8月26~29日の日程で、京都大学農学部森林科学科の実習である2024年度「研究林実習I」を実施しました。8月26日~8月27日と、8月28日から~8月29日までの前半・後半の2グループに分かれての実習でした。前半グループの参加者は29名で、後半グループの参加者は30名でした。
当初は前半・後半ともにそれぞれ2泊3日の予定でしたが、台風接近のため、学生さんの安全を考慮し、急遽1泊2日に変更になりました。芦生研究林の宿泊所は築100年を超えており、老朽化が深刻で、修繕をしているものの、これまでも台風による雨漏りや戸が吹き飛ぶなどの被害が生じています。
前半・後半とも実習内容は同じで、実習1日目は研究林の奥にある標高が高い場所で樹木識別や防鹿柵の見学等を行いました。2日目は研究林の標高が低い場所で樹木識別を行いました。
樹木識別の実習では、代表的な樹木の腊葉(さくよう)標本作成を通じて、樹木の観察や識別のポイントを学びました。標高により自生している樹種に違いがあることや、鹿の影響による林内植生の変化等を、実際に現場で見ることで深く学ぶことができたと思います。