京都大学樺太演習林を1930年に撮影した航空写真

2014年10月末に発行された「外邦図研究ニューズレター」No.11 に、フィールド研に継承・保管されている樺太演習林の地図及び航空写真についての原稿が掲載されました。

槇田盤
「京都大学樺太演習林を1930年に撮影した航空写真」
外邦図研究グループ 「外邦図研究ニューズレター」No.11
(大阪大学人文地理学教室ページ内 外邦図研究プロジェクトのページ
 この原稿のみのPDFファイルがダウンロードができます。

 京大樺太演習林古丹岸団地の航空写真(197枚)は、樺太庁の森林調査として下志津陸軍飛行学校の軍用機から撮影され、京大に譲渡されたものであり、1930年7月27日および28日、ほぼ厳密に東(海岸)から西(内陸部)へ平行する10コースを飛行しながら撮影されていた。同じ写真から陸地測量部によって測図された地図2種類と京大演習林が作製した地図とを比較すると、すべて南北軸が一致しなかった。当時の海外航空測量写真がセットで現存する貴重な存在であるとの指摘を受けた。

 なお、この航空写真と地図は、2013年夏に京都大学総合博物館に展示され、2014年1月に京都新聞で紹介されたものです。