社会教育」カテゴリーアーカイブ

八幡小学校の森林体験学習(2023年秋)

令和5年11月1日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に春と秋の年2回実施され、今回は10林班茗荷平周辺の人工林で間伐体験を行いました。

児童10名は、技術職員からのこぎりの使い方などの説明を受け、2つのグループに分かれて間伐体験と丸太切り体験を行いました。

間伐体験は、技術職員が事前に受け口を入れた立木を、児童がのこぎりで追い口を入れて伐倒しました。丸太切り体験では、輪切りにした丸太を家族へのお土産にしようと、一人では持ちきれないほどの輪切りを作る児童もいました。

自分たちが切った木が大きな音を立てて倒れる迫力や、のこぎりで輪切りにした丸太の匂いなど、春の自然観察とは違った森林の魅力を、児童たちが感じてくれていると嬉しいです。

間伐体験の様子
丸太切り体験の様子

和歌山研究林ミニ公開講座の開催

10月14日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設で行われている教育・研究内容などについて、地域の皆さまに知ってもらうことを目的に2015年から開催しているものです。今年度は募集定員20名に対して17名の応募があり、当日の参加者は12名でした。

有田川町清水行政局駐車場に集合した参加者は、受付を済ませた後、マイクロバスでごまさんスカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。

当研究林の長谷川尚史准教授の解説により、主に標高の高い尾根部で自然観察が行われ、樹木の種名だけでなく、その生存戦略や木質資源としての利用方法などについての説明を、参加者は熱心に聞き入り、それぞれの興味のある分野についても、積極的に質問をしていました。

当日は自然観察途中から小雨が降るあいにくの天気でしたが、森林が徐々に霧に包まれていく幻想的な様子に、参加者からは感嘆の声があがりました。

終了後のアンケートで参加者からは、「身近な場所に研究林があり、森林と研究内容の両方を知れて良かった。」「普段聞けないような解説などを聞けてとても楽しかった。また開催されることがあれば申し込みたい。」などの感想が寄せられました。

多様な種子散布戦略についての解説
倒木と生物多様性に関する解説
森林植生の遷移についての解説
霧に包まれたブナの大木
ツガ属の特徴である葉枕の観察
クリと古代人の暮らしについての解説

八幡小学校森林体験学習(2023年春)

令和5年5月22日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。
この体験学習は例年、八幡小学校の5年生を対象に春と秋の年2回実施されています。

技術職員の案内で研究林内2,3林班の観察コースをゆっくり散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方の解説や天然林の観察を行いました。
午後からは午前に歩いた観察コースで見つけた10種類の樹木について識別テストを行い、児童は枝と葉のサンプルを見てそれぞれの名前と特徴を回答用紙に記入しました。

この体験学習を通じて、児童の森林に対する親しみや自然を学ぶ意欲が高まることを願います。

樹木観察の様子
葉の形を観察
観察コースに落ちていた針葉樹の葉
樹木識別テストの様子

八幡小学校の森林体験学習(2022年秋)

令和4年12月5日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に春と秋の年2回実施され、今回は人工林での間伐体験を行いました。

児童は10林班茗荷平周辺の人工林で、技術職員からノコギリの使い方などの説明を受けてから、2つのグループに分かれて間伐と丸太切り体験を行いました。

間伐は2~3名の児童が協力して1本の立木を伐採し、立木が大きな音と共に倒れると、児童からは歓声が上がりました。丸太切りでは家族へのお土産にコースターを作ろうと、丸太の輪切りを沢山作る児童もいました。

短い時間でしたが、のこぎりで立木を伐倒する達成感や、切った木の香りなどを感じ、森林や樹木を身近に感じる機会になったのではないかと思います。

間伐体験の様子
間伐体験の様子
伐倒した木の年輪を数える
丸太切り体験の様子

和歌山研究林ミニ公開講座の開催

10月15日に和歌山研究林ミニ公開講座(後援:有田川町教育委員会)を開催しました。

このイベントは、本施設で行われている教育・研究内容などについて、地域の皆さまに知ってもらうことを目的に2015年から開催しているものです。今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を行った上で、定員を減らして実施し、募集定員10名に対して12名の応募があり、当日の参加者は9名でした。

