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和歌山研究林ミニ公開講座2024

和歌山研究林は和歌山県で最も標高の高い地域に位置する研究林です。このミニ公開講座では、モミやツガの大径木が見られる天然林やスギや広葉樹の人工林を散策しながら、和歌山研究林で行われてきた教育研究活動について、教員が解説します。

日  程:
2024年10月26日(土) 9時30分~16時00分
災害等により中止した場合、11月2日(土)の9時30分~16時00分に順延する予定です。
11月2日が中止となった場合、順延はありません。
当日スケジュール(雨天決行):
9:30 受付開始
9:50 開講式
10:00 研究林へ移動
11:00 学術参考林散策
12:30 事務所へ移動、昼食
13:30 広葉樹見本林へ移動
14:00 広葉樹見本林散策
14:45 清水文化センター駐車場へ移動
15:45 清水文化センター駐車場着 閉講式 解散
会  場:
和歌山研究林(和歌山県有田郡有田川町上湯川76)
集合場所:
有田川町清水文化センター駐車場(有田川町清水963-3)※変更になりました。
※JR藤並駅・阪和道有田ICから車で約50分
※集合場所へは各自でお越しください。(藤並駅から集合場所までの送迎は応相談)
※当日は集合場所から研究林まで大学公用車等にて移動します。
対  象:
斜面を歩行できる方。小学生以下は保護者同伴。
定  員:
15名(応募者多数の場合は抽選)
参 加 費:
無料
持 ち 物:
弁当、水筒、山歩きに適した服装・履物、雨具
申込方法:
下記、googleフォームに必要事項をご入力下さい。
https://forms.gle/uQbt1F1titpTHN3h9

 和歌山研究林からのメールを受信できるように設定してください。
 個人情報は本講座の運営以外には使用いたしません。

申込期間:2024年8月5日(月) ~ 2024年9月5日(木)

問い合わせ先:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
電話 0737-25-1183
電子メール fserc-wakayama*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
*対応時間 8:30~17:00 (土日祝および8/13,14を除く)

注意事項:

*悪天候の場合は現地の判断でプログラムの変更または中止することもあります。
*イベント傷害保険に加入しますが(保険料は京都大学が負担)、加入保険の範囲を超える賠償の責任は、保障できません。予めご了承ください。

主催:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
(京大ウィークス2024参加イベント)
後援:有田川町教育委員会

前回開催時の様子はこちら

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有害駆除に伴う入林制限のお知らせ

銃器によるニホンジカ等の捕獲を実施するため、下記のとおり入林を制限します。

実施期間

令和6年4月1日(月) から 令和6年10月24日(木) まで

入林禁止時間

平日(月~金) : 午前9時まで,午後5時以降

土日・祝日 : 終日

期間中は、平日は日出から午前9時まで、および午後5時から日没まで、土日・祝日は終日、林内で銃器を使用しますので、大変危険です。絶対に研究林内に立ち入らないで下さい

なお、上記制限日時内での入林・利用を希望される場合は、個別にご相談ください。

この捕獲作業は、貴重な植生を守り、持続可能な森林管理を実現させるための活動です。ご理解とご協力をお願いいたします。

有田川町
和歌山県猟友会有田支部清水分会
京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

ILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」

2024年8月19日~8月22日に長谷川尚史准教授による京都大学1回生を対象とするILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」が行われました。受講者は4名で、内訳は経済学部1名、工学部1名、農学部2名でした。その他TAとして地球環境学舎の学生が参加しました。

本セミナーは、下刈り、間伐、集材など、伝統的に日本で行われてきた林業作業を体験するとともに、最先端の林業の作業現場を見学、山村で暮らす人々との交流を通し、来るべき循環型社会の中で、森林資源をどのように持続的に利用していくかについて考え、自然科学、社会学など様々な側面から議論することを目的としています。

初日に近鉄橿原神宮前駅で集合した学生は、奈良県吉野町への道中で木質バイオマス発電所を見学した後、元吉野林材振興協議会展示館で吉野地域の伝統的林業と現状について学びました。午後は川上村にある270年生スギ人工林と作業道を見学し、和歌山研究林に向かいました。

