里海生態保全学分野 鈴木 啓太 准教授
2013年4月に舞鶴水産実験所に助教として着任し、12年半の勤務を経て、2025年10月に准教授に昇任しました。これまでに増して強い自覚と責任をもち、教育研究のみならず組織運営にも貢献してゆきたいと思います。
私の専門は沿岸・河口域生態学です。生物生産が活発であると同時に人間活動の影響を受けやすい水域を継続的に調査し、生物の生態的・生理的特性と水域の物理的・化学的特性を関連づけ、高い生産性を支えるメカニズムを追究しています。学生時代は日本一の潮汐を誇る有明海、ポスドク時代は気候変動の脅威に曝される北極海をフィールドにしていました。現在は舞鶴水産実験所の目の前に広がる舞鶴湾や丹後海をフィールドに、教育研究船「緑洋丸」を活用し、日本海側気候の特性や気候変動の影響などに注目した研究を進めています。具体的には、スズキやヒラメの仔稚魚の生残と季節風や水温の関係、植物プランクトンの増殖と降水や気温の関係などを調べています。教育面では、京大生を対象とする実習ばかりでなく他大学生や高校生を対象とする実習も担当し、海の環境と生物に触れながら五感を通して学ぶ機会を提供してきました。研究指導においては、本人の興味や自主性を尊重し、日本人ばかりでなくケニア人、ベトナム人、インド人などの学生とともに多様な研究テーマに取り組んできました。今後もフィールド研の皆様と協力し、特色ある教育研究活動を展開してゆきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ニュースレター68号 2026年02月
