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教育活動

ポケゼミ報告2009「海洋生物の多様性」

海洋生物多様性保全学分野 白山 義久 教授


 ポケゼミ「海洋生物の多様性」は,瀬戸臨海実験所での実習形式のポケゼミである。実習は,7月30日から8月2日まで3泊4日の日程で,瀬戸臨海実験所において実施した。実習内容としては,1.磯観察,2.メイオベントスの採集と観察,3.スキンダイビングによるメガベントスの目視観察,4.海産生物の解剖,5.南方熊楠記念館の見学, 6.水族館の見学の6項目を実施した。
 今年度の本実習の参加者は,8名(総合人間学部2名,文学部2名,経済学部1名,理学部1名,農学部2名)であった。登録者は定員一杯の10名であったが,試験期間が変則的に設定されていたため,試験期間との重複が発生してしまい,2名の学生が参加できなくなってしまった。来年度は,試験期間をうまく避けられるように日程を調整したい。
 本実習は,市民参加型教育研究に関する協定書を交わしているNPO法人エコロジー・カフェ(エコカフェ)との協力事業という位置づけでもあり,その会員も参加した。具体的には,上記実習内容3・4・6は,エコカフェの会員も一緒に現場と実験室の作業を行った。
 また,実習時間外のアクティビティも多数行い,そのなかでも学生とエコカフェ会員とは,充実した交流をした。特に夜のバーベキューにおいて,エコカフェの方々(社会人)と学生との交流は,どちらにとっても有意義なものとなったようである。
 学生にはやはり実習の方が講義よりインパクトが強い。しかし講義が全くなかったことは,ガイダンス不足という面も発生させていることがわかった。来年度は,実習中心にするが,多少現地で講義もするような方向で実施したいと考えている。また,エコカフェとの連携は,学生にとってもよい機会となったので,今後も続けていきたい。
 エコカフェにとっては,会員が本当の自然に触れる機会を得たことに満足感があったようである。特にスキンダイビングとメイオベントスの観察はどちらも普通にはできないものだったため,貴重な体験となり,今後も実習に継続して参加したい意向を示していただいている。