高大連携事業「京大森里海ラボ in 芦生」

森里海連環学教育研究ユニット/森林育成学分野 德地 直子

 2019年7月27~28日、総長裁量経費及び日本財団の支援のもと、森里海連環学教育研究ユニットが進めている高大連携事業の一環として「京大森里海ラボ in芦生」を芦生研究林において実施しました。近畿圏を中心に関東から九州までの連携校9校から高校生25人、引率教諭9人を含み、51人が参加しました。
 1日目は台風が迫っていましたが、雨が少し収まってきたので、当初の予定を短縮して芦生研究林内の観察を行いました。芦生研究林長の石原准教授から、シカ害等の話を聞き、実際にシカの食害が植物多様性に大きな影響を与えている様子を見ることができました。その後事務所構内に戻り、山下ユニット長の開会挨拶のあと、グループワークに取り組みました。各グループで事前課題「森里海に関する課題の抽出」について、意見交換を行いました。
 2日目は普段行っている課題研究等の成果を高校生に発表してもらい、ユニットの研究者からコメントしました。また前日のグループワークの仕上げを行い、各グループから検討結果について発表がありました。それぞれが他のグループについて講評シートに感想を記入し、ユニット関係者からも質問やコメントを寄せました。そして最後に修了証を高校生へ授与し、吉岡教授からの挨拶で閉会となりました。
 芦生研究林内の観察を短縮せざるを得なかったのは残念でしたが、アンケートでは、期待以上だった、本当に自由で自分たちの思うように話しあえた、勉強なのにこんなに嫌な感じがしないことに驚いた、などの感想が寄せられました。

ニュースレター49号 2019年10月

年報17号 2019年度 教育ノート