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教育活動

ポケゼミ報告2011「瀬戸内に見る森里海連環」

森林環境情報学分野 講師 中島 皇

 メンバーの顔合わせ、本ポケゼミの動機付け(森里海連環学や瀬戸内の予備知識、JR徳山駅までのアクセス方法や瀬戸内地域レポートのヒントなど)のセミナーを5月、6月に1回ずつ北部キャンパスで行い、8月9日~12日に徳山試験地で合宿形式ゼミ(3泊4日)を行った。医学部の学生がキャンセルして参加者は6名(文1、経1、理1、薬1、工2:内女子1名薬学部)となった。フレッシュな新入生諸君が瀬戸内の恵まれたフィールド(環境:森・里・海)に出て、自ら体験し、自然と人間の関わり方、里の意味を考えることがこのセミナーの目的である。昨年同様、特任教授の向井宏先生にご協力を頂いた。
 集中ゼミは、8/9(火)15:30にJR徳山駅集合で始まった。街の見晴らしの良い屋上から試験地の森を眺めながらの説明が行われた。TAは昨年経験のある小出君(森林情報学研究室M2)なので安心である。1名キャンセルが出たものの、女子の参加ということで試験地の収容能力いっぱいであった。事務所の1室を女子部屋として対応した。試験地に到着し、4日間のねぐらを確認して、簡単な説明の後、飯炊き準備班と買い出し班に分かれ、何名かは街のスーパーへ。買い出し班は小出君の指導でボリュームある刺身や惣菜を手に入れ、炊きたてのご飯で満足な夕食であった。夕食後は、瀬戸内に関するレポート発表会第1部。途中で写してきた写真を使っての説明もあった。
 8/10(水)よく晴れて暑そう。恒例の万葉の森(周南西緑地公園:旧徳山試験地)の見学と大賀ハスを観賞した。末武川を下るコースは、温見ダムを最初に訪れた。ダムは下松市の水道水源池になっており、担当職員の方に説明をお願いできた。人が生活するのに最重要の水である。水に関してのいろいろな質問が出ていた。最源流部の烏帽子岳(697m)近くの赤松ヶ平展望台に登り、瀬戸内海・四国・九州を見渡した。山上で涼しい風に吹かれながら、朝作ったにぎりめしを食べるのは最高である。山頂から少し下った魚切ノ滝のしぶきやスギやヒノキ林の涼しさを感じながら渓流に沿って下りて行く。人の暮らした跡が感じられるようになり、緑の鮮やかな水田風景が目に飛び込んでくる。八代盆地は冬にナベツルが渡来するのどかな田園地帯である。今年は午前中に見学した温見ダムの下流にある水泳場で時間をとった。川遊びをしてずぶ濡れになった者もいた。最後は多目的ダムである末武ダムを見学して川の流れを分断することの意味を考えるきっかけにした。夜はカレーライス。夕食後は瀬戸内に関するレポート発表会第2部。理学部学生の無計画な小豆島・豊島・直島の訪問紀行に皆大笑いであった。それぞれのレポートにはいろいろな問題も含まれており、お互いの発表に質問や意見が出ることがいい刺激になっているようであった。
 8/11(木)晴れ。午前中は試験地のヒノキ人工林(ふるさと文化財の森(檜皮))と常緑広葉樹天然林を巡る見学から始まった。末武川下りはお昼に昨日の終点に近い花岡八幡宮からスタートした。旧山陽道が門前を通る歴史ある神社である。河口部では予定通り潮は引き始めており、向井先生の指導・解説で川と海との境界部で水に触れ、多くの生き物がいることを実感した。引き続き大島干潟造成事業地に近い磯で、海に入って生物を観察した。今年は潮のめぐりが悪く、それほど引いていなかったが、海水で遊びたい面々には楽しかったようだった。15時半頃には切り上げて、数名はバーベキューの食材を買い出しに行き、本隊は先に試験地に帰って準備をした。昨年は夕立でひどい目にあったが、今年は何事もなく沢山食べて満足した。
 8/12(金)はレポートと感想文を完成させ、後片付けをして、昼前にJR徳山駅で解散となった。
 今年は女子の参加があったがほぼ問題なくプログラムが実行できた。毎年行っているアンケートを取り忘れたのはミスで反省点である。次年度もプログラムに検討を加えて新しいメニューを加えながら継続していきたい。