当日は天気が心配されましたが、素晴らしい好天に恵まれ、有田川町清水行政局駐車場に集合した参加者は、受付・検温を済ませた後、マイクロバスでごまさんスカイタワーを経由し、研究林内の観察コースに向かいました。

当研究林の長谷川尚史准教授の解説により、主に標高の高い尾根部で自然観察が行われ、樹木の種名だけでなく、その生存戦略や木質資源としての利用方法などについての説明に、参加者は熱心に聞き入り、積極的に質問を行っていました。

参加者からは、「貴重な体験だった」「最高に素晴らしい一日でした」「内容豊富で決して”ミニ”ではなかった」などの感想が寄せられ、後日、ある参加者からは、感想がびっしり書き込まれたお礼の葉書が届くなど、参加者の皆さんは非常に満足されたようでした。

アカマツの樹皮の感触を確かめる
ヒメシャラとアカマツの違いを説明する
川の源流部の見学
倒木更新について説明する
葉っぱの見分け方を説明する
大きなブナの木を見上げる

八幡小学校森林体験学習(2022年春)

令和4年5月23日に有田川町立八幡小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。
この事業は例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の事業の一環で春と秋の年2回実施されています。

技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースをゆっくり散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方の解説や、天然林の観察を行いました。
午後からは午前に歩いた観察コースで見つけた樹木の識別テストを行いました。10種類の樹木について、名前と特徴をそれぞれ回答してもらいました。
「これは葉っぱがとがっているやつだ」、「特徴はわかってるけど名前が出てこない」など、悪戦苦闘しながらも生徒たちは楽しく学習していました。

この体験を通じて「樹木の調べ方がよく分かった。」「樹木の名前がわかって親しみがわいた。」「もっといろいろな樹木を調べたい。」などのうれしい感想をもらいました。

研究林の概要説明
樹木観察の様子1
樹木観察の様子2

 

 

樹木識別テストの様子

安諦小学校の森林体験学習(2022年春)

令和4年5月19日に有田川町立安諦小学校5年生を対象に森林体験学習を行いました。技術職員の案内で、研究林内2.3林班の観察コースを散策しながら、樹木の葉の違いによる見分け方について説明を行い、天然林に生える10種類ほどの樹木を覚えてもらいました。「葉っぱを見たら木の名前が調べられることが分かった。」「知らない木の名前を覚えることができて森についての興味がわいてきた。」などの感想をもらい、うれしく思いました。

今回の森林学習は、都合により午前中だけの授業になり、識別テストをする時間がとれなかったため、テスト用の枝葉のサンプルを持ち帰って小学校でテストをしてもらいました。テストの結果がどうなったか、解答用紙が届くのが楽しみです。

 

ヒメシャラの肌触りを確認

葉による見分け方の解説

2021年度 ウッズサイエンス閉校式

2022年1月11日に有田中央高等学校清水分校でウッズサイエンスの閉校式を行いました。

この授業は、和歌山県立有田中央高等学校清水分校との共催で3年生を対象に2002年度より開講しており、清水分校の学校設定科目(通年)の一つとして地域の主要な産業である林業や、身近な環境である森林について学習することを目的としています。今年度からは有田川町関係機関で結ばれた四者協定の一環としても行われました。

閉校式では、和歌山研究林長の徳地教授による森林における物質の動態に関する講義、それに関連した雨水などの水質計測実習が行わました。最後に1年間の授業を振り返り、レポートを作成してもらいました。

閉校式での徳地林長による講義

計器による水質計測

今年度のウッズサイエンスでは4月20日の開校式から閉校式まで全22回の授業を行いました。1学期は主に分校およびその周辺で行われ、森林や地域の林業に関する講義、研究林で行っている研究補助のほか、測量や測樹で使用する計測機器の使い方、林業で使用するチェーンソーなどの機械器具の操作について学習しました。2学期は主に研究林で行われ、1学期で学んだ内容を生かして、林内でのプロット設定や毎木調査、チェーンソーを用いた伐採体験、油圧ショベルなどの大型機械の操作体験、樹木識別や調査データのまとめ方など、森林や林業に関する幅広い分野について学習しました。