2日目からは研究林内での実習が行われました。この日は間伐プロットの設置と毎木調査(胸高直径、樹高、形質、位置図・樹冠投影図作成)、下刈り作業を行い、3日目は研究林内で間伐木の選木と伐倒、集材作業などを体験しました。また夕方には有田川町の林業会社であるマルカ林業(株)を訪問して苗畑や炭窯を見学し、森林資源の新たな活用法について検討しました。晩にはマルカ林業(株)の皆さんとの交流会を開催させていただき、山村地域での暮らしや林業の楽しみなどについて、さらに深掘りしたお話しをお聞きしました。

最終日は国の重要文化的景観に選定されている棚田である「あらぎ島」を見学した後、高野山の中門と壇上伽藍、奥の院を見学し、木材の文化財への利用について学びました。午後は奈良県橿原市にある十津川村情報発信拠点の産直住宅施設「木灯館」において、日本の山村の現状と新たな取り組みについて学習し、近鉄橿原神宮前駅で解散しました。

今回のILASセミナーに参加した学生には、受講したことで得られた知識や経験を、今後の学生生活や研究活動、将来の職業選択などに役立ててもらえることを期待しています。

なお,和歌山研究林でのILASセミナーは本年で最終となります。次年度の実施地や内容は未定ですが、森林・林業が抱える問題の解決には、様々な学問分野の連携が不可欠なことから、何らかの形で同様のセミナーが継続される予定です。

吉野地域で生産された製材品について説明を受ける
刈払い作業の体験
プロット内の毎木調査
樹冠投影図を作成するためのデータ計測
立木の伐倒方法の説明
立木の伐倒作業の体験
重機を使用した集材作業の体験
苗木を生産している現場を見学
炭焼き窯の見学
展望台からあらぎ島と有田川を眺める
高野山の境内を散策
木灯館で十津川村の林業について説明を受ける

石垣小学校森林体験学習

令和6年6月7日に有田川町立石垣小学校5・6年生を対象に森林体験学習を行いました。

児童12名は2班に分かれ、午前中は天然生林(八幡谷学術参考林)とスギ人工林の見学、研究林事務所からさがり滝までの町道沿いに見られる樹木の識別学習を行いました。

午後からは、事務所構内で樹木の識別テストを行い、その後、教育研究棟の講義室で長谷川准教授による講義を受けました。

石垣小学校では5年生の社会科の授業で林業の学習が行われており、今回の森林体験学習が、林業と生態系の関係、生物多様性・環境保全の学習に繋がることを期待します。

なお、今回の森林体験学習には、有田川町林業振興センターの職員も、学習内容の見学のため全行程に同行されました。

サンショウの匂いを嗅ぐ
オニグルミの葉と実の説明
さがり滝を眺める
樹木識別テスト
学術参考林を散策する
長谷川准教授による講義

八幡小学校森林体験学習(2024年春)

令和6年5月22日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。
この体験学習は例年、八幡小学校の5年生を対象に春と秋の年2回実施されています。

児童13名は2班に分かれ、研究林内2,3林班の観察コースを歩きながら、技術職員から樹木の特徴や見分け方の説明を受けました。
午後からは観察コースで見つけた10種類の樹木について、おさらいをした上で識別テストを行いました。

この授業を通して、児童が故郷の自然に関心を持ち、今後の学習に繋がることを期待します。

ヒメシャラの樹皮の感触を確かめる
葉の特徴の説明
散策コースで集めた枝葉を使っておさらい
樹木識別テスト

教育研究棟階段改修工事

2023年度末に、教育研究棟の階段改修工事が行われました。教育研究棟の階段および手すりは屋外に設置されていることから、風雨や日光にさらされて近年腐食が目立つようになっていましたが、今回の工事により木製から亜鉛メッキの鋼製に交換となったことで、腐食にも強くなり、安全に利用できるようになりました。

改修前の教育研究棟
改修後の教育研究棟
改修前の階段
改修後の階段

八幡中学校「京大ゼミ」

1月25日に有田川町立八幡中学校で「京大ゼミ」が開催されました。これは、和歌山研究林の教員が有田川町教育委員会からの依頼を受けて実施され、当日は八幡中学校の全学年を対象に、和歌山研究林の德地直子林長と京都大学の大学院生3名が、中学生が抱えている学習面での悩みや質問について、自身の経験をもとに解決策などを答えました。

