(参考掲載) 水産海洋学会シンポジウム「陸域の人間活動が沿岸域の生態系と漁業資源に与える影響」

2020年3月22日(日)、東京海洋大学品川キャンパスにおいて、2020年度水産海洋学会シンポジウム「陸域の人間活動が沿岸域の生態系と漁業資源に与える影響」を開催します。(参考掲載)

 日本の沿岸漁業漁獲量は、1985年に227万トンを記録して以降長期的に減少し続けており、2016年にはついに100万トンを下回りました(99.4万トン)。近年の沿岸域の異変は漁獲量の減少にとどまらず、磯焼け、貧酸素水域の増大などにもみることができます。沿岸生態系の劣化の重要な原因のひとつとして、河川・浅海域の人工改変や流域における人間活動の影響が指摘されています。しかし、流域と沿岸域の関係はきわめて複雑であり、森から海までの生態系のつながりと、その分断の実態解明は容易ではなく、近年、陸域の人間活動が沿岸海域の環境と生態系に与えるインパクトに関する研究プロジェクトが、多面的あるいは総合的な観点からいくつかの地域で進められています。そこで本シンポジウムでは、これまでの研究の進捗をとりまとめて現状と課題を整理し今後の方向性を議論します。

開催日:2020年3月22日(日)09:30~16:05
会 場:東京海洋大学 品川キャンパス 白鷹館
共 催:一般社団法人水産海洋学会、日本海洋学会

コンビナ-:山下 洋(京都大学フィールド研)、山本民次(広島大学大学院生物圏科学研究科)、笠井亮秀(北海道大学大学院水産科学研究院)
 ※参加無料、申し込み不要、学会員でない一般の方も歓迎

<プログラム>
挨拶:山下 洋(一般社団法人水産海洋学会長)9:30~9:40
趣旨説明:山本民次 9:40~9:50

話題:
座長 山本民次
 1.環境DNAを用いた新たな生物多様性評価の試み 笠井亮秀 9:50~10:15
 2.流域圏における“SATO NET”としての「里水」:瀬戸内海流域の水循環・物質循環からの事例 小野寺真一(広島大学総合科学研究科)10:15~10:40
 3.河川を通じた陸域と沿岸域のつながり-北海道東部別寒辺牛川水系のケース- 仲岡雅裕(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)10:40~11:05
 4.海域の人為的改変による環境悪化の現状と修復への課題 ―三河湾の事例― 和久光靖(愛知県農業水産局)11:05~11:30

水産海洋学会賞授与式 11:30~11:40

  ―昼休み(一般社団法人水産海洋学会評議員会)- 11:40~12:50

座長 片山知史(東北大学大学院農学研究科)
 5.森里海の連環の恵みを測る -広島湾における牡蠣養殖の視点から太田川流域由来の基礎生産力の向上をとらえる 松下京平(滋賀大学経済学系)12:50~13:15
 6.大阪湾における海域環境の長期変動と生物生産過程における転送効率の経年変化 山本圭吾(大阪府立環境農林水産総合研究所)13:15~13:40
 7.ニホンウナギから見た豊かな森里川海の絆の再生-環境DNA分析とGIS解析の統合を目指して 亀山 哲(国立環境研究所)13:40~14:05

  -休憩- 14:05~14:20

 8.森の手入れで魚を育む-間伐材漁礁による漁獲増加の科学的評価 山本民次 14:20~14:45
 9.森から海までのつながりの科学-ケーススタディーからビッグデータ解析まで 山下 洋 14:45~15:10
 10.陸域からの影響が大きい内湾における漁業資源 片山知史 15:10~15:35

総合討論:山下 洋、山本民次、笠井亮秀 15:35~16:00

閉会:笠井亮秀 16:00~16:05

詳細は、こちらをご覧ください。