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お知らせ

KDDIと防鹿柵の補修ボランティアを行いました。

 2022年9月3日にKDDI株式会社とグループ会社・関係会社の社員有志とそのご家族が、芦生研究林の防鹿柵の補修ボランティアに来てくれました。

 湿原に設置した防鹿柵の老朽化したネットを、小学生から60代までの30名でわずか数時間で張り替えることができました。柵のなかにはショウブやアキノウナギツカミなど湿原性の植物やススキが再生してきています。

 また、斧蛇資料館の見学後、KDDI株式会社様と舞鶴工業高等専門学校HANDMADE部の皆さんと共同で制作した360度VR動画の体験もしていただき、秋、冬、春の芦生の森をバーチャル体験してもらいました。ボランティアの帰途、オオカツラの神秘さも体験いただきました。

 参加いただきました皆様、大変ありがとうございました。
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学生実習

森里海連環学実習I 実習報告

2022年 8月8日~8月12日

2022年度森里海連環学実習Iが開催され、6名の学生が参加しました。

この実習は由良川をフィールドとして、河川水中の生物観察や水質の分析を通じて、森から海までの流域を複合したひとつの生態系として捉える視点を育成する事を目的としています。

1日目は芦生研究林内にて森林や大規模調査区の解説などを行った後、林内の河川にて魚類・水生昆虫・プランクトン・水質分析用の水サンプルの採取と水質調査を行いました。その後、研究林外へ移動し2か所で同様の調査を行い、生物相の変化などを観察しました。

2日目は中流域から汽水域へ川を下るような形で調査を行い、4か所で魚類・水生昆虫・プランクトン・水のサンプル採集と水質調査を行いました。また、夜には各地点から採取した水質サンプルの解析を行いました。

3日目は採取した水生昆虫と魚類の観察と同定を行い、採取地点ごとにどんな種類が何匹いるのかを記録しました。

4日目と5日目はオンラインで開催され、得られたデータを基に河川の環境や生物相の変化について参加者各自がプレゼンテーションにまとめて、発表と議論を行いました。

この実習を通して森林や都市部などが河川へどのような影響を与えるかを考え、森と海の繋がりやそれを巡る生態系について興味を持っていただけたら幸いです。

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学生実習

龍谷大学塩尻ゼミ 実習報告

7/25-26にかけて、龍谷大学農学部の化学生態学研究室のゼミ合宿が行われ、10名の学生
が参加されました。
1日目は芦生研究林の概要説明の講義の後に、芦生研究林の概要説明の後に卒業論文の中間発表会をされていました。
2日目はマイクロバスで林内に入り、原生的な森林や防鹿柵による保全研究を見学した後、異
なる植生における昆虫相の比較調査を行いました。
3つのグループに分かれ、それぞれ異なった環境で捕虫網を用いて昆虫を採取し、種類や
種数を比較しました。
学生さんには虫捕り上級者から初心者までおられ、個人の捕獲能力の差が調査結果に影響しないように、互いに交代しながら終始楽しんで調査をされておられました。
多くの昆虫を捕まえることができました。
採取した昆虫は大学に戻って分析されるということで、どのような結果になっているのかこちらも楽しみです。

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イベント

京都府立植物園にて公開講演会「芦生の天然林と着生植物 -芦生の森を未来につなぐために-」が開催されます。

2022年8月21日(日)に、京都府立植物園にて
公開講演会「芦生の天然林と着生植物 -芦生の森を未来につなぐために-」を開催します。
VR体験会では、芦生の森とシカの被害についての360度動画をVRで体験いただけます。
※参加無料、事前申込制(申込締切8月14日(日)17時、講演会:先着60名、VR体験会:申込不要)

◆ 開催趣旨:京都大学芦生研究林には着生植物が豊富にみられる原生的な森があります。多くの研究者が調査を行ってきた芦生の森ですが、着生植物相やその生態特性の全容はいまだ明らかになっていません。本講演会では、芦生研究林で長年研究されている植物研究家・福本 繁氏とツリークライミングで着生植物の生活を調査されている東若菜氏(神戸大学)をお招きし、着生植物の魅力・芦生の森の希少性についてお話し頂きます。

