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教育活動

ポケゼミ報告2011「海産無脊椎動物-分類群と形の多様性」

海洋生物進化形態学分野 宮﨑 勝己 講師

 昨年度に引き続き「海産無脊椎動物-分類群と形の多様性」として行った。受講学生の内訳は、理学部1名、農学部1 名、工学部2 名(うち1名は女性)の計4名であった。
 まずフィールド研会議室にて二回の講義を行った。4月15日に行った第一回目の講義では、オリエンテーションとして、各自の自己紹介・ポケゼミ全体の概要説明・今後の日程調整を行った。また、ある海洋生物学教科書(英語)から海岸動物の採集と保全に関する部分を抜き出し、その和訳を宿題として課した。5月19日に行った二回目の講義では、海の動物の多様性についての概説的な講義を行った後、実習日程の調整と宿題の回収を行った。
 実習は9月10日から14日の四泊五日の日程で、瀬戸臨海実験所にて行った。初日のオリエンテーションと所内見学の後、二日目は顕微鏡の使い方講習・実験所周辺の番所崎での磯採集・採集物同定の順で行い、採集物の中から走査電顕用の試料を選び固定した。三日目は水族館見学・実験所裏の北浜での砂及びフジツボ採取・採取物からの小型ベントスの抽出・小型ベントス同定の順で行い、並行して走査電顕試料の作成を行った。四日目は同定結果の整理・水族館裏方見学・電顕観察・レポート作成の順で行い、夜は実験所宿泊棟食堂で、ささやかな反省会を行った。最終日の午前中に宿泊棟及び実習使用スペースの片付け・掃除を行い、レポートの提出をもって現地解散した。今年度は、前半が地球環境学堂の全学共通科目の実習と、後半が大阪大学の臨海実習と日程が重なり、室内作業は生物実習室では無く、講義室で行った。各日の実習終了後には、宿泊棟において、受講生と各実習の学生や先生方との間で有意義な交流が図られた。
 今回は時期的に潮汐の条件があまり良くなく、台風等の影響による海況についても懸念されたが、期間中は天候にも恵まれ、受講生の努力もあって、十分な種類の海産無脊椎動物の採集・観察が出来、教員・学生とも満足度が高い実習となったと思う。