公開講座2013

2013年10月25日(金)~27日(日)、芦生研究林において開催予定であったフィールド研公開講座「今、森から考える-森に人がくるということ-」は中止しました。
(今年度は、例年と異なり夏休み中ではなく、京大ウィークス2013に合わせて10月末に開催する予定にしていましたが、台風と大雨による影響を考慮し、やむなく中止することとしました。初日に予定していた講義は、25日13時から、フィールド研会議室で、特別講座「森に人がくるということ」として開催しました。)

(以下、告知の際の情報)

ポスター(1.9MB)は こちら  チラシ(1.6MB)は こちら (08-06更新)

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公開講座2013「今、森から考える-森に人がくるということ-」

講座の主旨
 本公開講座は、一昨年から『今、森から考える』をメインテーマに掲げています。そして第23回を迎える今回は、「森に人がくるということ」について考えることにしました。
 散策や自然観察、森林浴など、さまざまな目的で森を訪れる人々は年々増えています。多くの人が訪れることによって、森林はそれまで想定していなかったような影響を受けます。たとえばゴミの増大、希少な植物種の保護をめぐる問題などがよく知られています。よりよい森と人との関係を構築するためにどのような工夫が必要なのでしょうか。
 現在、芦生研究林を含む美山町一帯ほかが、2015年度に国定公園に指定される方向で準備が進められています。国立公園や国定公園などの自然公園は「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図る(自然公園法第一条)」という趣旨のもとに指定を受けます。しかし指定された地域では、森に人がくることから派生する多くの問題を抱えています。今回の講座では、国内外の自然公園の成立や管理、諸問題の解決について詳しい講師の方々をお招きし、「森に人がくること」が何をもたらすのか、自然環境の保全と人による利用を両立させるために何をなすべきかを学びたいと思います。
 魅力ある森は、その魅力ゆえに人を呼び寄せます。芦生研究林においても、年間1万人にのぼる一般の方が入林しています。本講座の野外実習では、由良川最上流域の天然生林での樹木観察などを通じ、多くの人を招き寄せる芦生の森の魅力を知っていただく機会を設けています。

日 程 2013年10月25日(金)13時~10月27日(日)12時(2泊3日)
会 場 フィールド科学教育研究センター 芦生研究林(京都府南丹市美山町芦生)
   および 美山町自然文化村河鹿荘 文化ホール(京都府南丹市美山町中下向56)
 ※京大ウィークス2013参加イベント

 -プログラム-  *雨天の場合は、やむを得ずプログラムを変更する場合がございます

 10/25(金) 「芦生研究林の概要」 徳地 直子(京都大学フィールド研・教授)
       「芦生研究林の一般利用の変遷」坂野上 なお(京都大学フィールド研・助教)
       「自然公園と地域社会」八巻 一成(森林総合研究所北海道支所 北方林管理研究グループ・グループ長)
       「国定公園とは何か?」伊藤 太一(筑波大学生命環境系・教授)

 10/26(土) 天然林の観察(午前中は、大カツラやトチノキ平などの下谷の渓畔林を観察します。午後は上谷をさかのぼり、由良川源流「最初の一滴」を目指します。河川の水量によっては、長靴が必要です。)

 10/27(日) 「産業遺産を歩こう-原生的な森林に残る人間の軌跡-」
        中島 皇(京都大学フィールド研・講師)

主  催 京都大学フィールド科学教育研究センター
協  賛 特定非営利活動法人 エコロジー・カフェ

交通手段 JR園部駅より送迎バスまたは自家用車
定  員  30名(応募者多数の場合は抽選,小学生以下は不可,中学生は保護者同伴)
受 講 料 8,200円(中高生は4,100円)この他、宿泊費など 約20,000円 が必要です。
宿 泊 先 美山町自然文化村河鹿荘(京都府南丹市美山町中下向56 TEL.0771-77-0014)
申込方法 電子メールまたは往復はがき(住所、氏名、フリガナ、年齢、性別、昼間の連絡先(携帯電話・FAX・Emailなど)、美山町自然文化村河鹿荘までの交通手段(送迎バス・自家用車)を明記)
申込締切 9月20日(金)必着 申込を終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
申込先・問い合わせ先 〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学農学研究科等総務掛
      電話 075-753-6004   FAX 075-753-6005
      電子メール agri-koukai*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)

実行委員長 徳地 直子
副担当教員 坂野上 なお

2012年度公開講座の開催報告は、以下のとおりです。
 京都大学ホームページの報告記事は、こちらをご覧下さい。
 当日撮影された動画と発表資料が京大OCWで公開されています。