教員紹介 小井土 凜々子

教員紹介 小井土 凜々子

基礎海洋生物学分野 小井土 凜々子 特定助教

 2026年4月1日に、和歌山県白浜町にある瀬戸臨海実験所の特定助教として着任しました。昨年7月から、「新しい里山・里海 共創プロジェクト」のメンバーとして活動しています。大学院時代は長野県周辺の標高1,250mほどの高原で生活していたため、暖かい海のそばで暮らす現在の環境との違いに驚きつつも、日々新鮮な気持ちで過ごしています。
 専門は動物生態学・集団遺伝学です。これまでは主にツキノワグマを対象に、人里で捕獲された個体の組織や体毛などから得られるDNA情報を用いた遺伝解析や、GPS首輪を用いた行動追跡を通して、ツキノワグマの地域個体群の分布や遺伝的特性、人間活動が野生動物の行動や個体群に与える影響について研究してきました。
 研究を進める中で、猟友会や行政をはじめとする地域の多様な方々と関わる機会が多くありました。そうした経験を通して、研究を地域に還元していくためには、生態学的な視点だけでなく、地域の暮らしや文化を理解することも大切だと感じるようになり、近年は人と野生動物との関係を軸に研究を進めています。
 今後は、フィールド研での新たな出会いを活かしながら研究を発展させるとともに、白浜という環境の中で、森・里・海のつながりにも視野を広げながら研究に取り組んでいきたいと考えています。

ニュースレター69号 2026年06月