新人紹介 吉積 巳貴

森里海連環学教育ユニット 特定准教授 吉積 巳貴

 2013年4月より森里海連環学教育ユニッ特定准教授に採用されました。フィールド研では連携准教授としてお世話になります。今までの略歴を紹介しますと、京都大学大学院地球環境学舎博士課程中に、国連地域開発センター防災計画兵庫事務所でリサーチアシスタントとしてアジアの持続可能なコミュニティ防災研究と実践活動に従事し、博士号取得後に、2005年10月から京都大学大学院地球環境学堂で助教として、海外研究教育拠点事業「アジア・プラットフォーム:アジア地域の持続可能な発展および人間安全保障への国際連携に向けて」業務に従事してきました。
 アジア・プラットフォームは、環境・開発・災害の諸課題に取り組むための調査研究、教育、国際交流および実践事業の展開をはかる海外拠点整備を目的にしており、本事業の担当として、拠点オフィスの立ち上げ、プロジェクト連携機関の開拓、インターンシップや研究、社会貢献事業等の開発と実施などをベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、マレーシアなどのアジア地域を中心に行ってきました。研究活動としては、(1)持続可能な発展のための教育(ESD)を通した住民参加型まちづくり研究、(2)ベトナム中部自然災害常襲地における地域防災研究、(3)ベトナムの環境政策、環境マネジメントシステム規格開発研究、をテーマに、ベトナムのフエ、ダナン、そして西宮を中心に研究を進めてきました。
 現在は、森里海連環学教育ユニットでは、京都大学の大学院生を対象として、森里海連環学の教育プログラムの運営に従事しています。初年度である今年度には、予想以上の77名もの学生が履修し、森里海連環学という新しい研究・教育分野に対する学生の関心の高さを感じました。その学生の期待に応えるべく、教育プログラムの充実のために試行錯誤しているところです。
 プライベートでは、まだ幼い子供二人の育児に追われる毎日でもあり、いかに研究や業務との両立を実現するかが大きな課題です。
 2013年にはフィールド研10周年を迎えます。この記念すべき年にフィールド研に参加させていただくことを大変光栄に思います。今後のフィールド研の発展に微力ながら協力できるよう頑張りたいと思います。

ニュースレター30号 2013年8月 新人紹介