株式会社たねやとの連携調印式

2015年3月2日、株式会社たねやと森里海連環学教育ユニットが、森里海連環学の理念に基づく連携に関する覚書を締結しました。

詳しくは教育ユニットのページをご覧下さい。


(報告)
株式会社たねやとの連携

森里海連環学教育ユニット 特定教授 横山 壽

 森里海連環学教育ユニットと株式会社たねやは,地域の社会・環境貢献のために,2015年3月2日,「京都大学森里海連環学教育ユニットと株式会社たねやとの連携に関する覚書」を締結した。
 滋賀県近江八幡市を拠点にお菓子の製造販売を主な事業とするたねやは,自然に学ぶ町づくりをビジョンに掲げ,地域の環境づくりにも積極的に取り組んでいる。たねやが取り組む地域の八幡山・安土山は「森」,水郷・近江八幡旧市街は「里」,西の湖・琵琶湖は「海」となり,森里海連環学の実践の場となる。私たちはこの取り組みを高く評価し,環境整備や学術的知見の提供を行うとともに,森里海連環学教育プログラムにおいて,当地で現地実習を実施してきた。
 今回の覚書により,当ユニットとたねやはこれまでのつながりを一層深め,さらに次のような連携を行うことになった。

(1)周辺地域の森里海(湖)を対象に,森里海連環を見直し,取り戻し,創出していくための共同研究をたねや農藝内に設置した「京都大学森里海近江八幡分校」を拠点として行う。
(2)2014年7月に実施した森里海連環学教育プログラムの現地実習「森里海連環の理論と実践」など,実際に受講学生が近江八幡旧市街・水郷地域における調査や作業に参加し,課題解決を考える実習を継続していく。
(3)社会における実践力を養うため,たねやの行う次世代に向けた環境づくり・ものづくりの現場での,大学院生のインターンシップ研修を実施する。
(4)森里海連環学教育プログラム履修生とたねや社員,また近江八幡市の地域住民の方々と,環境を守り育てるための知識や情報の共有,意見交換や具体的な活動,講演会・シンポジウム,ワークショップなどを実施して進めていく。

年報12号