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事務所機能復帰のお知らせ(令和5年2月)

令和5年1月下旬の大雪の影響で、1月30日から清水分室に事務所機能を仮移転しておりましたが、和歌山研究林事務所にて通常業務を行える体制が整いましたので、2月20日より和歌山研究林事務所に事務所機能を復帰致します。
何卒よろしくお願いいたします。

連絡先は下記のとおりです。

・住所
〒643-0551 和歌山県有田郡有田川町上湯川76
京都大学和歌山研究林
・TEL:0737-25-1183
・FAX:0737-25-0172
・メールアドレス
fserc-wakayama@ のあとに mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(変更ありません)

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事務所仮移転のお知らせ(令和5年2月)

令和5年1月下旬の大雪の影響で、研究林近井事務所へ通ずる町道前番八幡谷線において、倒木等が発生しました。

車両の通行ができず、電気及び電話も不通となっており、現在、清水分室に事務所機能を仮移転しています。

当面の連絡先は下記のとおりです。

皆様には、ご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

・住所
〒643-0521 和歌山県有田郡有田川町清水1269-3 1-3
京都大学和歌山研究林清水分室

・TEL,FAX
0737-23-7742

・メールアドレス
fserc-wakayamaのあとに@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(変更ありません)

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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町道前番八幡谷線通行止のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

研究林事務所へ通じる町道前番八幡谷線において、道路工事のため時間制限の通行止が行われます。

規制場所:有田川町上湯川地区

規制期間:令和4年11月1日(火)から令和5年3月16日(木)

規制時間:午前8時~午後5時 ただし午後12時~午後1時の間は通れます

解除日:日曜祝日は通れます

通行には十分に注意していただくようお願いします。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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有害駆除に伴う入林制限のお知らせ

銃器によるニホンジカ等の捕獲を実施するため、下記のとおり入林を制限します。

実施期間

令和4年11月1日(火) から 令和5年3月15日(水) まで

入林禁止時間

平日(月~金) : 午前8時30分まで,午後5時15分以降

土日・祝日(12月29日~1月3日も含む) : 終日

期間中は、平日は日出から午前8時30分まで、および午後5時15分から日没まで、土日・祝日(12月29日~1月3日も含む)は終日、林内で銃器を使用しますので、大変危険です。絶対に研究林内に立ち入らないで下さい

なお、上記制限日時内での入林・利用を希望される場合は、個別にご相談ください。

この捕獲作業は、貴重な植生を守り、持続可能な森林管理を実現させるための活動です。ご理解とご協力をお願いいたします。

有田川町
和歌山県猟友会有田支部清水分会
京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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和歌山研究林ミニ公開講座の開催

10月15日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設で行われている教育・研究内容などについて、地域の皆さまに知ってもらうことを目的に2015年から開催しているものです。今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を行った上で、定員を減らして実施し、募集定員10名に対して12名の応募があり、当日の参加者は9名でした。

当日は天気が心配されましたが、素晴らしい好天に恵まれ、有田川町清水行政局駐車場に集合した参加者は、受付・検温を済ませた後、マイクロバスでごまさんスカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。

当研究林の長谷川尚史准教授の解説により、主に標高の高い尾根部で自然観察が行われ、樹木の種名だけでなく、その生存戦略や木質資源としての利用方法などについての説明に、参加者は熱心に聞き入り、積極的に質問を行っていました。

参加者からは、「貴重な体験だった」「最高に素晴らしい一日でした」「内容豊富で決して”ミニ”ではなかった」などの感想が寄せられ、後日、ある参加者からは、感想がびっしり書き込まれたお礼の葉書が届くなど、参加者の皆さんは非常に満足されたようでした。

アカマツの樹皮の感触を確かめる
ヒメシャラとアカマツの違いを説明する
川の源流部の見学
倒木更新について説明する
葉っぱの見分け方を説明する
大きなブナの木を見上げる
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和歌山研究林ミニ公開講座2022

和歌山研究林は和歌山県で最も標高の高い地域に位置する研究林です。このミニ公開講座では、モミやツガ、ブナの大径木が見られる天然林やスギを主体とする人工林をスタッフの解説により少人数で散策しながら、植物や森林の特徴について学びます。

日  程:
2022年10月15日(土) 9時30分~16時00分
台風等により中止した場合、10月29日(土)の9時30分~16時00分に順延する予定です。
10月29日が中止となった場合、順延はありません。
当日スケジュール(小雨決行):
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 ごまさんスカイタワーへ移動(バス)
11:15 ごまさんスカイタワー着(トイレ休憩)
12:00 散策開始 途中昼食
13:00 散策再開
14:30 散策終了 トイレ休憩後行政局駐車場へ移動(バス)
16:00 行政局駐車場着 閉講式 解散
(雨天の場合)
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 講義
12:00 閉校式 解散
会  場:
和歌山研究林(和歌山県有田郡有田川町上湯川76)
*室内での講義の場合は、有田川町清水地区にある有田川町の施設を利用。
集合場所:
有田川町清水行政局前駐車場(有田川町清水387-1)
*JR藤並駅・阪和道有田ICから車で約50分
*集合場所から和歌山研究林まではマイクロバスにて移動していただきます。(所要時間1時間程度)
対  象:
斜面を歩行できる方。小学生以下は保護者同伴。
定  員:
10名(応募者多数の場合は抽選)
今年度もコロナウイルス感染拡大防止のため縮小しております
参 加 費:
無料
持 ち 物:
弁当、水筒、山歩きに適した服装・履物、雨具、マスク等新型コロナ感染対策品
申込方法:
下記、googleフォームに必要事項をご入力下さい。
https://forms.gle/DbDunU9XUZrP1Fbi6

 和歌山研究林からのメールを受信できるように設定してください。
 個人情報は本講座の運営以外には使用いたしません。

申込期間:2022年8月10日(水) ~ 2022年9月15日(木) 15:00

問い合わせ先:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
電話 0737-25-1183
電子メール fserc-wakayama@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
*対応時間 8:30~17:00 (土日祝 8/15-17休)

