ILASセミナー報告2020「森と海と人のつながり」

森林育成学分野 教授 德地 直子・森里海連環学分野 特定助教 赤石 大輔

 本講義では,森里海の連環が私たちの社会や生活とどのように関わっているのか,社会は森里海の断絶によって私たちの社会はどのような影響を受けているのか,について整理しました。その上で,森里海の連環を取り戻すということは何を意味するのか,これまでどのような取り組みがなされてきたのか,私たちが目標とする持続可能な社会に繋がるものなのか,あるいは持続可能な社会を作って行くには何が必要で,どうしたらよいのかなどについて,人々の福利に関する専門家(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 法理樹里博士)や企業からも講師をお招きし,多面的に考えました。
 コロナ下で対面の講義が限られ,zoomによる講義になってしまいましたが,一方的なものにならないようにブレークアウトルームなどを多用し,相互に意見を交換することを心掛けました。参加した学生は当初互いに遠慮しあっていましたが,回が進むにつれて積極的に発言するようになり,森里海連環について検討を加えることができました。

年報18号 2020年度実習報告