国際ミニシンポジウム『 Coastal management:The role of land processes 』

2004年1月29日(木)、農学部小会議室において、国際ミニシンポジウム『 Coastal management:The role of land processes 』を開催しました。

【日 時】2004年1月29日(木) 15:00-17:00
【場 所】農学部小会議室
【聴講者】26名

 2004年1月29日(木)、国際ミニシンポジウム『 Coastal management:The role of land processes 』を行った。演者のGunner Kullenberg氏は、スウェーデン生まれの海洋物理学者で、長くコペンハーゲン大学理学部で教鞭を執った後、ユネスコの国際海洋学委員会(IOC)の委員長を務めた方で、シップアンドオーシャン財団海洋政策研究所の客員研究員として、来日中である。昨年の開所シンポジウムの基調講演をしていただく予定だったが、健康上の理由から、来日が遅れたため、今回あらためて講演をいただいた。
 講演の中で特に強調されたことは、様々な分野間の協調の重要性であった。同じ海洋という場でも、物理学と生物学・化学などが協力して調査研究を実施しようとした場合、様々な利点が得られた経験から、森里海の連環研究は、成果が大いに期待できると心強いコメントがあった。また、21世紀COEの申請で検討されている生態系サービスについて、具体的な数字と共に言及された。沿岸域の生態系サービスは4500$/yr/personという数字をどう評価し、新しいコンセプトに基づいて、新規な数字を如何にして提案するかがFSERCに問われていると感じられた。
 翌日、Gunner Kullenberg氏は、センター上賀茂試験地を視察された。

(フィールド科学教育研究センター 教授 白山 義久)

- シンポジウム等の様子 -