フィールド科学教育研究センター 海洋生態系部門
海洋生物環境学分野 特任助教
(大学院教育支援機構プラットフォーム学卓越大学院プログラム 特定助教)
E-mail:takagi.junichi.6z*kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
業績など 教育研究活動DB
1.研究分野
私は水圏生物の遠隔的観察手法のひとつであるバイオテレメトリーを使用し、その行動や生態について研究しています。バイオテレメトリーは、対象に装着した発信機の信号(IDや滞在深度、水温などを含む)を受信機で記録することにより、対象の行動情報を得る手法です。私はその中でも、高精度3次元測位の手法開発と適用に特に興味を持っています。
(1) 手法開発
測位における理論には、容易な反面、実装が困難であったり、理論も実装も難解であったりと様々な課題があります。これらを正確かつ容易に多くのユーザーが理解して使用可能にすることは、この分野の裾野を広げるため、また新たな可能性を提示するために必要不可欠であると考えています。新しい理論を組み立て、それをプラグラムで実装、更には現場で使用できるようにブラッシュアップしています。
(2) 適用
対象種は主に魚類ですが、エビやカニなどの甲殻類、潜水採餌するペンギンなど鳥類もその範疇です。対象とした水圏生物の帰巣行動や、個体間相互作用の記述を基礎とした群れ行動や捕食者/被食者の関係などに着目して研究を展開し続けていきたいと思っています。
<新しい興味>
最近はカワウによる漁業被害にも興味があり、その行動を追跡するための記録計を装着すべくカワウの捕獲を試みています。今後、バイオテレメトリー技術やその他の手法と合わせて、その実態を明らかにしたいと考えています。このように人間活動と生物との間に横たわる問題の顕在化や解決方法の提案など、社会に直接貢献するような研究も進めていければと思います。
2.好きなもの,趣味
バードウォッチング(京大構内は結構種が豊富)、ソフトボール(京大杯優勝経験あり)、楽器(Pf, Tp, Tb, Gtなど)、けん玉(1級)
(フィールド研における経歴とページ履歴 情報整理)
2024-04-01 海洋生態系部門海洋生物環境学分野 特任助教
2025-01-20 https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/staff/takagi でページ公開