総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・春)

令和3年6月2日に県立有田中央高等学校清水分校との共催で総合的な学習の時間「SIMIZUタイム」(森林ウォーク2021・春)を行いました。今年度からは新たに結ばれた協定「和歌山県有田川町・フィールド研・ 有田中央高等学校・有田川林業活性化協議会の四者間で林業振興及び人材育成に向けた包括連携協定」の取り組みの一環として行われました。

午前9時過ぎにごまさんスカイタワー駐車場に集合し、長谷川准教授による開催の挨拶と参加者の自己紹介やスカイタワー周辺の森林観察を行いました。
その後、研究林に移動し5林班と6林班の林班界のハコヤ尾を歩きながら、樹木を中心とした自然観察を行いました。
スタート地点の標高の高いブナやヒメシャラの混じる天然林、中腹のモミ・ツガ林、下部のカシ類など照葉樹を含む天然林など森林の垂直分布の移り変わりや、天然林とスギ・ヒノキ人工林との違いも実感することができ、他にも動物(熊等)の痕跡を発見するなど研究林内の多様な自然を観察してもらいました。

午後からは研究林事務所周辺で自然観察や長谷川准教授による野外講義を行いました。「今日の体験を通して地元の自然の仕組みや豊かさを理解し、それらを活かして地域を元気にしてもらいたい。」というお話がありました。

集合場所周辺の森林観察

ブナ林の観察

ヒメシャラ樹皮の手触りを確認

ブナ実生の観察

人工林内での解説

モミとツガの違いを解説