注意事項:
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため以下のことに留意してください。
詳細はこちら
*悪天候の場合は現地の判断で中止することもあります。
*イベント傷害保険に加入しますが(保険料は京都大学が負担)、加入保険の範囲を超える賠償の
責任は、保障できません。予めご了承ください。

主催:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
(京都大学創立125周年記念京大ウィークス2022参加イベント)
後援:有田川町教育委員会

前回開催時の様子はこちら

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八幡小学校森林体験学習(2022年春)

令和4年5月23日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。
この事業は例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の事業の一環で春と秋の年2回実施されています。

技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースをゆっくり散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方の解説や、天然林の観察を行いました。
午後からは午前に歩いた観察コースで見つけた樹木の識別テストを行いました。10種類の樹木について、名前と特徴をそれぞれ回答してもらいました。
「これは葉っぱがとがっているやつだ」、「特徴はわかってるけど名前が出てこない」など、悪戦苦闘しながらも生徒たちは楽しく学習していました。

この体験を通じて「樹木の調べ方がよく分かった。」「樹木の名前がわかって親しみがわいた。」「もっといろいろな樹木を調べたい。」などのうれしい感想をもらいました。

研究林の概要説明
樹木観察の様子1
樹木観察の様子2

 

 

樹木識別テストの様子

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安諦小学校の森林体験学習(2022年春)

令和4年5月19日に有田川町立安諦小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースを散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方について説明を行い、天然林に生える10種類ほどの樹木を覚えてもらいました。「葉っぱを見たら木の名前が調べられることが分かった。」「知らない木の名前を覚えることができて森についての興味がわいてきた。」などの感想をもらい、うれしく思いました。

今回の森林学習は、都合により午前中だけの授業になり、識別テストをする時間がとれなかったため、テスト用の枝葉のサンプルを持ち帰って小学校でテストをしてもらいました。テストの結果がどうなったか、解答用紙が届くのが楽しみです。

 

ヒメシャラの肌触りを確認

葉による見分け方の解説

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県道19号(美里龍神線)通行止のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

有田郡有田川町下湯川地区の県道19号(美里龍神線)において、道路工事のため時間制限の通行止が行われます。

規制場所:有田川町下湯川地区

規制期間:令和4年5月9日(月)~7月30日(土)

規制時間:午前8:30~午後4時 ただし午後12時~午後1時の間は通れます

解除日:日曜祝日は通れます

詳細はこちらをご覧ください。

通行には十分に注意していただくようお願いします。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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有害駆除に伴う入林制限のお知らせ

銃器によるニホンジカ等の捕獲を実施するため、下記のとおり入林を制限します。

実施期間

令和4年4月1日(金) から 令和4年10月24日(月) まで

入林禁止時間

平日(月~金) : 午前9時まで,午後5時以降

土日・祝日(12月29日~1月3日も含む) : 終日

期間中は、平日は日出から午前9時まで、および午後5時から日没まで、土日・祝日(12月29日~1月3日も含む)は終日、林内で銃器を使用しますので、大変危険です。絶対に研究林内に立ち入らないで下さい

なお、上記制限日時内での入林・利用を希望される場合は、個別にご相談ください。

この捕獲作業は、貴重な植生を守り、持続可能な森林管理を実現させるための活動です。ご理解とご協力をお願いいたします。

有田川町
和歌山県猟友会有田支部清水分会
京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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保育間伐の実施

1月よりスギ・ヒノキの人工林(6林班、30年生)において保育間伐を実施しています。
適正な密度管理を行うことにより、込み合った林内に適度な空間や日射が確保され、残された樹木の健全な成長を促します。
2月は雪や風の影響で実施できない日が多くありましたが、3月に入ってからは安定した天候が続いています。
引き続き、安全に留意して作業を進めてまいります。

現場までの作設した歩道を進む

チェーンソーによる伐採

伐採木を玉切りする

作業中の様子(左が作業前、右が作業後)

作業前の真っ暗な林内

作業後の明るくなった林内

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水道設備のメンテナンス(2)

前回報告した水道設備のメンテナンス(1)により、水道の濁りと水流は回復しましたが、その数日後には簡易水洗トイレの水が出にくくなったので、トイレタンクのフィルター掃除を行いました。

トイレタンク内にあるフロート部の管の入口にメッシュのフィルターがあるので、フロート部を取り外します。フィルターに詰まった砂などをメッシュを破損しないように丁寧に取り除きました。フロート部などを元通りに設置し、水漏れと通水を確認して作業完了です。

和歌山研究林は森林の教育・研究のため、事務所も森林に囲まれた僻地に設置されており、町からは遠く、専門業者の対応もすぐには受けられない環境にあります。このため、利用者の不便を軽減するためには、職員は細かな部分の保守についても早急に対応しなければなりません。

タンクのフタを開ける前に蛇口を取り外す

フタを開けてタンク内のフロートを取り外す

ゴミがたまったフィルター部分

フィルター部分を掃除する

きれいになったフィルター

元通りに設置して通水確認

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水道設備のメンテナンス(1)

和歌山研究林では上水道がなく、近くの沢から直接水を引いて使用しています。このため、細かい砂などが常に流れ込んでくる状態のため、建物に入る直前に設置している砂取り器・浄水器・除菌器を通して使用しています。これらの設備は定期的なメンテナンスを行っています。

冬期は凍結防止のため、ほとんどの蛇口から水を流している状態のため取扱水量が多くなり、浄水器のろ過機能が追い付かず、水の濁りや詰まりなどが発生しやすくなります。今回は水の濁りと水流の減少が発生したので、砂取り器と浄水器のフィルター掃除を行いました。いずれのフィルターにも多くの泥や砂がたまっていました。これらのフィルターを掃除したり、きれいなフィルターに入れ替えをして、元通りに設置しました。このような作業は一般的な上水道を使用しているところでは行わないと思いますが、上水道のない和歌山研究林ならではの作業であると思います。

 

