森里連環学に基づく豊かな森と里の再生

2018年10月4日、日本生命財団の2018年度学際的総合研究助成の贈呈式が行われました。徳地直子教授を研究代表者とする「森里連環学に基づく豊かな森と里の再生:「芦生の森」における研究者と地域との協働に基づく学際実践研究」が始まります。

 この研究では、森と里の連環学に基づき、研究者と地域の多様な主体が協働し、豊かな森と里への相乗的な再生策を実践的に提唱します。具体的には、「芦生の森」をモデル地域として、
(1)シカ食害によって減少した植生と森の恵みを保全・再生させる手法の確立と実施、
(2)ナラ・ブナ枯れの要因の解明と保全・適応策の立案と実践、
(3)森の再生を通し付加価値の高い地域特産品やエコツーリズムの開発、市民参加型モニタリングやボランティアツアーといった都市からの交流人口を増加させる仕組みづくり、
(4)森や里の持続性指標開発と本研究の提唱する再生アプローチの評価
を行います。
 研究助成は2年間、助成金額は1100万円です。

(「森里連環学に基づく豊かな森と里の再生」研究会)
 徳地 直子 教授  研究代表者
 石原 正恵 准教授 連絡責任者
 清水 夏樹 特定准教授(森里海連環学教育研究ユニット)
 坂野上 なお 助教
 赤石 大輔 特定助教
 法理 樹里 特定研究員(森里海連環学教育研究ユニット)
 内田 恭彦 教授   (山口大学経済学部)
 山崎 理正 助教   (京都大学大学院農学研究科)
 阪口 翔太 助教   (京都大学大学院地球環境学堂)
 福島 誠子 特定助教 (京都大学野生動物研究センター)