向井宏特任教授が「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞

フィールド科学教育研究センター長 白山 義久


海域陸域統合管理学研究部門の特任教授である向井宏先生が、平成21年度の「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞された。この表彰は、環境省が自然環境の保全に関して顕著な功績があった者(又は団体)の功績を讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的として平成11年度から毎年実施しているものである。表彰の対象分野には、[1]保全活動部門[2]いきもの環境づくり・みどり部門[3]自然ふれあい部門[4]調査・学術研究部門[5]国際貢献部門の5分野があり、今年度は全体で42件の表彰が行われた。今回向井先生はこのうち[4]調査・学術研究部門の4件の受賞者のうちの一名として、「主に北海道、沖縄沿岸域で海草藻場やベントスの調査研究を行うとともに、長年、国の調査委員会の委員や座長等を務めるなど我が国の浅海域の調査・研究およびその保全に貢献」したことが認められての受賞となった。

向井先生は、長年北海道大厚岸臨海実験所の所長をされ、その間にフィールド研がめざす森里海の連環の解明について、先駆的な研究を展開されてきた。また、北大と京大との合同での森里海連環学実習の実施が実現したのも向井先生のご尽力によるものである。これらの背景から、向井先生を平成20年10月から日本財団助成講座「海域陸域統合管理学研究部門」の特任教授にお招きしたのだが、お迎えして早速の今回の受賞となり、フィールド研としては本当にすばらしい方においでただいたものと感慨深い。

ニュースレター17号  2009年8月 ニュース