左から砂取り器、除菌器、浄水器

砂取り器のふたを外してフィルターを掃除する

浄水器の中は多くの泥が付着していた

浄水器のフィルターを取り出して掃除する

きれいなフィルターを配置する

水が漏れないように浄水器のふたを締め付ける

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2021年度 ウッズサイエンス閉校式

2022年1月11日に有田中央高等学校清水分校でウッズサイエンスの閉校式を行いました。

この授業は、和歌山県立有田中央高等学校清水分校との共催で3年生を対象に2002年度より開講しており、清水分校の学校設定科目(通年)の一つとして地域の主要な産業である林業や、身近な環境である森林について学習することを目的としています。今年度からは有田川町関係機関で結ばれた四者協定の一環としても行われました。

閉校式では、和歌山研究林長の徳地教授による森林における物質の動態に関する講義、それに関連した雨水などの水質計測実習が行わました。最後に1年間の授業を振り返り、レポートを作成してもらいました。

閉校式での徳地林長による講義

計器による水質計測

今年度のウッズサイエンスでは4月20日の開校式から閉校式まで全22回の授業を行いました。1学期は主に分校およびその周辺で行われ、森林や地域の林業に関する講義、研究林で行っている研究補助のほか、測量や測樹で使用する計測機器の使い方、林業で使用するチェーンソーなどの機械器具の操作について学習しました。2学期は主に研究林で行われ、1学期で学んだ内容を生かして、林内でのプロット設定や毎木調査、チェーンソーを用いた伐採体験、油圧ショベルなどの大型機械の操作体験、樹木識別や調査データのまとめ方など、森林や林業に関する幅広い分野について学習しました。

今年度は女子学生1名と少ない受講生でしたが、とても意欲的に取り組んでくれました。まとめのレポートでは、「コンパスやレベルの設置が難しかった。」「三角関数を駆使して樹高を測定する過程は達成感があった。」「チェーンソーや大型機械の操作など貴重な経験ができて楽しかった。」「林業は予想以上に繊細で、体力のいる仕事であると実感した。」「樹木の見分け方や京大の森の特徴を詳しく知ることができて勉強になった。」「森・里・海という視点で自然の形を知ることは新鮮であった。」などの感想をいただき、この授業が有意義であったものであろうと、職員としてはうれしく思っています。この授業を通して得られたことを、この先の進路においても、何らかの形で役立ててもらえれば幸いです。一年間お疲れ様でした。

 

開校式での長谷川准教授による講義

校庭でのコンパス測量

測量結果をまとめる内業

苦労したレベルの設置

チェーンソーの取り扱いについて学習

刈払い機による下刈体験

アマゴの捕獲調査(神戸大の研究補助)

樹木識別実習

チェーンソーによる伐採体験

ホイールローダの操作体験

コンパス測量によるプロット設置

天然林での毎木調査

 

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雪化粧の新年

2022年がスタートしました。

昨年末は寒波の影響で10㎝程度の積雪がありましたが、その後は穏やかな天気が続き、新年仕事始めは積雪の少ない状態でしたが、1月6日は早朝から雪が降り積もり、昼頃までに7㎝程度の積雪になりました。

和歌山研究林は他の研究林と比べて積雪は少ないですが、谷底にあることから冬季は日が当たらず冷え込みも厳しいため、一旦積雪があるとなかなか解けません。さらに、路面に解け残った雪があると、夜間の冷え込みにより凍結し、車両で事務所から公道に出る急傾斜の取り付け道を登る際にスリップして危険なこともあるため、こまめな除雪が必要になります。今回の雪は午後には止み、これ以上の積雪はなさそうですが、なるべく路面に雪を残さないよう丁寧に除雪を行いました。

本年も災害や事故のない一年になりますよう、よろしくお願い申し上げます。

※冬期間において和歌山研究林へは、冬用タイヤ等の装備でお越しいただくことを推奨いたします。

雪化粧の事務所構内

雪化粧のモミ・ツガ林

雪化粧のさがり滝

除雪後の事務所構内

 

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避難訓練の実施

12月17日に避難訓練を実施しました。

和歌山研究林の事務所は、河川の近くにあるため、大雨や台風による土砂災害が発生しやすい箇所に位置しています。さらに僻地にあるため、道路が遮断された場合は孤立する恐れもあります。このため、大雨などの災害を想定した避難訓練を定期的に実施しています。

今回は集中豪雨によって河川の水位が急激に増水し、事務所やそれに通じる道路における土砂災害の危険性が高まった状況を想定し、事務所から第一避難場所への車両による迅速な移動を想定した避難訓練を行いました。

職員全員で従来より作成されている避難マニュアルを確認した後、訓練を開始しました。雨量や河川の水位状況を確認して避難計画や役割分担を決め、それぞれが避難道路の安全確認、事務所内の電気・ガス設備の停止、戸締りや持ち出し物品などの確認を行った後、集合場所に集まり安否確認をし、車両により避難場所へ全員で移動しました。

訓練後は振り返りを行い、実際の避難時に想定される問題箇所の確認、無線や携帯電話の通信状況の確認、より迅速な状況判断の必要性などについて職員全員で共有しました。

近年はこれまで経験したことがない集中豪雨が発生する頻度が高まり、大雨に対する備えが重要となり、より迅速な状況判断が必要となります。山地にある研究林では常に災害の発生する恐れがあり、このような訓練を通じていざという時に備えています。

 

 

ブレーカーの電源停止

高台の集合場所に集合して、点呼

避難場所に無事到着しました

避難経路上での危険個所を確認します

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県道19号(美里龍神線)夜間通行止のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

有田郡有田川町下湯川地区の県道19号(美里龍神線)において、舗装工事のため夜間通行止が行われます。

規制場所:有田川町下湯川地区(下図参照 赤ラインが通行止め区間)

規制期間:令和3年12月13日~12月17日

規制時間:午後10:00~午前6:00

詳細はこちらをご覧ください。

通行には十分に注意していただくようお願いします。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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林道清水上湯川線通行止のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

