基礎海洋生物学分野 講師 河村 真理子
事務支援職員 上木原 昭子
事務掛長 白石 大作
白浜水族館は、瀬戸臨海実験所の実験施設であった水槽室を1930年に一般公開し、国立大学法人が持つ唯一の水族館として、地元の人々や他県から来訪した観光客に親しまれています。当館は、瀬戸臨海実験所が積極的に行ってきた自然史科学を題材とする研究教育を背景にもち、白浜周辺に生息する海産無脊椎動物を主眼とした展示が特徴です。展示生物は職員が採集または地元漁業者からの購入で収集し、常時約500種を57の水槽で展示しています。研究教育機関による利用のほか、一般来館者には大人600円、小人200円にて年中無休で公開しています。
当館では、集客を図るために様々なイベントを開催してきました。入館者数の低迷をきっかけとして2004年に開始した、飼育担当技術職員と教員による解説ツアーは、日替わりで展示水槽とバックヤードを紹介する冬休み特別イベントでした。このイベントは好評を博し、春・夏休みに拡大して、恒例イベントとして連日の参加者で賑わっています。その後、館内のリニューアルや駐車場の大幅拡張を経て、2003年に51,000人弱であった有料入館者数は2024年には93,000人弱となっています。企画展や参加型イベント(エサやり体験、磯採集体験、飼育体験)も例年行い、繰り返し来てもらえるよう工夫しています。また、共催イベントとして、「くろしお水槽」の白浜駅構内常設や、路線バスの乗り放題乗車券の購入者に団体割引適用など、地元の交通機関を利用する観光客に向けた広報集客を図っています。
2022年からは、広報集客の一環として実験所員がデザインしたオリジナルグッズの配布企画が立ち上がりました。まず京都大学創立125周年を記念し、教職員からデザインを募って5種類1250個の缶バッジを製作しました。創立記念日の6月18日を含む3日間の来館者に配布し、当たり付の缶バッジをひいた人には水族館観覧券2枚を進呈しました。白浜水族館開館100周年のカウントダウンイベントでも、95周年記念缶バッジを製作しました。また、年末年始にはステッカーや卓上カレンダーを配布しました。学生もこの企画に積極的に参加し、各々の好きな生き物をデザインに取り入れています(写真1,2)。
グッズ配布を開始した年がコロナ禍であったこともあり、その集客力については開始前の来館者数と比較することはできません。しかし、水族館窓口ではグッズ配布に関する問い合わせが増えてきており、配布イベントの知名度が年々高くなっていることを実感しています。そして、オリジナルグッズはしばらく手元に残るものですから、グッズ自体が水族館広報の重要な担い手になってくれることを期待し、持っていて楽しくなるようなグッズをこれからも製作すべく、継続的に配布イベントを開催していきたいと考えています。
なお、グッズ配布企画については、フィールド研公式ウェブページや地方紙で紹介していただいたほか(下記)、白浜水族館公式Xなどで告知しています。
・白浜水族館>京大127周年記念 缶バッジの配布(https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/blog/archives/38196)
・卓上カレンダー配布 12月31日~1月3日 京大白浜水族館[紀伊民報2024年12月29日7面]
・オリジナルグッズ贈呈 熊楠記念館と京大水族館 両館に同日入館で[紀伊民報2024年12月1日9面]
年報22号 2024年度 主な取り組み
