2015年12月13日、京都大学農学部総合館で開催された平成27年度日本水産学会近畿支部後期例会の口頭発表において、市川准教授および荒井教授が優秀発表賞を受賞しました。
高木淳一・市川光太郎・荒井修亮・宮本佳則・内田圭一・小路 淳・三田村啓理
「複数同時観察可能な魚類モニタリングシステムの開発—ホシササノハベラの帰巣行動観察—」
(研究内容の紹介)
超音波テレメトリーに現在多く使用されているモノトーン方式の発信機は、複数同時受信が困難である。しかし、宮本ら(2011)が開発した位相変調方式の発信機は、この問題を理論的に解決可能である。複数個体を同時観察できれば、漁業資源の動態の把握に資する魚類の行動・生態の理解を深めることが可能となる。
本研究は、位相変調方式の発信機を用いて複数個体を同時に観察可能な魚類モニタリングシステムを開発するとともに、ホシササノハベラの帰巣行動を本システムで詳細な追跡を行った。その結果、複数の供試魚の移動軌跡を同時に数10センチメートルの精度で追跡することに成功した。