有田郡有田川町清水の林道清水上湯川線において、原木搬出事業のため通行止が行われます。

施業場所:清水字樫木平地区(下図参照、赤ラインが通行止め、青ラインが迂回路)

施業期間:令和3年12月1日~令和4年3月15日 (日曜日を除く)

施業時間:午前8:00~午後5:00(正午~午後1:00は通行可)

詳細はこちらをご覧ください。

通行には十分に注意していただくようお願いします。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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モニタリングサイト1000事業の毎木調査

12月2日より、環境省モニタリングサイト1000事業での毎木調査を実施しています。
モニタリングサイト1000とは全国1000カ所程度のモニタリングサイトにおいて、生態系の指標となる生物種の個体数変化等のデータを長期間継続的に収集していく事業です。
和歌山研究林では、その事業における「森林系コアサイト」として2005年より9林班八幡谷学術参考林(モミ・ツガの天然林)内に1haの調査プロットが設置されており、毎木や落葉・種子、甲虫、鳥類の調査を実施しています。

毎木調査は毎年実施しており、プロット内に生育する胸高周囲長が15cm以上のすべての樹木を対象に、樹種、太さ、位置を記録しています。前回の調査と同じ個体について、生死の確認、胸高周囲長の測定、新たに周囲長15cm以上になった個体の記録を行います。※胸高周囲長とは地上1.3mの位置での幹の周囲長で、樹木の太さの指標となり、毎回同じ位置で測定できるよう幹に目印(ライン)をつけています。

また、測定位置には釘などでタグをつけることはせず、マーカーで個体番号や測定ラインを記入するようにし、幹に傷をつけないよう配慮しています。タグは樹体への影響が少ないと思われる谷側の地際に釘で取り付けています。

和歌山研究林のサイト内には約1,600本の調査個体が生育しており、3日程度かけて調査を行います。
調査は3.4人の職員が協力して行い、測定者(2.3名)、記録者(1名)に分担して行います。
中には胸高周囲長が3mを超える個体もあり、メジャーを幹に巻き付けて測定するのが大変なこともあります。

このような地道な調査を長期間続けることにより、森林や生態系の動態の解明につながる一役を担っています。

 

調査は測定者と記録者に分担して行う

幹にマーカーで個体番号と測定位置を記入する

記入された番号と測定ライン

太い個体は幹にメジャーを巻き付けるのが大変

新たな個体は地際にタグを釘で取り付ける

調査地の林況(モミ・ツガが優占する)

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有害駆除に伴う入林制限のお知らせ

銃器によるニホンジカ等の捕獲を実施するため、下記のとおり入林を制限します。

実施期間

令和3年12月1日(水) から 令和4年3月15日(火) まで

入林禁止時間

平日(月~金) : 午前9時まで,午後5時以降

土日・祝日(12月29日~1月3日も含む) : 終日

期間中は、平日は日出から午前9時まで、および午後5時から日没まで、土日・祝日(12月29日~1月3日も含む)は終日、林内で銃器を使用しますので、大変危険です。絶対に研究林内に立ち入らないで下さい

なお、上記制限日時内での入林・利用を希望される場合は、個別にご相談ください。

この捕獲作業は、貴重な植生を守り、持続可能な森林管理を実現させるための活動です。ご理解とご協力をお願いいたします。

有田川町
和歌山県猟友会有田支部清水分会
京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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安諦小学校の森林体験学習

令和311月19日に有田川町立安諦小学校5年生よる森林体験学習を行いました。今回が初めての研究林来研ということで、10林班茗荷平に集合し、まずは技術職員から研究林の概要説明、天然林と人工林の違いや林業の説明、樹木の見分け方などの説明を行いました。

それから、隣りの人工林に移動し、職員からノコギリの使い方や間伐する木の選び方、木の倒し方や倒す方向の確認、安全確保などの説明を受けたあと、ヒノキの木を1本伐採しました。ノコギリの切れ込みを確認しながら慎重に切り進め、狙ったとおりの方向に伐倒できました。伐倒後は切り口の確認をしたり、ヒノキの匂いを体感しました。丸太切りはスギとヒノキの2種類を用意し、輪切りにした丸太の年輪を観察したり、チェーンソー体験をしたり、コースター作成をしました。全校生徒へのお土産にするということで、沢山のコースターが出来上がりました。

「木を切るのは大変だったけど楽しかった」、「お土産がいっぱいできてよかった」などの感想をくれて、初めての研究林を楽しんでもらえてよかったです。これをきっかけに地域でも森林や木に興味を持ってもらえたらうれしく思います。今回は5年生1人の参加となりましたが、今度は皆さん一緒に楽しんでいただけるよう全校でのご参加をお待ちしております。

 

職員による周辺の森林についての説明

間伐体験での追い口切りの様子

最後は押して倒しました

ノコギリでの丸太切り体験

サンドペーパーできれいに磨きました

完成したコースター(全校児童分)

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八幡小学校の森林体験学習(2021年秋)

令和311月18日に有田川町立八幡小学校5年生よる森林体験学習(2021年秋)が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の授業の一環で春と秋の年2回実施されています。6月に行われた春の部では天然林での樹木観察を行い、今回の秋の部では人工林での間伐体験を行いました。

10林班茗荷平周辺の人工林でノコギリを使った間伐と丸太切り体験を行いました。始めに技術職員による説明を受け、天然林と人工林の違いや人工林の手入れについて学んだ後、間伐と丸太切りの体験を行いました。それぞれの生徒に職員が付いて、ノコギリの使い方や木の倒し方、安全に関する注意などを受け、間伐はひとり1本ずつ伐採しました。丸太切りでは輪切りにした丸太の年輪を数えたりサンドペーパーできれいに磨いてコースターに仕上げました。

「真っすぐ切るのが難しい」、「しんどいなあ」、「疲れた」などと言いながらも木が倒れた時には歓声が上がり、大変ながらも楽しく作業していました。この取り組みを通じで、木を切ることの大変さや間伐の必要性、木とふれあうことの心地よさなどを感じてもらい、森林や木材に関する興味を持ってもらえたらうれしく思います。

