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教育活動

ポケゼミ報告2009「瀬戸内に見る森里海連環」

森林環境情報学分野 中島 皇 講師

 メンバーの顔合わせ,ポケゼミの動機付け(森里海連環や瀬戸内の予備知識,JR徳山駅までのアクセス方法や瀬戸内地域についてのレポートのヒント)のセミナーを5月,6月に1回ずつ北部キャンパスで行い,8月3日~6日に徳山試験地で合宿形式ゼミ(3泊4日)を行った。当初は定員7名(全て男子)の申込みがあったが,参加者は3名(学部別:工2,農1)となった。フレッシュな新入生諸君が瀬戸内の恵まれたフィールド(環境:森・里・海)に出て,自ら体験し,自然と人間の関わり方,里の意味を考えることがこのセミナーの目的である。
 徳山での集中ゼミは,8/3(月)15:30にJR徳山駅集合で始まった。特任教授の向井先生も合流して,まず街から試験地の森を眺めながらの説明があった。試験地に到着し,一休みして調理道具や調味料,台所の状態を確認し,早速夕食の準備に取りかかる。夕方には山からは下って,車で10分程のスーパーに出た。夕食のおかずと翌日(朝:パン,昼:おむすび,夜:カレー)の食材を仕入れ,すぐに夕食。夜は皆で翌日のカレーを仕込んだ。
 8/4(火)の天気は快晴。万葉の森(周南西緑地公園:旧徳山試験地)で大賀ハスが咲いているので,旧試験地の見学も兼ねて観賞した。今日は源流部から末武川を下るコースである。八代盆地の末武川最源流部にはスギやヒノキの人工林があり,その回りには人の暮らした跡がそこここに残っていて,若い諸君には新鮮だったようだ。八代盆地は冬にはツルが渡来するのどかな田園地帯である。山里の川辺で昼食をとり,川に入ってはしゃいだ。中流部では2つのダムを見学する。ダムの形もさることながら,その目的も異なり,川の流れを分断することの意味を考えるきっかけになる。今夜は昨日仕込んでおいたカレーがあるので,のんびりと事務所へ。夕食後はレポート課題の発表をした。
 8/5(水)も快晴,試験地見学から始まった。ヒノキの人工林(ふるさと文化財の森(檜皮))と常緑広葉樹天然林の林を回った。昼前に前日の終点である末武川ダムからスタートし,河口部へ向かった。予定通り潮は引き始めており,川と海との境界部で水に入り,多くの生き物がいることを実感した。午後からは国土交通省宇部港湾事務所が実施している大島干潟の造成事業地を担当の小畑さんに見せて頂いた。この場を借りて御礼を申し上げたい。今回は,初回ということで試験地の技術職員への負担も大きかったが,彼らの協力に感謝したい。
 8/6(木)はレポートと感想文を作成・片付けをして,昼食後にJR徳山駅で解散となった。
 2008年度から徳山試験地でのポケゼミを復活させるべく準備を行ってきたが,今回は集中講義の時期が参加者のクラブ活動などと重なり,参加者は少なめであった。しかし,何とか無事に実施出来たことは一歩前進である。次年度も是非継続していきたいと考えている。