公開実習「魚類学実習」「無脊椎動物学実習」の実施報告

由良川河口における地引網調査

里海生態保全学分野 鈴木 啓太准教授

 「魚類学実習」と「無脊椎動物学実習」は海洋の環境と生物に関するフィールド調査の基礎を習得することを目的とし、京都大学農学部専門科目の実習に他大学の学生を受け入れて舞鶴水産実験所で実施している公開実習です。両実習を受講すると、実験所周辺の海洋生物を網羅的に学ぶことができます。今年の「魚類学実習」と「無脊椎動物学実習」はそれぞれ8月21~26日と8月26~31日に実施され、他大生が5人と2人(京大生は14人と16人)参加しました。
 「魚類学実習」では、由良川河口域における仔稚魚採集、実験所桟橋における魚類採集、舞鶴湾内における水中音響観測などのフィールド調査を行いました。また、得られたサンプルやデータを活用し、仔稚魚の分類や食性分析、魚類の解剖や形態観察、音響データの解析などに取り組みました。猛暑が続きましたが、実習生もスタッフも体調を崩すことなく、予定通りに実施できました。
 「無脊椎動物学実習」では、舞鶴湾内外における底生動物採集と海洋環境観測、シュノーケリングによる海洋生物の水中観察などのフィールド調査を行い、無脊椎動物の形態学的分類と分子生物学的分類、群集データや水質データの解析などに取り組みました。大雨警報が発令された時間帯もありましたが、大きな影響を受けることなく、最後まで無事に実施できました。また、両実習期間を通し、夕方には釣りを楽しんだり、バーベキューで盛り上がったりして、夏の思い出をつくることもできました。

ニュースレター70号 2026年11月