ノコギリの使い方の説明

木の倒し方の説明

間伐作業の様子1

間伐作業の様子2

チェーンソー体験

コースター作成

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和歌山県農林大学校 の実習

令和31112日に和歌山県農林大学校林業研修部による実習が行われました。

午前9時半に護摩さんスカイタワーに集合し、長谷川准教授による開講の挨拶と研究林の概要説明を行った後、研究林内に移動し長谷川准教授および技術職員の案内により、5.6林班尾根部の冷温帯天然林を歩き、樹木観察を行いました。その後、10林班の新植地や新設した作業道を歩き、獣害防除や作業道の路線選定や維持管理に関する解説が行われました。続いて4林班の広葉樹見本林へ移動し、広葉樹人工林の育成に関する解説が行われました。

開講の挨拶と概要説明

天然林での樹木観察

植栽木に設置した獣害防止シェルターの解説

作業道における災害復旧箇所の解説

作業道における崩壊危険個所の解説

広葉樹見本林での解説

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【お知らせ】当研究林の勝山技術専門職員が森林・林業交流研究発表会で発表します

令和3年11月16日(火)に近畿中国森林管理局主催の「令和3年度森林・林業交流研究発表会(1日目)」において、「大学演習林における地域貢献-地域活性化のための人材育成を目指して-」と題してオンラインによる技術発表を行いますので、興味のある方はご視聴ください。

当日はWEBによる視聴が可能です。詳しくは近畿中国森林管理局のホームページをご覧ください。(森林・林業交流研究発表会

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県道19号(美里龍神線)工事のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

現在、有田郡有田川町下湯川地区の県道19号(美里龍神線)において法面崩壊箇所の災害復旧工事による
交通規制が行われていますが、追加工事が行われます。

工事期間:令和3年11月8日~令和4年3月15日

工事場所:有田郡有田川町下湯川地区(多井登り口から上流100mまで)

詳細はこちらをご確認ください。

なお、今回は時間通行止めとなるため、時間によって迂回路を通っていただくことになります。上記の詳細を確認の上、お間違いのないようお願い申し上げます。
利用者の方々になご不便とご迷惑をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・秋)

令和3年10月20日に県立有田中央高等学校清水分校との共催で総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・秋)を行いました。6月に行われた森林ウォーク2021・春に引き続き、今年度2回目の実施となります。春は主に天然林を観察し、森林の植生や垂直分布などについて学習しましたが、秋は人工林や作業道などを観察し、森林と人との関わりについて学習しました。

午前9時半に研究林の10林班茗荷平に集合し、長谷川准教授による解説で周辺の人工林を観察しました。間伐の進んだ林と遅れている林を比較し、立木の間隔や年輪を実際に測定することにより、密度や成長の違いを確認することができました。また、今年度春に植栽した新植地を見学し、植栽木の成長や獣害の防除方法について学びました。

続いて、10林班に新設した作業道を歩き、人工林における路網の必要性を学ぶとともに、作業道における崩壊危険個所の見分け方や路肩の補強工法などの解説を受け、路線選定の重要性についても学びました。同時に周辺部のモミ・ツガ林天然林における調査プロットについての解説や、長期的な視点で研究することの重要性を学びました。

その後、4林班へ移動して昼食をとり、午後は広葉樹見本林(コブトチ)を見学しました。こちらの広葉樹見本林は15種ほどの広葉樹が植栽されており、30年程度経過した広葉樹の人工林です。様々な樹種の特徴や用途を解説するとともに、それぞれの成長過程や林相の違いを比較することができました。

その後、研究林事務所に移動し、長谷川准教授による講義が行われました。昨今の森林を取り巻く状況や森林資源の活用について解説するとともに、将来に向けて人と森林との新たな関わり方の可能性を考えていく必要があることを学習しました。

立木の間隔を測定し、密度を調べる

年輪を測定し、成長過程を調べる

植栽木に設置した獣害防止シェルターの解説

作業道における路面補強や工法の解説

コブトチ広葉樹見本林の見学

長谷川准教授による講義

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和歌山研究林ミニ公開講座(京大ウィークス2021)の開催

10月9日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設の存在および意義、教育・研究内容を地域を中心とした一般市民の皆さまに知ってもらうことを目的に、2015年から開催しているものです。今年も昨年と同様、新型コロナウイルスの影響を考慮し、感染防止の観点から定員を例年より少ない10名にして企画を行いました。今回は定員を超える応募があったため、抽選の結果、当選された10名の方々にご参加いただきました。

当日は、有田川町清水行政局駐車場に集合し、受付・検温を済ませた後、マイクロバスで護摩山スカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。当研究林の長谷川尚史准教授や技術職員の案内により、主に標高の高い尾根部で自然観察を行いました。当日は好天に恵まれ、歩くとやや汗ばむほどの陽気で快適に観察コースを散策できました。参加者はこの地域特有の様々な樹木の特徴や、森林の成り立ち、木材資源としての利用と課題などに関して理解を深めました。

参加者からは、「知らない植物の種類を多く知ることができた。」「植物と地形の関係がよく分かった。」「説明がわかりやすくとても勉強になった。」などの感想が寄せられ、イベントは好評のうちに終了しました。

 

清水行政局での開校式

護摩山スカイタワー周辺部の解説

ヒノキ人工林内での解説

立ち枯れ木の役割に関する解説

流域源頭部の地形に関する解説

ブナの大木の解説

モミとツガの見分け方を解説

ヒメシャラやミズメが優占する二次林内を歩く

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固定標準地と歩道巡視

研究林内の9林班で実施された和歌山県による保育間伐事業地の確認調査を行いました。

事業地内に2か所の固定標準地が設けてあり、歩道を歩いて標準地まで向かいます。歩道は毎年整備していますが、総延長が非常に長いため、全区間を整備するのは難しい状況です。近年多発する災害の影響もあり、所々で崩壊地などがみられ、このため通行の危険な個所もありました。歩道が消失している箇所もあり、行先を見失いながらも、何とか2か所の固定標準地にたどり着き、無事に調査ができました。当研究林は急斜面が多いことに加え、地盤がもろく歩道以外を歩く場合は滑落や落石の危険性が常にあります。このため、安全に林内を移動するためには歩道の整備が欠かせないことを実感しました。

