池田成貴氏・渡部研究員・伊勢准教授がポスター優秀賞を受賞

2017(平成29)年3月15日(水)に早稲田大学で開催された第64回日本生態学会大会(ESJ64)において、農学研究科森林科学専攻森林育成学分野 修士2年の池田成貴氏および渡部俊太郎研究員、伊勢武史准教授が日本生態学会全国大会賞(ポスター賞)の優秀賞を受賞しました。

対象となった発表内容は以下の通りです。
「データ同化が明らかにする, 日本広域における展葉・落葉フェノロジーと気温の詳細な関係」
*池田成貴(京大・農), 渡部俊太郎(京大・フィールド研), 伊勢武史(京大・フィールド研)

(研究内容の紹介)
 最先端の大規模コンピュータシミュレーションと人工衛星観測ビッグデータを使って、落葉広葉樹が春に葉を出すタイミング、秋に落葉するタイミングを、高い精度で推定することに成功しました。日本全国の落葉広葉樹林を対象としたシミュレーションでは、寒い地域ほど、春先の気温が低くても葉を出しやすく、また秋の気温がかなり下がるまで落葉しないという適応が検出されました。季節性の推定が高精度化されたことにより、地球温暖化の影響を正確に把握する研究などの進展が期待されます。

結果については、生態学会のウェブページに掲載されています。