◆ 主催:京都府立植物園、京都大学フィールド科学教育研究センター、芦生生物相保全プロジェクト
◆ 後援:KDDI株式会社、一般財団法人 タキイ財団
◆ 協力:南丹市教育委員会

◆ 会場:京都府立植物園・植物園会館2階研修室(京都市左京区下鴨半木町)
◆ 日時:2022年8月21日(日)13:00~15:00
◆ 参加費:無料(ただし別途、植物園への入園料が必要です)
◆ 定員:60名
◆ 申込:8月14日(日)17時までに、申込フォームまたは電話でお申し込みください。先着順です。

 ※申し込みフォームから送信頂いたあと、ご登録のメールアドレスへ確認用の自動応答メールが届きます。フォームを送信してから30分が経過してもメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダにメールが振り分けられている可能性がありますのでご確認ください。

 ※本講演会は京都府立植物園での現地開催を予定しておりますが、感染症等の状況によってはオンライン開催に変更する可能性もございます。もしオンライン開催が決定した場合には、8月1日(月)までにご登録頂いたアドレスにメールでご通知致します。

◆ 講演時間
‧13:00-13:05 開催挨拶(京都府立植物園園長・戸部 博)
‧13:05-13:25 「芦生研究林の概要と生物多様性モニタリング」(京都大学芦生研究林林長・石原正恵)
‧13:25-13:55 「着生するという生き方」(植物研究家・福本 繁)
‧13:55-14:10 休憩
‧14:10-14:40 「巨樹と着生植物が織りなす樹上の生態系」(神戸大学農学研究科・東 若菜)
‧14:40-14:55 質疑応答
‧14:55-15:00 閉会挨拶(京都府立植物園副園長・肉戸裕行)

◆ 問い合わせ先:京都府立植物園(TEL: 075-701-0141)、京都大学芦生研究林(TEL: 0771-77-0321)

※8月19-28日、京都府立植物園にて絵画・写真展を開催しています。

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イベント

京都府立植物園にて絵画・写真展「ASHIU FOREST-芦生の森を未来につなぐために-」が開催されます。

2022年8月19(金)~28日(日)に、京都府立植物園において、
森をみつめるふたりの絵画・写真展「ASHIU FOREST-芦生の森を未来につなぐために-」を開催します。

京都丹波高原国定公園の核心地域である京都大学芦生研究林には、原生的な森林が保全されており、希少な植物の一大生育地となっています。しかし、20年以上にわたってシカ害やナラ枯れの影響を受けたことで、豊かだった植生は衰退し、樹木の更新も滞ってきています。絵画・写真展や講演会を通じて、芦生の天然林の希少性を伝えるとともに、芦生の森を守るための活動事例を紹介し、植物及び環境の保全意識の醸成を図る契機としていきたいと思います。
 ※植物園が休園となった場合、休園期間中の絵画・写真展は中止します。

水彩画家 平田 有加氏 X 植物研究家 福本 繁氏

【日時】2022年8月19日(金)~28日(日) 10:00-16:00

【場所】絵画・写真展:京都府立植物園 植物園会館1階展示室(京都市左京区下鴨半木町)

【植物園入園料】
    一般200円、高校生150円、中学生以下・70歳以上・障がい者の方は証明書提示の上で無料  

【主催】芦生生物相保全プロジェクト(ABC project)
    京都大学フィールド科学教育研究センター
    京都府立植物園

【後援】KDDI株式会社、一般財団法人 タキイ財団

【協力】南丹市教育委員会

期間中に、こちらの公開講演会(8/21)を開催します。

<お問い合わせ>
京都府立植物園   TEL:075-701-0141 FAX:075-701-0142
京都大学芦生研究林 TEL:0771-77-0321 FAX:0771-77-0323

