フィールド研における 遠隔テレビ会議システムの活用事例

フィールド研における 遠隔テレビ会議システムの活用事例

企画情報室 中村 はる奈


 フィールド研では、遠隔地に勤務している教職員が教授会や各種研修セミナー、研究室ゼミなどに負担なく参加できるよう、2007年度から遠隔テレビ会議システム(以下、テレビ会議)を年間100回程度運用しています。舞鶴水産実験所と瀬戸臨海実験所は、京都大学高精細遠隔講義システムの拠点にもなっており、京大本部から自動接続などの制御が可能です。
 2017年度からは、さらなる移動時間とコスト削減のために、テレビ会議と電子投票「ECO Meeting 4U」(情報環境機構提供のiPad アプリ)を組み合わせたシステム運用もはじめました。2020年2月までに、生態フィールド学系会議において電子投票を4回行い、いずれも大きなトラブルは起きていません。念のため、事前にネットワーク障害を想定した対処方法を申し合わせ事項として作成しています。
 2019年10月に、遠隔地4拠点に順次SONYビデオ会議装置の新規導入やリプレースを進めました。新しいビデオ会議装置が入ったことにより、遠隔会議や講義の映像・音声のクオリティが格段に上がり、他部局を含む遠隔8拠点へ「公的研究費の不正防止に関する説明会」をテレビ会議で配信することができました。このような全構成員向けのセミナーは年々増加しており、テレビ会議は、遠隔地の教育研究活動にとって欠かせないインフラとなっています。すでに文部科学省の教育関係共同利用拠点として、各遠隔地をつないだ遠隔講義・フィールド実習が行われていますが、今後さらに広く活用されることが想定されます。ケーススタディを重ねることで、より安定したテレビ会議・遠隔講義システムの活用を支援したいと考えています。

ニュースレター50号 2020年2月

技術ノート