及び森林資源のサステナビリティを通じた社会貢献の両分野で連携協力する包括連携協定を締結
2023年1月~
 新しい里山里海の勉強会を開催 第1回第2回第3回
2023年3月9日
 (芦生研究林とKDDIが、生物多様性の保全に向けた包括連携協定を締結
2023年3月28日
 山の健康診断プロジェクトの報告会をオンラインで開催
2023年11月19日
 20周年記念式典を開催

(注)
1) WakWakプロジェクトは2009年度から木文化プロジェクト由良川プロジェクトへ移行、古座川プロジェクトは古座川合同調査を継続的に実施(2007年度からは紀伊大島実験所の研究プロジェクト)
2) 以後、和歌山研究林の間伐材などを利用したj.Pod工法及びそれを発展させた京大フレーム工法によって以下の建物が建築される。2005年:和歌山研究林教育研究棟・2006年:京都大学「国際交流セミナーハウス」・2008年:白浜海の家(瀬戸臨海実験所)・ 2009年:連携研究推進棟・2010年:理学研究科セミナーハウス
3) 2011年度から、瀬戸臨海実験所が以前から開講していた公開臨海実習2科目、舞鶴水産実験所が京大の実習として開講していた3科目が、拠点事業である公開実習として実施された。2012年度からは、それぞれ5科目の公開実習を開講。2017年度から瀬戸が6科目を、2021年度から舞鶴が6科目を開講。


(フィールド研発足前)
1909年
 台湾演習林設置
1912年
 朝鮮演習林設置
1915年
 樺太演習林設置
1921年
 芦生演習林設置
1923年
 (農学部設置)

(農学研究科附属演習林)
1924年
 農学部附属演習林となる・本部試験地設置
1926年
 和歌山研究林設置・上賀茂試験地設置
1931年3月8日
 徳山砂防演習地設置(「農学部演習地設定式」を挙行・徳山町から町有保安林(36.2ha)土地の寄付を受けたのは1月20日)
1942年
 徳山砂防演習地が徳山市笹葉ヶ丘(現周南西緑地)へ移転。演習林徳山試験地として附属演習林に編入
1945年
 海外の3演習林を失う。
1949年
 上賀茂試験地を現所在地に移動(旧上賀茂試験地は進駐軍の指示でゴルフ場となる)・北海道研究林標茶区設置
1950年
 北海道研究林白糠区設置・白浜試験地設置
1966年
 徳山試験地が現在地に移転(42.6ha)
2000年
 白浜試験地返還

(『京都大学百年史 部局史編2』 第12章 pp.503-580 他)

(農学研究科附属亜熱帯植物実験所)
1937年5月1日
 京都帝国大学が大島暖帯植物試験地用地として寄付を受ける
1940年4月1日
 京都帝国大学大島暖帯植物試験地として開設
1948年7月5日
 新制京都大学農学部附属農場附属大島暖帯植物試験地に改称
1967年6月1日
 京都大学農学部附属亜熱帯植物実験所に改称
1998年4月1日
 京都大学大学院農学研究科附属亜熱帯植物実験所に改称

(農学研究科附属水産実験所)
1947年4月19日
 農学部水産学科設置 
1972年5月
 水産学科跡地に附属水産実験所発足

(理学研究科附属瀬戸臨海実験所)
1922年7月28日
 京都帝國大学理学部附属瀬戸臨海研究所として開所
1930年6月1日
 昭和天皇行幸1周年を記念し、観覧設備を加えて水槽室を水族館として一般公開開始
1938年
 官制が布かれて附属瀬戸臨海実験所と改称。初代所長 駒井卓(兼任)
1955年
 水族館が博物館法に基づく博物館相当施設に指定される
1968年
 畠島実験地を取得
1998年
 理学研究科附属瀬戸臨海実験所に改称