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安全情報

クマが出没しています。入林にはご注意下さい。

芦生研究林内にてツキノワグマが目撃されております。
芦生研究林ゲート内、及び森林軌道方面へ入林される方は
三密を避けつつ、出来る限り単独行動は避けて入林してください。
特に早朝や夜間に入られる際はご注意頂きますようお願いいたします。

入林される際は熊鈴、クマ撃退スプレーなどの装備を持って入林していただくようお願いいたします。

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イベント

6/18(土)開催予定 京都大学創立125周年記念アカデミックマルシェへフィールド科学教育研究センターが出展致します。

 6/18(土)に京都ロームシアターで行われます、「京都大学創立125周年記念アカデミックマルシェ」にてフィールド科学教育研究センターが出展致します。
出展内容は『大学の森バーチャルツアー森林VR体験』でとなっており、手つかずの自然が多く残る芦生研究林をVRゴーグルを使った360度動画にて体験いただけます。
 VR動画につきましては、芦生研究林の教職員、KDDI株式会社、舞鶴工業高等専門学校HANDMADE部が共同制作したもので、「シカと芦生研究林」、「もりびと協会ガイドツアー体験」、「芦生の四季」の3本をご用意しております。

 事前申し込み等は不要ですので当日のご参加を心よりお待ちしております。

 また、アカデミックマルシェ会場開催当日でには京都大学の研究室、付属施設及び協賛企業による体験会・販売会も多数開催しております。
詳しくは下記のリンクよりご覧ください。

創立125周年記念 アカデミックマルシェ

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安全情報

研究林林道の通行状況 (一部通行可能)

研究林内の林道は2022年4月19日時点で、長治谷方面は中山橋付近まで 森林軌道方面は小ヨモギ谷付近まで通行可能となっております。

研究・調査などで入林される際は、落石・落枝に十分注意してお入りください。

なお、一般入林につきましてはルートの安全が確認出来てからとなりますので、 一般入林でのご利用はご遠慮いただきますようお願いいたします。

また、滋賀県側からの地蔵峠の一般入林は現在禁止しております。ご了承ください。

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学生実習 学生実習 2021

宇宙総合学研究ユニット実習「有人宇宙キャンプ」  実習報告

2021年10月9日-10日

京都大学宇宙総合学研究ユニットの実習「有人宇宙キャンプ」が行われ、(具体的な大学名お願いします)から合計5名の学生が参加しました。この実習は地球上の多様な環境について知り、人類が地球外惑星や宇宙空間で生活するために必要な環境について学ぶことを目的としています。

芦生研究林では、森林生態系の炭素蓄積・固定量やシカの食害を通じて生態系の回復力と脆弱性を中心として、講義および野外実習が行われました。 1日目に枡上谷にあるモニタリングサイト1000の調査プロットへ行き、そこで行われている調査の説明を受けた後に、毎木調査を体験しました。その日の夜は、枡上谷の毎木調査データを使って、炭素蓄積量の推定を行いました。
参加学生たちの多くは森林を専門としていませんでしたが、正しい炭素蓄積の計算としっかりとした考察ができていました。 2日目は集水域全体を防鹿柵で囲った試験地を見学しました。学生たちはシカ害に起因する研究林が置かれている現状と、レジームシフトや代替安定状態などの生態系の変化についての研究を学び、一筋縄ではいかない生態系回復の実際について実感したようでした。
参加学生たちからはたくさんの質問や意見が出て、とても意欲的でした。この実習の体験を将来に活かしてもらえるよう願っています。

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学生実習 学生実習 2021

京と森の学び舎 実習報告

京と森の学び舎
2021年6月26日

森里海連環学教育研究ユニットが主催する「京と森の学び舎」のフィールドワークが行われ、12名が参加しました。上谷を中心にシカ防護柵の見学や植生変化の解説をしながらの散策を行いました。今回のフィールドワークで得られた気づきが今後の活動の一助になれば幸いです。