上賀茂試験地 春の自然観察会 2013

2013年4月20日(土)、上賀茂試験地において「2013年度上賀茂試験地春の自然観察会」を開催しました(参加者30人)。

(報告)

上賀茂試験地・春の自然観察会
上賀茂試験地長 安藤 信

 本年度の春の自然観察会は4月20日(土曜日)に開催された。当日は天候に恵まれ、京都市を中心に近畿2府3県から30名の参加があった。
 9時30分から、概要説明に引き続き、試験地の植生や精力的に収集・植栽されてきたマツ属のコレクションを紹介した。さらにマツ枯れ被害の実態と防除について解説し、本試験地を使って行われてきたマツ枯れに関する研究成果の一部を紹介した。その後、参加者は3班に分かれ、教職員の解説により見本林や自然観察コースを2時間余りかけて散策した。散策コースでは、生育している国内外の導入種や自生種、また試験地を使用して行われている教育・研究、社会貢献や業務についての解説の外に、近年、被害が著しいナラ枯れ、シカ害などについて説明を行った。また、海外の植物園や研究機関との種子交換によって収集された種子、あるいは国内各地で採集された種子から苗木を養成している温室と、戦前期から収集されてきた国内外の大型の木材標本(円盤や材鑑)、マツ属の針葉や球果、タケの地下茎などが収納されている標本館を見学した。最後に、アンケートを記入してもらって、12時30分過ぎに解散となった。
 アンケートには、「たくさんの種類の植物がありびっくりしました」「また季節をかえて訪れたい」「樹名の経緯についての説明があり理解しやすかった」「テーマに添って系統的に知りたい」などの感想が書かれており、回答者の91%の方がまた参加したいとしていた。

ニュースレター30号 2013年8月 社会連携ノート掲載)

(告知)

申込が必要です。申込締切は、4月12日(金) 電子メールは17時まで

日時    平成24年4月20日(土) 9時30分~13時 (受付開始:9時 小雨決行)
定員    30名(応募者多数の場合は抽選)
参加費   無料

詳細は、上賀茂試験地ホームページのイベント情報をご覧ください。