舘野 隆之輔

フィールド科学教育研究センター 森林生態系部門
森林情報学分野 准教授
北海道研究林長
E-mail:rtateno*kais.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
業績など(教育研究活動DB)

(2011-04-08 公開)

Tateno Ryunosuke

1.研究分野
 専門分野は、森林生態学です。学生時代は比較的人為の影響を受けていない発達した天然林で仕事をすることが多かったのですが、ポスドク以降は様々なプロジェクトのお世話になりながら、人間活動が森林環境や流域環境に与える影響を評価するための研究をすることが多くなり、人工林や二次林などでも仕事をするようになりました。これまで具体的には以下のテーマについて取り組んできました。

1)土壌環境傾度に沿った物質生産・物質循環の変化を明らかにする研究
 土壌と樹木の相互作用系は、土壌条件の違い(例えば斜面立地の違い)によって大きく変化します。これまで京都大学芦生研究林、鹿児島大学高隈演習林、徳之島三京国有林など冷温帯から亜熱帯にかけての森林や中国黄土高原の乾燥による森林限界付近の森林において、斜面位置の違いによる森林構造や種の分布、生産量や物質循環などを明らかにする研究を行ってきました。特に樹木の窒素利用や有機物配分パターン(主に細根などへの)の違いが物質循環に与える影響に着目して研究を進めています。

2)林齢に沿った物質生産・物質循環の変化を明らかにする研究
 土壌と樹木の相互作用系は、森林の発達段階によっても大きく変化します。これまで伐採などの撹乱後の森林の発達に伴って森林構造、物質生産、物質循環などがどのように変化する明らかにする研究を京都大学和歌山研究林および周辺の民有林、鹿児島大学高隈演習林、徳之島三京国有林、グヌン・ハリムン・サラック国立公園(インドネシア)など冷温帯から熱帯にかけての様々な森林において行ってきました。こちらのテーマでも樹木の窒素利用や有機物配分パターン(主に細根などへの)などに着目するとともに下流域の生態系へのインパクトなど外部循環系との関わりにも着目して研究を進めています。

3)森林の分断・孤立化が樹木の更新過程や遺伝的多様性に与える影響評価
 土地利用の変化に伴って世界的に森林の分断化や孤立化が進行しています。森林の分断・孤立化が森林の繁殖過程、更新過程、遺伝的な多様性、遺伝子流などにどのような影響を与えるのかを明らかにするための分子生態学的研究を茨城県の小川試験地のホオノキや徳之島三京国有林のオキナワウラジロガシなどを対象に行ってきました。

4)森林伐採が物質循環に与える影響評価
 森林皆伐が物質循環に与える影響を明らかにすることを目的として、京都大学和歌山研究林周辺の民有林や鹿児島大学高隈演習林などで集水域単位での大面積皆伐試験を行ってきました。森林伐採の影響は、気候・土壌・植生などの違いによっても異なると考えられますので、コアとなるサイトでの伐採試験の知見を蓄積するとともに、地域差などを考慮した一般的な影響評価を可能にするためのメカニズム研究を複数のサイトで進めていければと思っています。

2.好きなもの,趣味
 仕事、お酒、のんびりすること(バランスがとても難しい…)

3.その他
 上記の研究テーマに興味のある大学院生を募集します。一緒に研究しましょう。
 これまでの研究業績などは、研究室のウェブページをご覧下さい。
 http://www.forestinfo.kais.kyoto-u.ac.jp/member/tateno_JP.html


(フィールド研における経歴とページ履歴 情報整理 2015-11-09)
2011-04-01 森林生物圏部門 森林環境情報学分野 准教授
2011-04-08 http://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/staff/tateno でページ公開
2011-10-01 北海道研究林長
2013-08-01 森林生態系部門 森林情報学分野 准教授(部門分野名変更)
2013-08-21 ページにメールアドレスの追加
2014-10-09 ページに教育研究活動DBへのリンクを追加