2011年12月10日、舞鶴水産実験所に在籍の髙橋宏司氏(大学院農学研究科博士後期課程・里海生態保全学)が、日本生態学会近畿地区2011年度第2回例会において口頭発表を行い、奨励賞を受賞した。講演のタイトルは「海産魚マアジにおける生活史戦略としての学習能力の個体発生」で、著者は髙橋宏司・益田玲爾・山下 洋(京大フィールド研)であった。選考対象となる学生は12名おり、そのうちの3名の受賞者に選ばれた。
授賞理由として、「学習の個体発生およびその適応的意義という、発生学・行動学・生態学の接点にある興味深いテーマについて、シンプルな実験系で明確な結果を出したことは高く評価される。説明や質疑応答も大変明解であった。当該研究分野における本研究の位置づけや新規性が明確にされていれば、さらに高いレベルの発表となったであろう。」との評を頂いた。
髙橋氏は2011年度中に博士学位論文を提出の予定であり、今回の受賞で弾みがついたことと思う。
文責:益田玲爾(フィールド研・准教授)