 

人工林内の歩道を下る

崩壊地を横切る

固定標準地の調査木

倒木などにより歩道が分断されている

保育間伐後の固定標準地

秋の花 アケボノソウが花盛り

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県道19号(美里龍神線)工事のお知らせ

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林をご利用の皆様へ

有田郡有田川町下湯川地区の県道19号(美里龍神線)において、法面崩壊箇所の災害復旧工事のため交通規制が行われます。

工事期間:令和3年10月10日~令和4年5月3日

工事場所:有田郡有田川町下湯川地区(清水橋から5kmほど先、トンネルの手前)

場所はこちらをご確認ください。

片側交互通行のため終日通行可能ですが、道路の幅員が狭くなっていますので通行には十分に注意していただくようお願いします。

京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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横断排水溝掃除

秋になり、台風シーズンが到来しています。台風に備えて、林道を巡視するとともに横断排水溝の掃除を行いました。

横断排水溝に土砂が詰まっていると、適切な場所で雨水が排出されず、路面を流れる雨水の流量が増し、路面の浸食や亀裂などの被害が発生する恐れがあります。このため、大雨のシーズンには定期的に排水溝の掃除を行う必要があります。

和歌山研究林では林道の総延長が8km程度あり、多数の横断排水溝が設置されています。これらをすべて見回り、土砂が詰まった箇所があれば手作業で除去します。かなりの重労働ですが、このひと手間を怠ると大きな被害になる場合もあるので、地味ながらも重要な作業です。

 

作業前(排水溝に土砂がたまっている)

手作業で土砂を除去する

作業後

 

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作業道路面補修その3

作業道路面補修その2の続きを行いました。

前回の補修箇所から、さらに下方の路面へと続いている長い亀裂を木組みにより補強します。木組みの方法は作業道路面補修その1と同様ですが、今回の亀裂は長さ10m以上あるので、6m程度の木組みを横並びに2か所設置しました。

今回の長い亀裂は路面を流れた雨水が一か所に集中したため、路面が洗堀されて形成されたものと推測されました。このため丸太を利用した排水溝を設置して路面に流れる雨水が分散するようにしました。これは丸太を横に置くという簡便な方法ですが、効果があることが実証されています。

今回で、この作業道路線での補修作業は終了となります。今後しばらくはこの状態で維持できれば幸いです。

 

作業前(長い亀裂がある)

重機で掘削して路床を転圧する

丸太を設置する

丸太を固定する

土砂を埋め戻し完成

丸太を横に置いて排水溝を設置する

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当研究林の勝山智憲技術専門職員が森林管理技術賞若手奨励賞を受賞

令和3年9月21日に開催された全国大学演習林協議会総会において、今年度の森林管理技術賞の授賞式がオンラインで行われました。この賞は、全国の大学演習林において教育・研究の支援や森林の維持管理に貢献した職員の技術を評価するためのもので、1.特別功労賞 2.技術貢献賞 3.学術貢献賞 4.若手奨励賞 の4部門で表彰が行われています。

今年度の森林管理技術賞において、当研究林の勝山智憲技術専門職員が若手奨励賞を受賞しました。「森林林業に関する十分な資格取得と資格を活かした演習林等の維持管理を通じて教育研究・地域貢献」への功績が評価されての受賞となりました。

日頃の業務の成果がこのような形になり、同じ施設で働く職員としても誇らしく思います。この受賞を契機にさらなるご活躍を期待します。

受賞おめでとうございました。

勝山技術専門職員の受賞コメントはこちら

境技術長より表彰状の授与

技術賞取ったどー!

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作業道路面補修その2

作業道路面補修その1に引き続き、同じ路線で亀裂の補修をしました。

今回は、ヘアピンカーブ路肩部の土嚢袋で補強している箇所の亀裂で、土圧により土嚢袋が谷側に若干傾斜していたので、土嚢袋の置きなおしをして路肩の補修をします。約1tの土嚢袋を重機で吊り上げ、一旦取り除きます。その後、亀裂箇所を重機で掘削し、路床を転圧して固めます。土嚢袋を再度設置し土砂を埋め戻しながら転圧し、路面を整地して完成としました。荷下ろし役の職員と息を合わせて適切な場所に土嚢を設置するために、繊細な重機の操作技術が必要となりました。

今回の亀裂はさらに10mほど下方の路面まで続いており、こちらは別の機会に補修を行いたいと思います。

 

作業前(長い亀裂がある)

重機で掘削して土嚢袋を取り除く

重機で路床を転圧する

土嚢袋を再設置する

土砂を埋め戻しながら転圧する

路面を整地して完成

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水源地整備作業

和歌山研究林の事務所では、水の確保のため、近くの沢から直接水を引いています。そのため大雨などの後は水源地に土砂等がたまり、水量や水質が低下するため定期的な整備が必要です。今年の8月中旬の大雨により、水道の水量が安定しなかったため、水源地の整備を行いました。

水源地は事務所から近くの下がり滝の上部にありますが、水源地までは滑落の危険がある急峻な歩道を100mほど登っていかなければならず、たどり着くまでが一苦労です。

水源地では土砂が大量に堆積しており、取水口は見えない状態でした。取水口が現れるまで手作業でひたすら土砂を取り除きます。今回は沢の水量が多く、取水口へ勢いよく水が流れ込むため、水道管に大量の空気を取り込むことになり水道が途切れる恐れがありました。このため取水口上部に堰を設け、水の勢いを調整できるように工夫しました。

この作業により、安定した水量に復旧しました。重労働ではありますが、和歌山研究林で生活するためには必要不可欠な作業です。しばらくはこの状態で保ってもらいたいものです。

 

