フィールド実習の映像コンテンツ作成について

企画情報室 中村 はる奈


 2020年から日本各地で新型コロナウイルスの感染症が拡大し、学生実習のほとんどが中止や延期、またはオンライン開催を余儀なくされました。対面の実習が開催できない中、何かできることはないかと、実習映像をオンデマンド配信することを検討しました。
 撮影と映像編集は、授業動画を一般に公開している京都大学オープンコースウェア(OCW)のスタッフに依頼し、品質が高く臨場感のある映像を作成し、公開することをめざしました。映像を見るだけと、現地で五感を使って体験することは全く違いますが、実習に参加できなかった大学生に少しでもその雰囲気を感じてもらうこと、さらに、自然や生きものに興味のある高校生や学び直しを希望する社会人など多くの方に本映像を届けることができれば、京都大学のフィールドワークに興味を持つきっかけになると考えました。一部の映像に英語テロップを入れたことで、京都大学へ留学を希望する外国人学生の増加につながることも期待しています。
 公開した実習映像は、芦生研究林、北白川試験地、舞鶴水産実験所、瀬戸臨海実験所、白浜水族館の5施設14本で、フィールド研ウェブページからご覧いただけます。森林や海洋のフィールドで技術職員がはつらつと解説する映像にも注目していただき、ひとりでも多くの方に京都大学のフィールド実習をオンラインで体験してもらいたいと願っています。

フィールド研の実習映像一覧 https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/fieldcourse

ニュースレター58号 2022年10月