学生たちは、事前に募集していた質問について、各自の考え方や取り組みをスライドショーで紹介しました。特にどのようなノートの取り方をしているかという質問に対しては、自身が実際に使っていたノートの映像を見せながら説明すると、中学生たちはスクリーンに近づいて映像を食い入るように見つめ、具体的なアドバイスに耳を傾けていました。

その後は、3つのグループに分かれて質問会が行われ、ここでも生徒は積極的に質問し、聞いた内容を熱心にメモするなど、とても意欲的に取り組む姿勢が印象的でした。

今回の取り組みが、中学生たちにとって良い刺激となり、将来を考える一助になればと思います。

德地直子林長からの挨拶
ノートの取り方についての質疑応答

八幡小学校の森林体験学習(2023年秋)

令和5年11月1日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に春と秋の年2回実施され、今回は10林班茗荷平周辺の人工林で間伐体験を行いました。

児童10名は、技術職員からのこぎりの使い方などの説明を受け、2つのグループに分かれて間伐体験と丸太切り体験を行いました。

間伐体験は、技術職員が事前に受け口を入れた立木を、児童がのこぎりで追い口を入れて伐倒しました。丸太切り体験では、輪切りにした丸太を家族へのお土産にしようと、一人では持ちきれないほどの輪切りを作る児童もいました。

自分たちが切った木が大きな音を立てて倒れる迫力や、のこぎりで輪切りにした丸太の匂いなど、春の自然観察とは違った森林の魅力を、児童たちが感じてくれていると嬉しいです。

間伐体験の様子
丸太切り体験の様子

和歌山研究林ミニ公開講座の開催

10月14日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設で行われている教育・研究内容などについて、地域の皆さまに知ってもらうことを目的に2015年から開催しているものです。今年度は募集定員20名に対して17名の応募があり、当日の参加者は12名でした。

有田川町清水行政局駐車場に集合した参加者は、受付を済ませた後、マイクロバスでごまさんスカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。

当研究林の長谷川尚史准教授の解説により、主に標高の高い尾根部で自然観察が行われ、樹木の種名だけでなく、その生存戦略や木質資源としての利用方法などについての説明を、参加者は熱心に聞き入り、それぞれの興味のある分野についても、積極的に質問をしていました。

当日は自然観察途中から小雨が降るあいにくの天気でしたが、森林が徐々に霧に包まれていく幻想的な様子に、参加者からは感嘆の声があがりました。

終了後のアンケートで参加者からは、「身近な場所に研究林があり、森林と研究内容の両方を知れて良かった。」「普段聞けないような解説などを聞けてとても楽しかった。また開催されることがあれば申し込みたい。」などの感想が寄せられました。

多様な種子散布戦略についての解説
倒木と生物多様性に関する解説
森林植生の遷移についての解説
霧に包まれたブナの大木
ツガ属の特徴である葉枕の観察
クリと古代人の暮らしについての解説

フィールド研20周年記念式典およびシンポジウム

京都大学フィールド科学教育研究センターは、2023年4月に創設20周年を迎えます。
これにあわせて、下記の通り式典とシンポジウムを開催いたします。

開催日時 2023年11月19日(日曜日)13:00~17:15
開催場所 京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール(本部構内マップ3番)
※オンライン配信あり

プログラム(暫定)
13:00~13:30 記念式典
13:30~14:30 基調講演 畠山重篤社会連携教授「森は海の恋人 人の心に木を植える」
14:30~15:15 ポスターセッション
15:15~16:35 講演「フィールド研の誕生・歩みと未来」
        田中 克名誉教授、吉岡 崇仁名誉教授、朝倉 彰センター長
16:35~17:15 フィールド研の隔地施設における教育と研究の歩み
        フィールド研の主要施設の教員

定員 会場参加:先着300人、オンライン:先着500人
※定員に達した時点で、申し込みを締め切ります

懇親会 同日の17:30-19:30、時計台記念館2階国際交流ホールで実施予定(会費5千円程度/人)

申込締切 会場参加:9月30日(土)10月19日(木)、オンライン:11月15日(水)、懇親会: 9月30日(土)10月19日(木)※締め切りが延長となりました。

※20周年記念サイトはこちら。申し込みフォームはこちら

お問い合わせ先
 京都大学フィールド科学教育研究センター企画情報室
 fserc-info*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)