2005年9月3日、京都府綾部市の綾部中央公民館で「由良川フォーラム(第1回)」~森・里・海の連携 由良川流域エコネットワークの形成に向けて~が開催されました。参加者約130名。
古くから、森・里・海は、川を介して相互に密接に繋がることで人々の生活を守り、地域固有の文化や産業を育み、そして良好な景観を形成してきました。しかし、近年の社会経済情勢の大きな変化により、森や川などの自然と人との関わりが希薄化し、森林、農地の荒廃や野生動物による農林産物への被害の拡大、沿岸等での漁獲量の減少等様々な問題が表面化しています。
京都府の主要河川である由良川は、大雨のたびに洪水をもたらしながらも、豊かな清水や肥沃な田畑、豊富な魚介類をはぐくむなど、流域に住む人々や動植物に多くの恵みを与えてきましたが、昨年の台風23号により、流域は大きな被害を受けました。
由良川とその流域の森・里・海の健全な繋がりを再生することは、由良川の清流と豊かな森林や沿岸域を育て、災害のない安心安全な地域社会を築くための重要な鍵と考えます。 今回のフォーラムは、流域に住む地域住民、NPO、ボランティア団体、農林漁業団体、企業等の多様な団体が集い、由良川を核とした森から海までの様々な情報の交換と流域のエコネットワークの形成に向けた第一歩とするために開催するものです。
■と き: 平成17年9月3日(土曜日) 午後1時から4時30分
■ところ: 綾部市中央公民館 (京都府中丹文化会館横)
■参加者: 約130人
■内 容
●講演
「川の環境を考える -縄文の川、弥生の川-」
新潟大学工学部教授 大熊 孝 氏
●地域からの報告
1「由良川について」 舞鶴工業高等専門学校 川合 茂 氏
2「由良川源流の森林の現状」 京都府指導林家 小林 直人 氏
3「活動報告」
(1)(特)由良川流域ネットワーク
(2)里山ねっと・あやべ
(3)京都府漁業協同組合連合会
■主 催:京都大学フィールド科学教育研究センター、京都府
■後 援:福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、美山町、丹波町、瑞穂町、和知町、
三和町、夜久野町、大江町、 京都新聞社 両丹日日新聞社
舞鶴市民新聞社 あやべ市民新聞社
■参加費:無 料
■参加申し込み先
◎京都府農林水産部林務課 TEL:075-414-5002
◎京都府中丹広域振興局農林商工部 TEL:0773-62-2508
◎京都府南丹広域振興局農林商工部 TEL:0771-22-0426
※定員になり次第受付を終了しますが、定員に満たない場合は当日参加も可能です。
チラシは こちら をご覧下さい。(PDF 892kb)
- フォーラムの様子 -
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・「エコネット形成へ連携 綾部で由良川フォーラム」(2005年 9月 4日 京都新聞 朝刊27面)
・「第1回由良川フォーラム開催」(2005年 9月 5日 あやべ市民新聞 朝刊2面)(PDF):使用承諾済
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