理念と目標


理 念

 わが国の自然環境を特徴づける森林生物圏と沿岸海洋生物圏は、本来不可分に連環しつつ、私達の生存に計り知れない恵みをもたらしてきた。しかし、近年における人間活動の加速度的な膨張は、このような自然の不可分のつながりを著しく分断し、深刻な地球環境問題を引き起こしつつある。
 森と海の豊かな自然の再生と持続的利用には、その間に介在する人里空間のあり方が問題となり、里域生態系解明への新たな挑戦が求められる。このような基本的な考えに基づき、新たなフィールド科学としての森・里・海連環学のフロンティア組織を創生することは意義深いことである。
 当センターは、温帯域におけるフィールド科学の教育研究拠点として、人と自然の共存原理に資する新たな科学を創造し、新たな価値観の形成をめざす。

目 標

 当センターは、上記の理念を実現するため、以下の点を重点に教育と研究を展開する。

  ○森林生物圏、里域生物圏、沿岸海洋生物圏間の連環機構の解明
  ○森林生物圏、里域生物圏、沿岸海洋生物圏における基礎科学の展開
  ○森林域、里域、沿岸海域における各ステーションの長期的生態学研究拠点としての機能強化
  ○自然生態系や地球環境の保全に関する地域に根ざした現場教育と研究の展開
  ○森林域、里域、沿岸海域における生物圏情報の発信による社会連携の推進
  ○地球環境問題の解決に貢献し得る総合的視点と優れた専門性を兼ね備えた人材の育成