実習報告2022 ILASセミナー 「京都の海の沿岸動物学入門」

里海生態保全学分野 助教 鈴木 啓太

 舞鶴水産実験所は長らくILASセミナーを開講していませんでしたが、今年は「京都の海の沿岸動物学入門」(担当:鈴木、甲斐、邉見)と「魚類心理学入門」(担当:益田、高橋)の2つを開講しました。
 「京都の海の沿岸動物学入門」は、3回の講義(農学部)と2泊3日の実習(舞鶴水産実験所)および成果発表会(オンライン)という構成でした。講義では、担当教員3人が「日本海の環境とプランクトン」、「日本海のベントス」、「日本海の魚と水産業」について基礎的な知識から最新の話題まで幅広く解説しました。2022年7月16日(土)-18日(月・祝)に実施した実習には新入生5人(法学部2人、農・工・教育学部各1人)が参加し、教育研究船「緑洋丸」による環境観測とプランクトン・ベントス採集、刺網による魚類採集、魚市場の見学、採集物の観察・同定・計数などを行い、興味の赴くままに京都の海の魅力と不思議に触れました。また、成果発表会では、京都の海の環境と生物について新入生がそれぞれの視点から考察することができました。コロナ禍ではありましたが、大きな影響を受けることなく、全日程を予定通り実施することができて、大変幸運でした。