今年度は女子学生1名と少ない受講生でしたが、とても意欲的に取り組んでくれました。まとめのレポートでは、「コンパスやレベルの設置が難しかった。」「三角関数を駆使して樹高を測定する過程は達成感があった。」「チェーンソーや大型機械の操作など貴重な経験ができて楽しかった。」「林業は予想以上に繊細で、体力のいる仕事であると実感した。」「樹木の見分け方や京大の森の特徴を詳しく知ることができて勉強になった。」「森・里・海という視点で自然の形を知ることは新鮮であった。」などの感想をいただき、この授業が有意義であったものであろうと、職員としてはうれしく思っています。この授業を通して得られたことを、この先の進路においても、何らかの形で役立ててもらえれば幸いです。一年間お疲れ様でした。

 

開校式での長谷川准教授による講義

校庭でのコンパス測量

測量結果をまとめる内業

苦労したレベルの設置

チェーンソーの取り扱いについて学習

刈払い機による下刈体験

アマゴの捕獲調査(神戸大の研究補助)

樹木識別実習

チェーンソーによる伐採体験

ホイールローダの操作体験

コンパス測量によるプロット設置

天然林での毎木調査

 

安諦小学校の森林体験学習

令和311月19日に有田川町立安諦小学校5年生よる森林体験学習を行いました。今回が初めての研究林来研ということで、10林班茗荷平に集合し、まずは技術職員から研究林の概要説明、天然林と人工林の違いや林業の説明、樹木の見分け方などの説明を行いました。

それから、隣りの人工林に移動し、職員からノコギリの使い方や間伐する木の選び方、木の倒し方や倒す方向の確認、安全確保などの説明を受けたあと、ヒノキの木を1本伐採しました。ノコギリの切れ込みを確認しながら慎重に切り進め、狙ったとおりの方向に伐倒できました。伐倒後は切り口の確認をしたり、ヒノキの匂いを体感しました。丸太切りはスギとヒノキの2種類を用意し、輪切りにした丸太の年輪を観察したり、チェーンソー体験をしたり、コースター作成をしました。全校生徒へのお土産にするということで、沢山のコースターが出来上がりました。

「木を切るのは大変だったけど楽しかった」、「お土産がいっぱいできてよかった」などの感想をくれて、初めての研究林を楽しんでもらえてよかったです。これをきっかけに地域でも森林や木に興味を持ってもらえたらうれしく思います。今回は5年生1人の参加となりましたが、今度は皆さん一緒に楽しんでいただけるよう全校でのご参加をお待ちしております。

 

職員による周辺の森林についての説明

間伐体験での追い口切りの様子

最後は押して倒しました

ノコギリでの丸太切り体験

サンドペーパーできれいに磨きました

完成したコースター(全校児童分)

八幡小学校の森林体験学習(2021年秋)

令和311月18日に有田川町立八幡小学校5年生よる森林体験学習(2021年秋)が行われました。これは例年、八幡小学校の5年生を対象に「総合的な学習の時間‐森のことを知ろう(環境)‐」の授業の一環で春と秋の年2回実施されています。6月に行われた春の部では天然林での樹木観察を行い、今回の秋の部では人工林での間伐体験を行いました。

10林班茗荷平周辺の人工林でノコギリを使った間伐と丸太切り体験を行いました。始めに技術職員による説明を受け、天然林と人工林の違いや人工林の手入れについて学んだ後、間伐と丸太切りの体験を行いました。それぞれの生徒に職員が付いて、ノコギリの使い方や木の倒し方、安全に関する注意などを受け、間伐はひとり1本ずつ伐採しました。丸太切りでは輪切りにした丸太の年輪を数えたりサンドペーパーできれいに磨いてコースターに仕上げました。

「真っすぐ切るのが難しい」、「しんどいなあ」、「疲れた」などと言いながらも木が倒れた時には歓声が上がり、大変ながらも楽しく作業していました。この取り組みを通じで、木を切ることの大変さや間伐の必要性、木とふれあうことの心地よさなどを感じてもらい、森林や木材に関する興味を持ってもらえたらうれしく思います。

ノコギリの使い方の説明

木の倒し方の説明

間伐作業の様子1

間伐作業の様子2

チェーンソー体験

コースター作成