下がり滝の横から歩道を上がる

急峻な道を這い上がる

土砂が堆積した取水口

手作業による土砂除去作業1

手作業による土砂除去作業2

作業完了後の取水口

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作業道路面補修その1(木組みによる路肩補修)

今年の8月は前線の影響による雨が続き、和歌山研究林では総雨量1000mm近くに達しました。幸い、林道等の大きな被害は確認されなかったものの、10林班の既設作業道の一部に亀裂を確認し、路肩崩壊の恐れがあるため、木組み工法による路肩補修作業を行いました。
木組み工法は丸太を積み上げることにより路肩を安定させる方法であり、材料を現地調達でき、埋め戻す土砂も少量で済むことから環境負荷の少ない低コストの工法とされています。

作業はまず、亀裂箇所の路肩部分を重機で掘削し土砂を除去した後、丸太を設置する箇所を転圧し、平らにならします。

作業前(路面に亀裂と沈下がある)

亀裂箇所の掘削

 

 

 

 

 

次に材料である丸太の伐採行います。現場付近はスギ人工林内なので容易に調達できました。丸太は桁木(土台となる長い部分)と横木(桁木と垂直方向に一定間隔で設置する短い部分)を交互に組み上げていきます。今回の現場は小規模なので2段組みとしました。
桁木の長さを設置場所に調整(今回は7m程度)し、重機で吊って設置します。桁木が設置できたら、横木(今回は1.5m程度)を垂直方向に設置します。なるべく水平になるよう手作業で微調整します。設置できたら釘で固定します。

立木を伐採し丸太を作る

丸太を設置する

 

 

 

 

 

釘は一般的な釘(10寸釘等)では長さや強度が不足するので、異形鉄筋を切断して尖らせた自作の釘を使用します。ドリルで下穴を開けた後、ハンマーで鉄筋釘を打ち込み、桁木と横木を固定します。これで一段目の完了です。

釘を打つ場所にドリルで穴を開ける

釘を打ち込み丸太を固定する

 

 

 

 

 

一段目が設置できたら、いったん土砂を埋め戻します。重機により一段目の高さまで土砂を埋め戻し、しっかりと転圧します。同様に2段目も設置し、埋め戻しと転圧を行います。
その後は残った土砂を路面の高さまで埋め戻し、しっかりと転圧し、路肩整形を行い路面を平らにならし完成としました。木組み工法は丸太の耐久性が問題点ではありますが、数年は耐えられるのではないかと考えております。

組み立てたら土砂を埋戻し転圧する

路面を整形し完成

 

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八幡小学校森林体験学習(2021年春)

令和3年6月30日に有田川町立八幡小学校5年生6年生を対象に森林体験学習を行いました。
この事業は例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の事業の一環で春と秋の年2回実施されています。
昨年度は新型コロナの影響で春の部は実施できなったので、今年度は5年生8人に加えて、昨年度来る予定だった6年生7名も参加してくれました。

当日は、ごまさんスカイタワーに集合し、周辺の森林を観察した後、研究林に移動し、2林班から3林班の境界部分の散策コースをゆっくり歩きながら樹木観察を行いました。
午後からは午前に歩いた散策コースで見つけた樹木の識別テストを行いました。10種類の樹木について、名前と特徴をそれぞれ回答してもらいました。
「これは葉っぱがぎざぎざのやつだ」、「特徴はわかってるけど名前が出てこない」など、悪戦苦闘しながらも生徒たちは楽しく学習していました。

この体験を通じて樹木を身近に感じたり、森林の大切さを理解して興味を持ってくれたらうれしく思います。

集合場所周辺の森林観察
テキストによる樹木識別方法の解説
樹木観察の様子1
樹木観察の様子2
樹木識別テストの様子
終わりの挨拶
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総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・春)

令和3年6月2日に県立有田中央高等学校清水分校との共催で総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・春)を行いました。今年度からは新たに結ばれた協定「和歌山県有田川町・フィールド研・ 有田中央高等学校・有田川林業活性化協議会の四者間で林業振興及び人材育成に向けた包括連携協定」の取り組みの一環として行われました。

午前9時過ぎにごまさんスカイタワー駐車場に集合し、長谷川准教授による開催の挨拶と参加者の自己紹介やスカイタワー周辺の森林観察を行いました。
その後、研究林に移動し5林班と6林班の林班界のハコヤ尾を歩きながら、樹木を中心とした自然観察を行いました。
スタート地点の標高の高いブナやヒメシャラの混じる天然林、中腹のモミ・ツガ林、下部のカシ類など照葉樹を含む天然林など森林の垂直分布の移り変わりや、天然林とスギ・ヒノキ人工林との違いも実感することができ、他にも動物(熊等)の痕跡を発見するなど研究林内の多様な自然を観察してもらいました。

午後からは研究林事務所周辺で自然観察や長谷川准教授による野外講義を行いました。「今日の体験を通して地元の自然の仕組みや豊かさを理解し、それらを活かして地域を元気にしてもらいたい。」というお話がありました。

集合場所周辺の森林観察

ブナ林の観察

ヒメシャラ樹皮の手触りを確認

ブナ実生の観察

人工林内での解説

モミとツガの違いを解説

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和歌山研究林ミニ公開講座2021

和歌山研究林は和歌山県で最も標高の高い地域に位置する研究林です。このミニ公開講座では、モミやツガ、ブナの大径木が見られる天然林やスギを主体とする人工林をスタッフの解説により少人数で散策しながら、植物や森林の特徴について学びます。

