京都大学・日本財団森里海シンポジウムの開催

森里海連環学教育研究ユニット長 山下 洋


 本ユニットは、公益財団法人日本財団から助成を受け、「森里海連環再生プログラム-Link Again Program」を2018年4月から実施しています。この活動の一環として、2019年2月16日に時計台記念館国際交流ホールにおいて、森里海シンポジウム「足元から見直す、持続可能な暮らし~森里海連環学をレジリエンスで紐解く~」を開催し、200名を超える参加をいただきました。このシンポジウムでは、「現場を知る」、「向き合う」、「繋ぐ」を3本柱として、森里海のつながりを多様な側面から紐解き、協働型対話を行いました。
 まずはじめにプレセッションとして、インスピレーション対話を行いました。岡山県西粟倉村での地域内循環型産業や、マイクロプラスチックについて話題提供があったあと、4人1グループとなって参加者同士で「足元にある持続可能な暮らし」について意見交換を行いました。
 午後からのセッションⅠでは、自然に学ぶ持続可能な社会へのヒントや、一人ひとりの行動から起こす社会の変革について話題提供がありました。セッションⅡでは、宮城県気仙沼市の震災復興事業における椿の森プロジェクトと、西粟倉村の循環する地域経済の創出について講演がありました。
 本シンポジウムでは、同ユニットの高大連携事業に関わる多くの高校生が参加しました。各高校1分の研究紹介のあとのポスターセッションでは、参加者と高校生による対話が盛りあがりました。
 セッションⅢでは、日本の海岸環境の保全活動や、震災復興計画への地域住民の参加について話題提供がありました。その後、6人のパネラーが登壇し、森里海連環学とレジリエンス(逆境にあっても、しなやかに回復する力)の関係について議論を深め、さらに参加者もまじえて活発な意見交換となりました。

ニュースレター48号 2019年6月