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教育活動

リレー講義「水圏生物学入門」

海洋生物進化形態学分野 宮崎勝己


 本講義は、全学共通科目として前年度から開講されているものである。今年度も前年度と同様に、フィールド研の教員を中心に、生態学研究センター、地球環境学堂、人間・環境学研究科の教員を加えた計12名の教員が、13回にわたり「水圏の生物」を共通のキーワードとしたリレー講義を行った。
 この講義では、地球の水圏、すなわち海洋と陸水を合わせたいわゆる「水の世界」に生息する様々な生き物たちの特性や営み、あるいは地球環境との関連について、各教員がそれぞれの観点から様々に解説・論究を行った。対象を全学部・全学年向けに設定したため、受講生の構成は文系理系それぞれの学部、また様々な学年が入り混じっていたが、さすがに担当の各講師は、それぞれの持つ豊かな知識・見識を余すことなく、しかもわかりやすくうまく消化した形で学生に呈示していた。「水圏の生物」たちの多種多様な生き様や、それを理解し探究するための様々なアプローチの実際を知ることが出来、受講生の満足度は非常に高かったことが、各回毎に提出させたレポートや、最後の全体アンケートからもうかがえる。
 今年度の反省点として、受講生数に見合った教室を確保できず、通路や時には廊下にまで学生がはみ出してしまった点、それから出席替わりにもなるレポートにおいて、いくつか不正の疑いが強い提出があった点があげられる。前者については、最大教室でないと対応できない人気科目の重複調整が実質不可能な、全学共通科目の現行システムの問題点でもあるが、来年度からは不本意ながら履修者制限をかけなくてはならないと考えている。後者については、企画情報室スタッフの協力により、不正提出を防ぎ、なおかつ遅刻者を把握するレポート用紙配布システムを、途中から導入することで対応した。

ニュースレター12号 2007年11月