門脇 浩明

参考情報(2020-12-31 までの情報です)

komei_kadowaki
フィールド科学教育研究センター 森林生態系部門
森林育成学分野 特定助教
E-mail:kadowaki.komei.5x*kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
業績など(教育研究活動DB)

(2018-04-09 公開 2020-04-14 修正)

1. 研究分野

 自然生態系のバランスに興味を持っています。なぜ生物群集は安定しているのか。一方で、なぜ何らかの出来事を契機に突如として崩壊することがあるのか。生物間の関係性のなかにこそ、こうした自然のバランスを支配する仕組みが隠されているのではないかと考えています。私は、この問いの答えを見つけるため、群集生態学に関する研究活動を進めてきました。色々な生物について学ぶことで、より一般性の高い知見が得られるのではないかと考え、昆虫、植物、微生物など様々な生物群を研究システムとして用いてきました。材料をかえるたび、心機一転、新しいテーマを研究しているはずが、実は本質的には同じことを追い求めていたことに気付いたとき、生態学の面白さと奥深さを実感します。フィールド研では、これまで興味があった森林、里山、海洋のすべての生態系を一同に扱えることになり、いままで以上に興味関心の幅を広げ、日々の研究活動を頑張りたいと思っています。

2. 現在の研究活動

 今日、私たちは、地球環境の変化や生息地破壊による生物多様性の消失など、生態系をとりまく大きな問題に直面しています。近年の研究によって、それらの問題は、遺伝子から生態系まで幅広い階層において重層的・複合的な影響をもたらすことがわかってきました。さらに、その影響は、異なる階層のあいだでフィードバックし、さらなる環境変化を加速することも危惧されています。しかし、こうした知見を、いつ、どのように用いるのか、生態系の管理や生物多様性保全にどのように組み込んでいくのかといった疑問にはまだ最適解が見つかっていません。社会にとって将来の投資となるような生態系管理や保全のあり方を見出すため、生物群集や生態系データの収集や解析、その結果に合わせた解決策の提供、そこで求められる生態学のあり方を追求しています。

3.好きなもの,趣味

 野草や京野菜を通じ、季節の変化を楽しむこと。帽子コレクションを増やすこと。

4.略歴

 鳥取県米子市生まれ。京都大学農学部・農学研究科を修了後、ニュージーランド・オークランド大学(Ph.D.)を修了。フロリダ州立大学生物学部、京都大学地球環境学堂、人間・環境学研究科、生態学研究センターでのポスドクを経て、2018年4月より森里海連環学教育研究ユニット特定助教、2020年4月より現職。
個人ページ:Kohmei Kadowaki


(フィールド研における経歴とページ履歴)
2018-04-01/2020‐03-31 研究推進部門 森里海連環学分野 連携助教
2020‐04-01/12-31 森林生態系部門 森林育成学分野 特定助教
2020-11-26 個人ウェブページリンクを更新
2020-12-31 退職 (2021-01-01 白眉センター特定准教授(受入:農学研究科 熱帯林環境学研究室)に着任)