minikouza20

日  程:
2021年10月9日(土) 9時30分~16時00分
台風等により中止した場合、10月23日(土)の9時30分~16時00分に順延する予定です。
10月23日が中止となった場合、順延はありません。
当日スケジュール(小雨決行):
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 ごまさんスカイタワーへ移動(バス)
11:15 ごまさんスカイタワー着(トイレ休憩)
12:00 散策開始 途中昼食
13:00 散策再開
14:30 散策終了 トイレ休憩後行政局駐車場へ移動(バス)
16:00 行政局駐車場着 閉校式 解散
(雨天の場合)
9:00 受付開始 検温
9:30 開講式
9:40 講義
12:00 閉校式 解散
会  場:
和歌山研究林(和歌山県有田郡有田川町上湯川76)
*室内での講義の場合は、有田川町清水地区にある有田川町の施設を利用。
集合場所:
有田川町清水行政局前駐車場(有田川町清水387-1)
*JR藤並駅・阪和道有田ICから車で約50分
*集合場所から和歌山研究林まではマイクロバスにて移動していただきます。(所要時間1時間程度)
対  象:
斜面を歩行できる方。小学生以下は保護者同伴。
定  員:
10名(応募者多数の場合は抽選)
今年度もコロナウイルス感染拡大防止のため縮小しております
参 加 費:
無料
持 ち 物:
弁当、水筒、山歩きに適した服装・履物、雨具、マスク等新型コロナ感染対策品
申込方法:
下記、googleフォームに必要事項をご入力下さい。
https://forms.gle/iw5YfcmmH99yNk4X8

 和歌山研究林からのメールを受信できるように設定してください。
 個人情報は本講座の運営以外には使用いたしません。

申込期間:2021年8月10日(火) ~ 2021年9月10日(金) 15:00

問い合わせ先:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
電話 0737-25-1183
電子メール fserc-wakayama@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
*対応時間 8:30~17:00 (土日祝 8/16,17,18休)

注意事項:
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため以下のことに留意してください。
詳細はこちら
*悪天候の場合は現地の判断で中止することもあります。
*イベント傷害保険に加入しますが(保険料は京都大学が負担)、加入保険の範囲を超える賠償の
責任は、保障できません。予めご了承ください。

主催:京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林
(京大ウィークス2021参加イベント)
後援:有田川町教育委員会

前回開催時の様子はこちら

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有害駆除に伴う入林制限のお知らせ

銃器によるニホンジカ等の捕獲を実施するため、下記のとおり入林を制限します。

実施期間

令和3年7月9日(金) から 令和3年10月24日(日) まで

入林禁止時間

平日(月~金) : 午前9時まで,午後5時以降

土日・祝日 : 終日

期間中は、平日は日出から午前9時まで、および午後5時から日没まで、土日・祝日は終日、林内で銃器を使用しますので、大変危険です。絶対に研究林内に立ち入らないで下さい

なお、上記制限日時内での入林・利用を希望される場合は、個別にご相談ください。

この捕獲作業は、貴重な植生を守り、持続可能な森林管理を実現させるための活動です。ご理解とご協力をお願いいたします。

有田川町
和歌山県猟友会有田支部清水分会
京都大学フィールド科学教育研究センター和歌山研究林

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和歌山県有田川町・フィールド研・ 有田中央高等学校・有田川林業活性化協議会の四者間で林業振興及び人材育成に向けた包括連携協定を締結

2021年3月19日、フィールド研と和歌山県有田川町・有田中央高等学校・有田川林業活性化協議会の四者間で、林業振興及び人材育成に向けた包括連携協定を締結しました。

京都大学フィールド研の案内ページはこちら

この協定は、有田川町が持つ豊かな地域資源である「林業」を活かした取り組みを進めることにより、林業振興において直面する課題に対応し、まちの活性化および住民生活の向上を図ることを目的としています。

和歌山研究林が所在する有田川町は、みかんや山椒の栽培で全国的に名が知られていますが、旧清水地域ではかつては林業も主産業のひとつでした。しかし近年の木材価格の低迷によって林業が衰退し、地域の過疎化も急速に進行しています。和歌山研究林では2002年度から、和歌山県立有田中央高等学校清水分校3年生を対象にした選択科目「ウッズサイエンス」を開講しています。この授業を受けた生徒が実際に地域の森林組合や林業事業体に就職した事例もいくつかあります。

今回の協定締結を契機として、森里海連環学の成果をベースに、地域の森林資源を保全しながら活かすことができる人材を育成すべく、更に地域とのつながりを深め、大学での教育研究活動を地域に還元していきたいと考えています。

協定サイン

記念撮影

ILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」

2022年8月31日~9月2日に長谷川尚史准教授による京都大学1回生を対象とするILASセミナー「森を育て活かす-林業体験をとおして考える」が行われました。受講者は4名(理学部、工学部、農学部)が集まりました。
本セミナーは、下刈り、間伐、集材など、伝統的に日本で行われてきた林業作業を体験するとともに、最先端の林業の作業現場を見学、山村で暮らす人々との交流を通し、来るべき循環型社会の中で、森林資源をどのように持続的に利用していくかについて考え、自然科学、社会学など様々な側面から議論することを目的としています。
研究林内での実習は9月1日に行われ、間伐プロットの設置、毎木調査(胸高直径、樹高、形質、樹木位置図)、間伐木の選木、間伐作業が行われました。当日は朝から悪天候となり、実施が危ぶまれましたが、昼前からは回復し、予定していた全行程は実施できなかったものの、無事に間伐作業まで行うことができました。受講者の皆さんには、悪天候の中での野外活動となり大変だったと思いますが、今回の実習を通じて、森林・林業についての知見を深めてもらえると幸いです。3日間お疲れ様でした。

コンパスによるプロットの設置
毎木調査
ノコギリによる間伐作業

 

 

チェーンソー体験

下刈りの実施

令和4年8月24日に10林班の茗荷平において、下刈り作業を実施しました。こちらは令和3年4月にスギの苗木を植栽し、獣害防止のためのツリーシェルターを設置した場所です。

ウリハダカエデやススキといったシカの食害を受けにくい植物の生長が旺盛で、シェルターの高さ(140cm)を超え、苗木の生育を阻害する恐れがあるため、これらを対象に刈払いました。

スギの苗木は、大半がシェルターの高さを超え、順調に生育していますが、雑草類も同じように生育が良いため、今後も定期的な巡視を行い、必要があれば下刈りを実施していきたいと思います。

作業前の様子
刈払い機による作業
作業後の様子

 

 

シェルターの高さを超えた苗木